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私の婚約者が完璧過ぎて私にばかり批判が来る件について  作者: 下菊みこと


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婚約者の幼馴染と昼食

仲良く昼食

お昼をみんなで一緒にとるため、中庭に移動しました。ルーク様には、移動している間にアベル様が私とノアに関する記憶を忘れてしまったこと、その経緯を説明しました。ルーク様は、そっかー、残念なことだね、大変だったね、と仰っていました。


「兄上ー!義姉上ー!こっちですよー!」


中庭でアベル様が私達に向けて手を振っています。私達も手を振って、アベル様の元へ向かいます。


「アベル様、お待たせしました」


「いえいえ、そんなことないですよ!」


「アベル、久しぶり」


「ルーク!久しぶりですね!」


アベル様とルーク様が固く握手を交わします。お二人はアベル様がノアを虐めていたことで仲違いしていたそうですが、今のアベル様はそういったこともないので普通に仲直り出来たようです。


「じゃあ早速お昼ご飯にしようか」


「わーい!お昼ご飯ですね!」


「「「「いただきます!」」」」


「ユリちゃんのお弁当美味しそうだね」


「あ、よかったら一口どうぞ」


「いいの?ありがとうユリちゃん。お礼に俺のお弁当も一口どうぞ」


「あー!狡いですー!僕も義姉上と交換こします!」


「ちょっと!婚約者である僕を無視して何勝手なことしてるの!ユリア、僕達も交換こしよう!」


「どうぞどうぞ」


こんなに早く仲直り出来て、こんなに仲良くなれるなんて夢みたいです!とっても嬉しいです!


楽しい時間は早く過ぎるもので、お昼ご飯はもう食べ終わってしまいました。お昼休みの時間もあと僅かです。


「じゃあそろそろお開きにしようか」


「じゃあまた放課後に」


「ユリアと離れるのは寂しいけど、ホームルーム終わったらすぐに迎えに行くからね」


「あ、そうそう。アベルにちょっと話があるんだよね。ノアとユリちゃんは先に戻っててくれる?」


「?はい、わかりました」


「じゃあユリアは僕が教室までエスコートするよ」


「ふふ。ありがとう、ノア」


「どういたしまして。じゃあ行こうか」


そうして私達はその場を後にしました。






「…それで話って?」


「いやー、相変わらずアベルはお兄ちゃんとその婚約者にご執心だよね。記憶を失って態度は変わったけど、根本的にはなにも変わらないんだね」


「そりゃあそうでしょ。自慢の兄上と義姉上だもん」


「へー、でもさ、―?」


「…なにそれ、嫌味?」


「まさか!とんでもない。ただそうじゃないかと思っただけだよ」


「まあ、確かに―。でも僕は兄上も義姉上も大好きだ。それだけで十分なんだよ」


「健気だね。でもさ―、―。それに、そうすればみんなが幸せになれると思わない?」


「…自分が何言ってるかわかってる?」


「もちろんだよ。そのためだったらなんだって協力するよ?」


パンっと音が響く。アベルがルーカスの頬を打った音だ。


「ふざけるなよ。もし今後お前が―なら容赦しないからな」


「…つれないなぁ。僕は君のためにもなると思って言ってるのに」


「僕のため?―のための間違いだろ。不愉快。もう聞きたくない」


「ごめんごめん。まあ、気が向いたらいつでも声をかけてよ。いつでも協力するからさ」


「勝手に言ってろ。君がここまで嫌な奴だとは思わなかった。じゃあね」


「あ、ユリちゃんには内緒にしてよー?ユリちゃん、繊細で傷つきやすいんだろ?出来ればノアにも内緒にしてねー」


「…!…わかった」


「ありがとう、じゃーねー」


さっき頬を打たれたのを全く気にしていないというようにひらひらと手を振るルーカス。どこか辛そうな、思いつめたような表情のアベル。二人はどんな会話をしていたのか。それは二人だけが知る。

一体ルーカスはなにを言ってアベルをそこまで怒らせたのか

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