僕の昔馴染みがぐいぐい来る
ノア視点
とりあえず今日からしばらくはアリアとも一緒に昼食をとることになった。…のは、いいんだけど、アリアのおねだりでちょっとだけユリアと離れた位置にいる。…正直言ってアリア邪魔だなぁ。
「ノア様、ぜひこのお弁当を食べてくださいませ」
「じゃあちょっと貰おうかな」
「ど、どうでしょう…美味しいですか?」
「ん。美味しいよ」
なんかアリア、昔より距離感近くない?
「実はその、それ、私の手作りなんです」
「アリアの?」
「はい。褒めていただけて嬉しいです!」
…正直ご令嬢が自分でお弁当を用意するのはどうかと思う。あと、なんかこのタイミングで自分でお弁当作ってくるって…もしかしてルークと共謀して何かする気?
「ねえ、アリアは正直言ってユリアナのことどう思ってるの」
「…っ!ユリアナ様…ですか」
言葉に詰まるアリア。少なくともユリアにいい感情はないみたいだ。これはルークと共謀している可能性は大だ。
「…正直、嫉妬していますわ」
「へえ?」
「だって、私、今もノア様をお慕いしていますもの」
…これはまた随分素直に告白してきたものだ。正直ここまで思われても僕の心は動かない。というか正直鬱陶しい。僕はユリアにしか興味ないし。ましてやその感情がユリアにとって悪影響にしかならないならなおのこと悪い。
「アリアの気持ちはわかった。でも僕はユリアナにしか興味ないから」
「…はい。存じております。でも、思うだけなら許してもらえませんか?」
「思うだけならね。ユリアナに悪影響があるなら即刻切り捨てるけど」
「ノア様…」
「…まあ、とにかく。ユリアナがルークと友達ごっこを楽しんでいるうちは何もしないから安心しなよ」
「え?」
「君がルークと共謀して何をしようとしようが、実際に行動に移すまでは手出しはしないよってこと。まあ、ユリアナが傷付けられる前に僕が守るつもりだけど。それまでは自由にしてなよ」
アリアの顔が歪む。今にも泣き出しそうに。きっと相手が僕じゃなくて、他の男の前でなら一発で落とせるんだろう。
「…ま、そういうことだからしばらくはよろしく」
「…はい、ノア様」
こうして僕達は傍目から見たら仲よさそうに、しかし実際は殺伐とした空気の中で食事を共にした。
アリアちゃん報われない




