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12/26西永福JAM うみのてレコ発 2020ラスト大笹祭【進化したうみのてを目の当たりに】

コロナ禍の中で行われたライブ。ライブハウスでも徹底した対応が取られていました。


それでは、各バンドの感想を出演順に書いていきます!


★19:00 笹口騒音オーケストラ

「旅人のすすめ」でスタート! ウワモノが多い編成だけれども音が混線せずすっきりと鳴らしている。これは浴びるのが嬉しい豊かな音だ。


アコーディオン西山小雨のキラーチューンならぬキラースマイルに魅了される。本当に素敵な笑顔をするんだ、彼女は。「蝉」で聴かせる西山さんの美しい歌唱は、確かに儚くとも短い命の蝉の夢を歌っていた。トロンボーンの男性NAPPIさんの仕草も可愛らしかった。西山さんとNAPPIさんは、ミュージシャン界のニ大天使だな。


ドラマー雨ノ地晴太郎さんは歌舞伎メイク、ベースの大林いくおさんはKISSのメンバーのメイクをしてステージに立っていた。これら地獄のリズム隊と共に鳴らす音は天国のような多幸感にあふれていた。天国まで響き渡るようなカトー直喜さんのトランペットが観客の心に響き渡った。


代表曲の一つである「TOMORROWLAND」はやらなかった。しかし、今日演奏した2ndアルバムの曲はどれも代表曲になれるようなポテンシャルがあると思う。


★19:45 太平洋不知火楽団

「たとえば僕が売れたら」でスタート。「サテライトからずっと」も演奏していた。これら初期の代表曲も、「売春歌」や「さくら(毒唱)」など2ndアルバムからの曲も、大切に、かつ衝動的に鳴らしていてとても好感覚だった。


「うるう年に生まれて」のベースのラウドでダークな演奏は身体を揺さぶる破壊力ある音だった。大内ライダーさんのベースにこんなに惹かれるとは…。僕の音楽リテラシーが育ったから良く聴こえるのか、彼の技量が成長したのか…。


「ADHD」の笹口さんの絶唱が印象的だった。聴き手の自分の中の感情が根こそぎ持っていかれそうな、名演パフォーマンスだった。


★20:30 NEW OLYMPIX

森岡さんのギターは今日も麗しく美しかった。太平洋不知火楽団のメンバー3人に森岡さんが加わったのがNEW OLYMPIXだ。いわば、森岡さんはNEW OLYMPIXの存在理由(≒レーゾンデートル)だ。落ち着いた雰囲気の森岡さんのステージアクトが彼らの演奏に冷静と情熱の狭間の華を与えていた。


今日の4バンドのうち、彼らNEW OLYMPIXが「NO MUSIC.NO DANCE」を演奏している時間が一番楽しかった! リズム隊の呼吸が今まで以上にあうんに揃っていて肉弾的だった。


★21:15 うみのて

今日一番身体を揺らした本日のベストアクト。


メンバー登場時、ギターのワタナベマイさんがゲームソフトの『MOTHER』のTシャツを着ていてテンションが上がる。僕にとっても大切なゲームだから。


演奏が始まる前に、ボーカルの立ち位置であるステージ中央に笹口さん用の鍵盤があるのを見て、僕の好きな「NEW DAWN FADES」をやるかもとテンションが上がる。そして実際に演奏され、それはそれは至福の時だった。


もっと気持ち良かったのは、「WORDS KILL PEOPLE」の演奏だ。一体感のある演奏に熱くなる。僕は少しの間、ネガティヴな言葉の言霊に苦しんで亡くなった木村花さんについて思考を飛ばしていた。


そして、「砂漠です」が名演だった。「砂漠です」は、Mr.Childrenの「ニシエヒガシエ」とRadioheadの「Palanoid Android」の間奏を魔融合させた激しさがありつつ、シティ・ポップの本質を突く美しい歌。


Mr.Childrenは"うた"の側面に目を向けられがちだが、表現は革新性もあわせ持っている。そして、一方で革新性に目が向けられがちなRadioheadも"うた"の強度を強く持っている。うみのては、こういったMr.ChildrenとRadioheadの"うた"と"革新性"という強みを両立したバンドの系譜の最先端にあるのだ。


フロントマンの笹口さんはもちろんのこと、弓を使ったギターを弾く村井さんも、ワタナベマイさんの凛とした佇まいの演奏も、清涼かつ魂の激白であるような鉄琴やピアニカを鳴らす円庭さんも華がある。そして、それらウワモノを支えるあきもとさんとキクイマホさんのリズム隊は磐石かつ鉄板だ。


「STRANGE NUMBERZ」の演奏も今日のトピックの一つだろう。時代を捉えて先駆ける笹口騒音名義の名曲"THE AMABIE"が、うみのてメンバーにより、ミニマルな演奏がカッコ良い"STRANGE NUMBERZ"として生まれ変わった…! 自分もスッパリと割り切れない一人として、鮮やかにヒネくれる音のヒネくれ具合に共振してうなずくばかり。


そして、アンコールの最後に鳴らした「NEW SONG(IN THE NEW WORLD)」が出色の出来だった。タイトルはうみのての過去の曲である「NEW WAR(IN THE NEW WORLD)」へのセルフオマージュだろう。シン・うみのてのシン曲としての新鮮さを感じ、自分の未知の世界へ連れて行く方舟の歌だった。演奏するのはレアだと笹口さんは言っていたが、またライブで聴かせてほしい。



ライブ終了後、笹口さんにも言いましたが、僕は永遠の笹ボーイで円庭ボーイです。これからも素敵な音楽を聴かせてくださいね!

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