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この想いは君へ  作者: 大城誠也
6/8

二週間

加奈と出会ってからなんやかんやあって、

残り二週間となった。


加奈:「そういえば後二週間だよね。」


俺:「そういえばそうだったな。」


加奈:「そういえばいつも薬飲んでるけど何?」


やっと聞かれるんだ。

と思ったが前もって考えておいた言い訳を言う。


俺:「ただのサプリだよ。親が作った。」


加奈:「最後の言葉がなかったら怪しくなかったのにね。」


俺:「一応成分的にはプロテインとかタンパク質とかそういうのが入っていて健康にいいよ。

 て感じで一応飲んどけって感じで飲んでるだけ。

 俺専用だから加奈は飲まないほうがいいかもね。」


加奈:「そんなもの誰が飲むのよ。」


俺:「それと俺は今日用事があるからごめんな。」


加奈:「いいよ。行っておいで。」


俺:「何姉さんぶってるんだよ。」


俺はそう言って出かけた。

向かった先は病院だ。


医者:「君どうだい?楽しんでるかい?」


俺:「まぁ一応。」


医者:「それでだけど君思ったよりあれの進行が早くてね。

 二週間だったのが10日間ぐらいになってしまったんだよ。

 それと薬も強くしないとだからごめんね?」


俺:「まぁいいですよ。」


俺はどうせ死ぬのだ。遅いも早いもないだろうそう思った。


医者:「それと君恋したでしょ。」


医者にそう言われた。


俺:「まぁ、はい。」


俺は素直に言った。


医者:「告白するなら早くしたほうがいいよ。

 君には時間がないのだから。」


俺:「はい。それと一つ聞きたいことが。」


医者:「どうしたんだい?」


俺:「昔のことがあんまり思い出せなくなったんです。」


医者:「それは副作用でいいかな。

 それで昔とはどのくらいのことかな?」


俺:「2年くらい前からそれ以降は思い出そうとすれば・・」


医者:「それ以外に変化は?」


俺:「身体能力が異常に上がった気がします。 

 スタミナも結構ついてきましたし。

 でも何か削ってる気がするんですよ。」


医者:「そうか。多分寿命じゃないかな?

 君の体感だからわからないけど君が飲んでるのはかなりきつい薬だからね。

 だからかもしれないね。」


俺:「そうですか。」


医者:「それだけかい?」


俺:「はい。」


医者:「それじゃお大事に。」


そう言われて薬をもらい俺は家に帰った。


加奈:「おかえりってどうしたのくらい顔してさ。」


俺:「いやちょっとね。やっぱなんでもない。」


俺は一瞬弱音を吐きそうになった。

だが我慢しいつもの自分を取り繕った。


加奈:「あんまり無理しないでね。」


俺:「わかった。それと明日どっか行ける?」


加奈:「行けるけどどうしたの?」


俺:「残り二週間だったのが10日間になってしまってさ。」


加奈:「それでテンション下がってたのか。

 まぁいいよ。それでどこいくの?」


俺:「遊園地とか?」


加奈:「何それデートみたい!」


俺:「それもいいかもね。」


俺はそんなことを言ってその後はいつも通りに過ごした。


〜次の日〜


加奈:「今日だね。」


俺:「そうだね。」


加奈:「それじゃいこっか。」


加奈と俺はそう言って遊園地に向かった。


加奈:「ねぇまず何のる?」


俺:「観覧車じゃね?」


俺はそう言って観覧車に乗った。


加奈:「なんか本当にデートしてるみたい。

 したことないけど。」


俺:「俺も。」


加奈:「それでこの後どうする?」


俺:「ジェットコースターかな?」


加奈:「それもいいね。」


その後ジェットコースターに乗りに行った。


加奈:「待ち時間長いね。」


俺:「でもこれが醍醐味じゃない?」


加奈:「それもそうね。」


俺と加奈はそう言ってジェットコースターに乗ったりして楽しんだ。

そして時は夕暮れ。


俺:「最後にもう一回乗らない観覧車。」


加奈:「いいね!それ。」


俺はそう言って観覧車にのった

それと同時に俺は覚悟を決めた。

そして時はきた。

今乗っている観覧車は頂上に来た。


加奈:「綺麗。そう思うでしょ。

 そういえば君の名前ってなんだっけ?」


俺:「なぁ聞いてくれないか?」


加奈:「どうしたのそんなにあらたまってさ。」


俺:「俺と付き合ってくれないか?」


加奈:「どうしたのなんか君らしくないよ?

 そんな冗談よりキレくない?」


俺:「冗談じゃないさ。まじだよ。」


加奈:「ごめんね。私も好きだけど今じゃないって感じだから。

 返事は二週間後でいいかな。」


俺:「まぁいいよ。」


その加奈の言葉で俺の初恋は切なく散ったのだった。


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