番外編 愛してるゲーム
読んでくださってありがとうございます
「ねえユリア、愛してるゲームって知ってる?」
登校中、馬車の中で私にキスの雨を降らせていたノアからいきなり話を振られる。
「なあにそれ?」
「あのね、愛してるって言って、相手に照れさせたら勝ちってゲーム!」
「へえ、面白そうだけどちょっと恥ずかしいわね」
「僕もユリアとやりたいなー!」
「えっ!?」
多分私すぐに照れるからゲームにならないんだけど…。
「えーっと…やる?」
「うん!やろう!先攻はユリアね!」
「わ、わかった…あ、愛し…てる…(真っ赤)」
「ユリア!照れちゃうところも可愛い!」
「ありがとう、でもゲームにならないねこれ…」
「そんなことないよ!すごく楽しい!」
「なら良かったけど…」
「じゃあ次は僕の番ね!」
「えっ」
「僕はユリアを愛してる!味方が居なくても一人で立てる所も、凛とした佇まいも、努力家なところも、誰にでも優しい所も、ぜーんぶ大好き!愛してる!僕はそんなユリアを生涯支えて守っていきたいんだ!」
「ストップ!ストップ!もう十分です!すでに照れてます!負けました!(真っ赤)」
「えー、まだ語り足りないのに」
そう言うとまた私にキスの雨を降らせるノア。
ちょっと恥ずかしいけどこんなに愛されてるなんて、幸せだなぁと思う。
これからもよろしくお願いします