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ゾンビ鬼2  作者: 川犬
3/10

第二話 じゃんけん

少し遅れました。

 校長の声・・・。栗原はランディの反応を見た。が、無反応だった。とその時、

「ヴぉおおぉお」ゾンビが早くも来た。皆、チリチリになる。とりあえず、ランディと栗原はすぐ近くのトイレに逃げ込んだ。ただ何となくここに来たのではない。勝算があってここに来たのだ。

 ゾンビは人の熱に反応するが、コンクリートがあると熱が遮断されわからないのである。その間、ずっとここにいれば最後の5人に生き残り優勝!という作戦なのだ。これは昨日、ランディが教えてくれたことだった。

 ちなみにトイレにはユウメイ(?)な3人がいた。それは、イヌとヨッシーとライスである。何故かよく分からないがじゃんけんをしていた。栗原は思わず、「何じゃんけんしているんだよ!」と声を出してしまった。自分では小さく言ったつもりである。しかし、しかし、しかあああああしぃぃぃいい!!ゾンビがやってきてしまった。それも3体も。イヌ&ヨッシー&ライスは何やってんだよと口々に言っている。

「ごめん。っておまえらがじゃんけんしてんのが悪いんじゃあ!」

「あれは、並ぶ順番を決めていたんだよ。」

 イヌがそう補足した。・・・。まじか・・・。おれ何やってんだ・・・。

「そうだよ何やってんだよクリ。」

 ランディは勝手に、栗原のあだ名をつけた。クリはないだろ。クリは・・・。

 まあとりあえず、ランディのせいにしておいて、ことを終わらせた。そして、戦闘態勢に入った3人をみて、ランディとクリも武器を構える。

 イヌは小型の銃をゾンビに向ける。クリはいやな予感がした。

「イヌ!銃は使うな!!音でゾンビが集まってくる!」

「大丈夫だ!これは超高性能サイレンサーつきだから!!」

 まじっすか。なら安心。

「わかった。撃て!」

 イヌは1体のゾンビめがけて弾を一発撃つ。しかし外れた。・・・。いくら超高性能サイレンサーつきだからと言って、はずしちゃあまずいよな・・・。

「くそっ」

 イヌはもう一発撃ちはなった。今度は見事に当たって貫通し、ついでにもう一体も貫いた。2体は崩れ落ちる。

「よっし!」

 しかし、喜ぶのもつかの間だった。何と近くにいた最後の1体がイヌめがけて突進をしてこようとしていたからである。

 ランディは、あわてて弓を構え、矢をはなった。栗原もあわててマシンガンを手に取ったが遅かった。ランディの矢は見事に本当にみごとに外し、空気を貫いた。

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

 イヌ以外の4人は無言だった。・・・。もう、イヌはおしまいだ。

「ぎゃあああああ!!」

                イヌ、ゲームオーバー。

 栗原は、マシンガンでゾンビの頭めがけて連射して倒したがもう遅かった。イヌに攻撃が当たってしまいもうすでにゾンビ化が始まってきている。そう、ゾンビに引っかかれたり、かみつかれたり何らかの攻撃を食らうと、その傷口からウイルス(たぶん)が入ってしまい、感染して、最後にはゾンビの仲間入りをしてしまうのである。

「しかたがない・・・。ごめんなイヌ・・・。」

 ヨッシーはイヌを鋭いダーツ(ほぼナイフ)で突き刺した。

 いきなり、ヨッシーがイヌを突き刺したので栗原は驚いた。

「おい!ヨッシー!!何やってんだあ!!」

「こいつはゾンビになってしまう。ゾンビになる前に阻止しなきゃイヌもしたくもないのにおれたちに危害を与えたりしてしまうからしかたがないんだよ・・・」

 ライスは、そういった。・・・。そうか、イヌはこのままだとゾンビになる。その前にこうしなければイヌもおれたちを攻撃して、悲しむだろう。ごめんな、イヌ・・・。心でそうつぶやいた。

 とりあえず、大勢のほうがいいとのことで、ヨッシーとライスとランディーはパーティを組んだ。あ、あと栗原もいっしょに。

 そして、仲間がいるトイレから出ていった。もうこれ以上トイレにいることは自殺行為だ。なぜなら、さっきの栗原のマシンガンの音がかなり大きかったからである。・・・何だか暗くなってしまった。

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