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ゾンビ鬼2  作者: 川犬
7/10

第六話 ライスの正体

「おーーい、ライスー。」

 栗原がトイレの中で叫んでも返事が聞こえてこない。そして、4人で手分けして探してもいなかった。

 ヨッシーが笑いながらこう言った。

「もしかして、女子便?」

 3人も笑った。栗原が否定する。

「ま、まさか、そんなわけないでしょ?」

「じゃあ、お前が見てくればいいじゃん。」

「え!?」

 栗原の耳が真っ赤になる。なんで、俺が女子便入んなきゃいけないんだーー!!

 ヨッシーとランディが栗原を無理やり、女子便の中へ押し込もうとする。サルはぼーっとしている。

「ちょ、は?やめーーーーい!!」

 しかし、2人はやめようとしない。結果、2対1なので力の差で負けてしまい、栗原は女子便の中に押し込まれた。栗原は、あきらめ女子便の中を探索する。こんな所を女子に見られたらおそらく、冷たい視線をはなたれるだろう。

 栗原は、しばらく探したが、ライスは見つからなかった。女子便から出てきて、ヨッシーとランディに「いなかったよ」と告げる。そして、こう続けた。

「もしかしたら、もうゾンビにやられちゃってしまって・・・いるのかも。」

「わしがか?」

 突然、どこからかおじさんの声が聞こえてきた。それも、どこかで聞いたことのある声。そして、ヨッシーとランディと栗原の前に老人が現れた。栗原が声を上げる。

「校長!」

 校長はにやりと笑った。

「フォフォフォフォ・・・。ライスならわしじゃよ。」

な、何を言っているんだこいつは。

 校長は、3人の頭上に疑問符が現れているのに気が付き、何かを取り出した。

「その証拠に、ほれ、ケチャップ。」

「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

 3人は驚いた。なんと、校長がケチャップを取り出したのである。ちなみに、ライスと言えばケチャップ、ケチャップと言えばライスという、よく分からない法則が栗原たちの脳内にある。つまり、こいつはライスだ!?

「う、うそだろ・・・。」

 ヨッシーが弱弱しい声を上げている。

「うそではない。わしは、わしが開発したこの誰にでも変装マシーンというものを使って、今までずっと、ライスに変装していたのじゃ。フォフォフォ・・・。ライスの正体を知られたからには、優勝させるわけにはいかないのう。・・・。覚悟するのじゃ!!」

 校長はゾンビを2体置いて行って逃げていく。

「ま、まてっ!」

 栗原が追いかけようとするが、ゾンビに邪魔されていて進めない。どうやら、こいつらを倒さなければいけないようだな。

 ランディとヨッシーをみる。もう、彼らは戦闘態勢に入っていた。

「「ヴォーーー!」」

 栗原もマシンガンを手に持ち、戦闘態勢に入る。

 それにしても、このゾンビ2体、誰かに似ている・・・。まさか!!!!!

「キンギョとスパイダーなのか!?」

よく見れば分かった。なぜなら、1体は眼が金魚で、もう一体は頭の形がピーナッツだからである。

 栗原はキレた。

「くそぅ!許さないぞライス!!やってやろうじゃないか!!」

 しかし、その動きもぴたりと止まった。あれ・・・?そういえばサルもいない・・・。

「ランディ、ヨッシー!!サルは?」

「「あ。」」

 どうやら、二人ともサルの存在を忘れていたようである。でもまあ、とりあえず、目の前にいるこいつらを倒すとするか。

 栗原たちは、ゾンビに戦いを挑んだ。

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