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年間ベストソング2022年(邦楽)

2022年も暮れですねー。

音楽ブログ界隈で恒例の年間ベストソングと年間ベストアルバムをこの『とかげ日記』でも発表します。


毎年ベスト10に洋楽も入れていたのですが、今年は邦楽だけになりそう…。

それは、自分が最新の洋楽ロックにキャッチアップできていないからという理由もあります。

ただ、一人のリスナーとして邦楽と洋楽の断絶の解消をテーマに音楽を聴いている身としては、洋楽に関するチャンネルは常に開かれていたいですけどね。


まずはベストソングの記事から。どれも珠玉の曲なのでお時間ある方はぜひ聴いてみてくださいね!


★特別枠★

バンド名義で過去にリリースされ、その曲のリアレンジ曲であるため、2022年ベストソングの10曲から選外にした一曲をご紹介。


【特別枠】サクライトシオ「West Gate」

元SAFETY SHOESの桜井さん、51歳でサクライトシオとしてデビュー! 「West Gate」も同時期にリリースされた「同窓会」も、どちらの曲も感情を揺さぶる珠玉のポップソングだ。抱えてきた悲しみを振り払うように、柔らかく芯のある声で歌い上げる。老若男女、全ジェンダー全年齢に対応。この2曲を聴かなければポップは語れない。


★それでは、10位からカウントダウン!★


【第10位】内田万里「クランベリー・リン」

ドリームポップ直系のこの甘やかなサイケデリックのギターはクランベリーの甘酸っぱい酸味と通じるものがある。永遠の狂気と果てしない闇に続いていきそうなリバービーな空間に身震いする。ふくろうずの解散後、彼女がソロになってからではキャリアハイとなる充実した曲だと思う。


【第9位】やくしまるえつこメトロオーケストラ「僕の存在証明」

イケボならぬ萌え声ボーカル(以下、萌えボ)で圧倒的に萌え成分があるボーカルは、やくしまるえつこさん(相対性理論)だと思う。相対性理論「地獄先生」のゆったりとした曲調で聴く萌えボも良いけど、ソロ「僕の存在証明」の切迫感のある萌えボもまた良いんだよな〜。


【第8位】ROTH BART BARON「赤と青」

才能の塊、ロットバルトバロンの新曲。いくら音楽的に高度に構築されていても切実さ(≒その表現をする必要性)が無いと聴いていられない。その意味でこの曲は神めいている。笹口騒音さん(うみのてetc)と同じく、ファルセットが美しいね!


【第7位】米津玄師「KICK BACK」

ベースをブイブイいわせるイントロからして攻めている! 抜群に切れ味がある米津さんのソングライティングと、その歌を深く掘り下げ鋭く仕上げるKing Gnuの常田大希さんのアレンジの妙が神コラボの化学反応を聴かせる良曲です。


【第6位】くるり「真夏日」

最近のくるりには胸がトキめくことが無かったのだけど、この曲はビンゴ! じっくりと歌を聴かせる「奇跡」(2011年リリース)タイプの良曲だ。サウンドのおごそかな美しさで魅せる曲。どこを切り取っても美しい名曲ぶりに心洗われるなー。


【第5位】The Whotens「みんなのうた」

(テレビ朝日系列山形テレビ「YTSスペシャル 龍が舞う日小さな町の大きな挑戦」「Do~んな天気」10月度テーマ)

ロックよりもロールと言っているVo.吉田君の本領発揮! "バンドが演奏する王道ポップソング"のエッセンスが素直で素敵に詰まっている。だから、下手に冒険に走るバンドや、ポップを目指してもポップになれないバンドよりも聴いていて楽しく清々しい。メンバーの4人はインディーの域にとどまらないポテンシャルを持っていると思う。そして、吉田君のボーカルと空気感に純烈な華があるのも魅力です。


【第4位】ダニーバグ「Fantasy Love」

いつもソリッドな良い演奏を聴かせてくれるダニーバグ。この曲はそれらと違うサイケデリックなギターの音色がまさにファンタジー感があって魅力的だ。ベタだけどプリミティブで新しい、ダニーバグの本質も曲に反映されていて嬉しい。vo.の杉本さんの歌声は豪快さも繊細さもあってハンサムだが、この曲では特に繊細さに焦点が当てられている。この声を聴いているだけで癒され、元気が出てくる。


【第3位】Khaki「子宮」

僕も今年初めて知ったオルタナティブロックの新星、Khakiカーキ。この曲、ヤバい! 彼らの曲はどの曲もヤバいけど。"怖い、危険な香り、カッコいい"の3Kが極まった音。凡百のバンドを聴くよりも、この一曲を聴いていた方が美しい時間を過ごせるよ。ハマる方はずぶずぶとハマるはず。新たな沼へようこそ。


【第2位】SEKAI NO OWARI「Habit」

クセが強いけど、中毒性も強く、一時期この曲ばかり聴いていた。聴き心地の優しい曲ばかりが良い曲じゃない。リスナーが反発してしまうようなメッセージでも、説得力があればよい曲だと思う。


ある方が言った。「この世には闘っている人間と闘っていない人間の二種類がある」と。セカオワの4人は音楽の世界で闘っている。酸いも甘いも噛み分けながら理想を掲げられる希少なバンドだ。


【第1位】うみのて「ONCE UPON A TIME in Songs」

一点を銃弾で貫くような歪んだボーカルのシャープさよ。ホーンセクションをゲストに迎えた楽器隊の演奏が奥行きの広さをもたらしている。うみのてらしいダークでSFな世界観の曲でいいね!


曲冒頭の「昔あるところに国があった」という歌詞を含め、この曲はクストリッツァ監督の「アンダーグラウンド」へのオマージュでもあるだろう。しかし、「アンダーグラウンド」を知らなくても、ヒューマンなメッセージはしっかりと感じられる。


もはや平和ではなく混沌の時代だからこそリスナーに届く確かなメッセージの便箋でもあり、リアルで残酷な世界に対する一か八かの銃撃でもある曲なのだ。


以上、いかがでしたか?

2023年も素敵な音楽に出会えますように。


★とかげ日記が選ぶ2022年ベストソング★

【第1位】うみのて「ONCE UPON A TIME in Songs」

【第2位】SEKAI NO OWARI「Habit」

【第3位】Khaki「子宮」

【第4位】ダニーバグ「Fantasy Love」

【第5位】The Whotens「みんなのうた」

【第6位】くるり「真夏日」

【第7位】米津玄師「KICK BACK」

【第8位】ROTH BART BARON「赤と青」

【第9位】やくしまるえつこメトロオーケストラ「僕の存在証明」

【第10位】内田万里「クランベリー・リン」

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