僕の幼馴染と仲直り?
ノア視点
授業が終わった瞬間僕は駆け出し、ユリアの教室の扉を勢いよく開く。
「…ユリアー!無事!?大丈夫!?よりによってルークと同じ教室なんて!虐められてない!?大丈夫!?」
ユリアは何か困ったような顔をしている。やっぱりルークに何かされたの!?
「ノアー、こっちこっち」
ルークが僕に呼びかけてくる。…え、ちょっと待って。なんでルークがユリアの隣の席なの!?担任の先生は何考えてるの!
「は!?ちょっと、なんでルークがユリアの隣の席なの!?まさかユリアに何かする気!?」
「違う違う。あの時のことはちゃんとユリちゃんには謝ったよ。ユリちゃんとノアと仲直りしたくてこの席にしてもらったんだよ」
ルークの言葉に僕は一瞬フリーズする。仲直り?何言ってんだこいつ。
「…仲直り?」
「そう、仲直り。あの頃は俺、どうにかしてたよ。ノアとアリア様がお似合いだからってユリちゃんに八つ当たりしてさ。ノアにも酷いこと言ったよな。ごめん」
ルークの率直な言葉に僕は少し逡巡する。僕とアリアがお似合いとか意味わからないこと言ってる辺り信用ならない。ならないけど、本当にルークがユリアと仲直りしたなら僕から言うことは何もない。ユリアの気持ちが最優先だからだ。きっとユリアは僕とルークが仲直りしないと気に病むだろうし。我ながら訝しげな表情をしているとは思うけど、そのままルークに言葉を返した。
「本気?」
「本気」
「本当に?」
「本当に」
「もう僕とユリアの邪魔しない?」
「しないしない」
「あとなんでユリちゃん呼び?」
「ユリア呼びはノアだけの特権らしいからさ」
僕はその言葉を聞くとユリアをハグした。考えるより先に体が動いた。
「ユリア!嬉しい!ありがとう!」
「私もノアとルーク様が仲直り出来て嬉しいわ」
ユリアの言葉に僕は顔を顰める。
「…仲直りしなきゃだめ?」
「だめ」
「…じゃあ、ルーク。仲直り」
…とりあえず、ユリアの前では仲直りしたことにしておこう。警戒は怠らずに。僕はルークに手を差し伸べる。その手をルークが掴む。
「仲直りの握手、ね。懐かしいなぁ」
「昔はしょっちゅうやってたよね」
「そうだね」
「じゃあ仲直りしたところでアベルのところに行こうか」
「あー、アベル。懐かしいなぁ」
「確かルーク様とアベル様は毎日のように喧嘩していたとか」
「アベルがノアを虐めてたからね。でも、今は一緒に昼食をとる仲のようで安心したよ」
「あー、まあ、色々あってね。ちょっと前とキャラ違うけど気にしないでね」
「?…うん」
ということで中庭に移動してユリアと僕、ルークとアベルで昼食をとることになった。ユリアはきっとみんな仲直り出来て良かったと思っているだろうし、ユリアに余計な心配をかけないように気をつけよう。
とりあえず形だけ仲直りしておく




