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【ちばぎんラストライブ】神聖かまってちゃんツアーファイナル@ZEPP DiverCity

ちばぎんラストライブのこの日がやってきました! 簡単ですが、ライブレポを書きます。僕は記憶力がないので、MCの内容は大体で捉えてください。


アークティックモンキーズがSEでかかる場内。


いつものように「夢のENDはいつも目覚まし」で神聖かまってちゃん登場。


一曲目は「怒鳴る夢」。後のアンコールで明かされたことには、バンドを始める前にmono君とちばぎんが初めて聴いたの子の宅録が「怒鳴る夢」だったという。mono君はその時、ボーカルはダメだと思ったけど、曲は何か心に引っかかるものがあったらしい。ちなみに、今日のセトリはちばぎんが組んでいる。


二曲目は「るるちゃんの自殺配信」。やっぱり良い曲。何曲目かのMCで、今日この場に来れなかった亡くなったファンを10人くらい知っているとの子は言っていた。亡くなったファンもこの曲を会場で聴いて笑ってくれているといいなぁ…。


神聖かまってちゃんを聴いていると、生と死の距離的な近さを感じる。「ゆーれい未満」で観客皆でジャンプして宙にいる時、ジャンプしたメンバーも観客も軽く死んでいるのだ。まあ、それはメタファーに過ぎないとしても、「成功しても失敗しても死は平等にやってくる」という"の子"のMCが、いずれやってくる死をこれでもかというくらい想起させる。


だから、の子は言うのだ。「衝動をくれよ」と。過去でも未来でもなく、今の衝動をくれよ、と。踊るだけではなく、棒立ちでも体育座りでもいいから、衝動をくれよというMCに優しさを感じる。


神聖かまってちゃんのライブは、まず何と言っても楽しい! これに尽きる。の子は「神聖かまってちゃんは4人じゃねぇ。観客も含めてONE TEAMだ!」と言っていた。


の子はリスナーを特定の誰かに規定しない。誰にでも聴いてほしいのだ。実際、今日は韓国人のファン一同からお花が届いていた。観客の年齢層も幅広かったし、男女分け隔てなく観客が来ていた。


そして、自分たちはロックじゃないとも言う。観客を縛らないだけでなく、自分たちのことも特定の何かに縛らせない。そこには、圧倒的な自由がある。


神聖かまってちゃんが今日も演奏した「夕暮れの鳥」をEDソングとして提供したアニメ『進撃の巨人』の原作者は、神聖かまってちゃんの大ファンだ。エレンが自由を求めて戦う姿に、僕も"の子"の自由自在な戦いぶりを幻視する。


そういった自由(MCもほぼアドリブだし、曲中でもアドリブの歌詞を入れてくる)がもたらす楽しさが神聖かまってちゃんのライブにはあふれている。一緒に行った友人は、本編では曲に合わせて手をちょっと上げ、アンコールでは手をフルに上げ、ダブルアンコールでは両手を突き上げていたという。時間が経つに連れて、自由なかまってちゃんのライブは、観客の熱量を上げていく。心の中にとらわれていた「僕」や「私」を外に連れ出してくれる。


また、楽しいだけではなく、残るものがある。「おやすみ」の混沌の美しさは、僕のハートに終演後の今も記憶されている。純化された美しさではなく、混沌の美しさなのだ。の子が心に抱えている混沌が美しい音楽となっていた。


混沌といえば、「夜空の虫とどこまでも」「Girl2」「バグったのーみそ」のエレクトロ3連打がヤバかった。レーザービームが放射され、会場はエレクトロ・ハイ。ダンスフロアになった会場で観客は歓喜していた。


終盤でグダグダにも思えるMCの一つ一つに"の子"の熱さと優しさがこもっていた。ちばぎんとのラストライブを終わらせたくない"の子"の寂しさが伝わってきた。


「23才の夏休み」の歌詞に出てくる「君が僕にくれたあのキラカード/その背中に貼り付けてやるよ」とは、幼稚園時代にの子がちばぎんからキラカードをパクったことが元になっており、の子が探して見つけたキラカードの返還式もライブ中に行われた。の子がちばぎんの背中にキラカードを貼り付けるその手に熱がこもる。


最後は観客とメンバー皆で「ありがとうございました」とお互いに感謝するという神聖かまってちゃんでしかあり得ない光景になった。


ちばぎんがグダるの子を肩車して強制退場させることがこれまでのライブでも定番だった。そして、今日もちばぎんはの子を肩車して出て行った。この光景が見られるのも今日が最後なのか…。


ちばぎん、今まで本当にありがとう。これからも、ちばぎんがベースを弾き、コーラスを歌った音源を再生し続けるね。今日は「天文学的なその数から」を聴きながら寝ようと思う。



20200113/ZeppDiverCity/メラコリツアーセトリ(ちばぎんのツイートより)

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