第七話 キンギョ&ピーナッツ
栗原たちはキンギョゾンビとピーナッツゾンビに戦いを挑んだはいいが意外と強くて手こずっていた。まず、キンギョゾンビはひょろひょろなので攻撃が当たらない。そして、ピーナッツゾンビは頭のピーナッツ?で攻撃を跳ね返してくる。
ランディは大声を上げた。
「おい!まずはキンギョに攻撃を絞るぞ!」
「ラジャ!!」
「わかった!!」
ヨッシーと栗原のターゲットがキンギョゾンビへ移行した。ランディはそれを見て自分もキンギョゾンビに攻撃を加えた。毒付き弓矢の矢がキンギョゾンビの首をかすめる。キンギョゾンビは、あっさり倒れた。
次のランディたちのターゲットがピーナッツゾンビに移行し、ヨッシーがナイフをダーツ風に投げた。しかし、ピーナッツではじき返される!?ランディは自分も矢を放つがやはり、皮膚を通り抜けられない。栗原は焦った。
「くそ・・・どうすれば・・・?」
キンギョゾンビは弱かった。本当にものすごく。どうやら、ピーナッツゾンビが強いらしい。あの、ピーナッツさえなければ・・・。
「おまたせー!」
サルの声が後ろから聞こえてきて、皆一斉に振り返った。そして、すぐに視線をゾンビに戻す。
栗原がゾンビのほうを向きながらサルにこういった。
「今までどこに行ってたかは、あとで聞く!それより、こいつを倒すのを手伝ってくれ!!」
「はっ!分かりましたであります!」
サルはピーナッツゾンビの前に立つ。サルがピーナッツゾンビの近くに行ったので皆攻撃をやめた。
ゾンビは、サルに爪でひっかこうとした。
「ヴォーーー!!」
しかし、その爪はサルに当たることはなかった。なぜなら、サルが一瞬のうちに、そのゾンビの腕を切ったからである。
「ヴァアーー!?」
ゾンビが痛みを感じないはずなのに叫んでいる。そして、後ずさりをした。ランディが手をポンっと叩く。
「そうか!近距離武器なら頭以外の部分に攻撃を加えられるから有利なんだ!!」
サルはにやりと笑い、再び日本刀を構えた。
「トオゥ!!」
ゾンビは声を上げることなく、ばたりと倒れた。ヨッシーが歓喜の声を上げる。
「よっし!!ライスの後を追うぞ!!屋上へGO!!」
「「おう!」」
ヨッシー以外のみんなは返事をした。あれ・・・?そういや、サルにどこに行ってたのか聞いてなかったな・・・。まあいいや。あとで聞こう。
そして、今度こそライスをやっつけると言わんばかりに、3人と1匹は、あ、間違えた・・・よ、4人は屋上に向かって足を速めた。