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羊文学「you love」ep(2021年)

●ハッピーなバイブス×オルタナティブの重さ


「Step」「マフラー」「1999」「砂漠のきみへ」などコンスタントに名曲を生み出している羊文学。特に「1999」はオススメだ。オルタナティブな曲としてもポップスとしても名曲で、クリスマスイルミネーションのような華がある楽曲だと思う。


果たして本作はどうだったのか。結論としては、(ロックとしては評価できるが、)ポップスとしては評価できない。ポップというよりもビターな味わいだった。(人にとって、ポップのスィートスポットは違うので、これがポップという人もいるかもしれないが。)


本作はハッピーなバイブスとオルタナティブな重さが同居する作品だ。


リードトラック「マヨイガ」の下記の歌詞を見てほしい。


命よどうか 輝きをやめず

これからの奇跡を全部、僕らに照らしてください

そうしてきみは ありあまる夢を

花束いっぱいに抱きしめて

世界を愛してください


こんなにまっすぐで希望あふれた歌詞はこれまでの塩塚モエカ(羊文学のフロントウーマン)は書かなかっただろう。また、今のバンドシーンでも珍しいと思う。ハッピーなだけでは説得力がないが、羊文学による演奏のオルタナティブの重さが歌詞に説得力を与える。


そして、日本語ロックのルーツである"はっぴぃえんど"へのリスペクトを感じる音楽性も説得力の源だ。#2「あの街に風吹けば」の曲名の由来は"はっぴぃえんど"のアルバム「風街ろまん」だろうし、「なつのせいです」は"はっぴぃえんど"の影響下にあり、風が街を駆け抜けていくような爽やかなサウンドだ。


本作のベストトラックは異論も様々出そうだが、#6「マヨイガ with 蓮沼執太フィル」を推したい。(#5「夜を越えて」の疾走する躍動感も捨てがたいが。)羊文学オリジナルの「マヨイガ」も良いが、蓮沼さんの手が加わることにより、より音楽的になっている素敵な楽曲だ。


個人的には、歌心あふれる"うた"とオルタナティブ由来の素敵な"知性"が両立する楽曲が好きだ。羊文学を聴いて物足りないと感じた方は、神聖かまってちゃん、うみのて、ダニーバグ、夜に駆ける(バンド名)をぜひ聴いてみてほしい。


そして、羊文学には「1999」を超える楽曲を生み出してほしい。「1999」は僕にとって完璧な楽曲だった。素晴らしすぎて今もイントロを聴いただけで涙腺が緩む。どうか、お願いします。


Score 7.4/10.0

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