表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/813

71 テスト本番

新キャラ登場


「おい、大丈夫か健斗?」

「ん・・・ああ、雅人」


1日目のテストが終わってから一息ついていると、雅人から声をかけてきた。俺はそれに苦笑しながら答えた。


「流石に難しいね、でもなんとかなったよ」

「ならいいが・・・大丈夫かお前」

「何が?」

「なんかいつもよりマジみたいだからな少しな」

「そうそう、なんか最近健斗変だよな」

「だね、テストで必死なけんちゃんは初めてみたよ」


そう割り込んできたのはクラスメイトの吉崎と斉藤だ。高校からの付き合いだがそれなりに仲のいい友人の吉崎と、中学からの友人の斉藤は雅人の言葉に頷いてから言った。


「なんか、最近の健斗真面目すぎてビックリだ」

「うん、テスト期間はいつも穏やかな顔してるけんちゃんが珍しくマジらしくて驚きでござる」

「そうかな・・・って、何故ござる口調?」

「マイブーム。拙者の彼女が腐女子なのでござる」

「いや、だとしてもござる口調になるの?」


斉藤はいかにも武骨そうなイケメンさんだが、気のいい付き合いやすい奴だ。


「にしても、テスト期間はありがてーよな。彼女と昼間からにゃんにゃんしても怒られないからな」

「いや、それはどうなんだ?」

「ふふ、彼女がいない健斗にはわからないだろうが、にゃんにゃんは一度やると止まらないぞ」


そして、こんなことをほざく吉崎は一見チャラいが中身はほどほどにチャラい。確か今は3股してるらしい女の敵だが顔が良くて話が上手いので何故かモテる。うん、こうして見るとやっぱり俺の周りイケメンしかいないから俺地味なのがわかるわ。


「でも、けんちゃん確か彼女できたんだよね?」

「何?まじか!?」

「いや、彼女かわからないけど・・・斉藤に言ったけ?」

「全部は知らないけど、雅人から軽くは聞いてるよー」


そう言われて俺は雅人を見ると雅人は視線を反らして言った。


「まあ、斉藤なら信頼できるからな」

「え?俺は?」

「ダメだろ」

「おー!信頼ゼロ!」


めちゃくちゃオーバーリアクションする吉崎に思わず笑ってしまう。こうして友人と話すのは楽しくていいけど・・・やっぱり家の方が俺には性にあってるかな。そんなことを思ったのがバレたのか雅人はわざとらしく肩に手を置くと俺達を見回して言った。


「な、これから昼でも食べてかないか?」

「あー俺はパス!彼女と約束あるんだわ!」


んじゃ、といの一番に去る吉崎を呆れたような目で見てから斉藤に視線を向けると斉藤は笑って言った。


「拙者はOKでござる」

「決まりだな。もちろん健斗は拒否権なしだぞ」

「はいはい」


本当は帰ってやることあるけど・・・仕方ない。俺は友人と肩を並べて歩くのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ