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ゾンビ鬼2  作者: 川犬
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第四話 増え続けるゾンビ

 教室に行くと、なんとスパイダーというあだ名でピーナッツ頭の男と目が金魚そっくりでデメキンというあだ名の男が10体に囲まれている状態だった。栗原たちは隠れてみているので誰にも気づかれていない。どこに隠れているのかは作者には不明。

 栗原は小さな声でつぶやいた。

「もう無理だな。」

 しかし、ライスは諦めてはいなかった。突然、立ち上がり、教室の中に入っていった。うわっ!あのバカ!!

 ライスは、ケチャップを装備(?)した。

「くらえ!ケチャップビーム!!」ライスはケチャップをゾンビたちに振りかけた。その後、何かをつぶやいていたがそれは聞き取れなかったがもういい。

 ・・・・・・。そのライスの幼い行動に皆絶句した。でぶまでもがだ。それに、ゾンビにそれが降りかかっただけでダメージ0だ。そして、逆効果。何はともあれ、ゾンビに居場所を知らせてしまったのである。ライスだけがばれると思ったのだが、なぜかでぶの尻が隠れていなくて見つかってしまった。まさに、頭隠して尻隠さず、である。スパイダーとデメキンは驚きの声を上げたが、その隙にゾンビから攻撃を受けた。そして、みるみるゾンビ化していく。

「なにやってんだライス!!」栗原は声を荒げた。

「は、はい・・・。すみましぇ〜〜ん!」

 ライスは走りながら戻ってきた。本当にバカである。栗原とランディとヨッシー以外でまともなキャラはいないのか・・・、と突っ込みたくなる。

 とりあえず、あらかじめ用意しておいたおとり用のでぶを何とか説得して、栗原たちは逃げた。

 説得は意外と楽だった。なきながら「いかないで〜〜〜」と叫ぶでぶに「これで逃げ切れたら女子からキャーキャー言われるぞ!」と言う。でぶはこういう言葉に弱く、「モテモテになる〜」といいながら勇敢にゾンビたちに立ち向かった。すぐにやられることは100も承知なので早速逃げた訳なのである。

 そして、グランドになぜか逃げついてしまった。ランディは声を上げる。

「しまった。」

 栗原は首をかしげた。

「ん?なにが?」

「バカやろう!こんなところに隠れるところはあんのかよ!」

 栗原はグランド全体を見渡す。確かに、何も無い。今気がついたがグランドはかなりさびしい場所だな。それよりも、栗原は思いっきりランディに真顔でバカやろうと言われてしまった。まあ、少しショックだけれど・・・べつにいいや。

「そうか。じゃあとりあえず昇降口まで戻ろう。」

 ヨッシーとライスまでもが参戦し、当たり前ジャンと口々に言った。俺が悪かったのか!?ここに来てしまった原因は俺にあったのか!?

 栗原たちは昇降口の外まで戻った。しかし、運が悪いことにそこにはゾンビが6体いた。ランディは、「はあ・・・」とため息をついてこちらを見てくる。だから、俺が悪かったのか!?

 ヨッシーは声を出した。

「仕方が無い。倒すぞ!」

 ヨッシーはナイフを取り出し、ダーツ風に投げた。そのナイフはゾンビの目につき刺さる。こう見えてもヨッシーはダーツの名人である。次々とゾンビの視界を真っ暗にしていく。

「すげえ・・・。」

 栗原はそうしかいえなかった。

 隣でランディも弓矢を構えうちはなっていく。ランディの矢には矢じりに猛毒が塗られていて、これがゾンビを突き刺し、約10秒でばたりと倒れた。こうして、見事にゾンビ6体をこの学校から消した。

 栗原は息を呑んだ。こいつらはもしかしたら昔ゾンビと戦ったことがあるのかも知れねぇ・・・。

 ランディとヨッシーは栗原とライスを昇降口の中へと誘導した。ライスも口をあんぐりと開けて驚いているように見えた。

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