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この想いは君へ  作者: 大城誠也
2/8

病名それは・・・

医者:「それじゃ君の病名をいうね。」


医者に今から病名をあかされる。

なぜか自分は残り2か月。

それぐらいしかいきれない。

そう考えるとまるで自分の背中に翼生えたかのような

そんな感覚に陥った。


医者:「癌だ。それもかなり特殊な。

 そう判断したのは君の身体には半分以上臓器などの機能は50%ほどになってしまっている。

 きみが今生きていることはほぼ不可能なことなんだ。

 そして侵食するがんの進行速度的に考えて2か月そう判断したんだ。

 名称も決まっていないほどの特殊な癌。

 なんで知っているか気になったかい?」


先生はそう言ってきた。

そりゃ気になりだろう。


俺:「一応、はい。」


医者:「それはね。元カノが同じ癌だったんだ。

 それでわたしは奮闘したさ。

 どうやったら治せるってね。

 でも結局な治せなかった。

 できた薬は延命もしくは

 寿命を代償に少しの自由。

 このどちらかだった。

 それでどう思う。

 君は私のことをどう思う?」


先生の想像して内容を上回る、

そんな話だった。

でもそんな過去がありながらも、

自分を突き通してる。

そう考えるとすごい。

そして尊敬できる。

そんな人だと思った。


俺:「すごいと思います。

 自分を自分の持った意志を曲げなかった。

 途中で諦めずに最後まで。

 それだけですごいと思いますよ。」


俺がそういうと先生は下を向いた。


医者:「そうかそれじゃ話を戻そう。

 君は本当に自由でいいのかい?」


俺はその言葉に


俺:「はい!」


そう言ったにだった。




〜次の日〜


目が覚めた。

広がる光景、景色はいつもの景色だった。

俺は考えた。

残り少ない寿命で何ができるのか。

考えた。

考え続けた。

出した答え。

それは


俺:「そうだ、誰かの為に何かしよう。」


そう馬鹿げた答え。

それが俺の2ヶ月という時間を最初で最後となる

最高の時間となるのだった。

昨日のことがあまりにもショックだったので忘れていたが今日から夏休みが終わり、

2学期が始まる。

だからとりあえず俺は学校に行く準備をして学校に向かった。


俺:「学校か。残り2ヶ月なのに行く必要あるのかな。」


そんなことを呟きながら登校する。


?:「よ。なんだお前。テンションやけに低いな。」


背後からそう話しかけられた。


俺:「ヒロなんだよ。こちとら夏休みは終わるってことでテンションが下がっているんだよ。

 何か悪いか。というかお前はなんでそんな元気なんだよ。」


なるべく。なるべく。

最大限いつも通りを装いながらそういった。


ヒロ:「だって急遽中止になった部活が再開するんだぜ?

 そらテンション上がるだろ。

 お前はどうなんだ?

 あんだけ熱中してたのにお前は嬉しくないのか?」


その一文。

たった一文で胸が締め付けられるような感覚を抱いた。


俺:「いや俺体を酷使しすぎて2ヶ月は部活はやめておくよう言われたんだ。

 でも2ヶ月後には復帰するから。

 それで2ヶ月も部活できないとかそういうことを考えていたら、

 気がつけばテンションも下がっていたりしてっこと。」


ヒロ:「お前それは災難だったな。

 いや待てよ。つまり俺がエースになれるかもしれないってことか。」


俺:「悔しくもそうだよ。」


俺はそう言った。

弱音は見せないそう昨日の夜誓ったから。

だから虚勢でもなんでもいいからいつも通りの俺を装う。


ヒロ:「まぁ頑張れよ。

 お前の復帰を俺は楽しみにしてるよ。」


俺:「おう。」


俺が元気よくそう言ったのだった。


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