552 お酒の代わりに
ԅ( *´~`*ԅ)グヘヘヘ
「うーん・・・」
「どうかしましたか?」
帰ってきてからずっと何かを考え込んでいる遥香。千鶴が寝たのでお茶を出しつつそう聞くと遥香はポツリと呟いた。
「微妙に酒が飲みたい・・・」
「もう少しの辛抱ですから」
「いや、分かってるんだが・・・なんか、今日はそんな気分なんだよ」
俺のいれたお茶を飲みつつそんなことを言うが・・・まあ、確かに遥香は飲まない時もあるにはあるから、本当に気分の問題なのだろう。実際にここまでちゃんと禁酒してるし。
妊娠中に飲ませるわけにいかないので、我慢してとしか言えないのが辛いところだよねぇ。俺はまだ未成年でお酒なんて・・・ウイスキーボンボンは食べたことあるけど・・・飲まないから、別に辛いとも思わないが、お仕事で疲れてる時とか、やっぱり飲みたい人は飲みたいよね。
「あ、そういえば・・・」
「ん?どうかしたのか?」
「少し待ってて下さいね」
台所に行くと昨日作っていたものを用意して遥香の元に戻るとに渡した。
「本物は無理ですが・・・これならどうですか?」
「お、甘酒か?」
「ええ、米麹のやつなんで妊娠してても問題ないと思いますよ」
飲む点滴と言われるくらいに栄養のある甘酒。夏場なので冷やして出したが、美味しそうに飲んでいるので一安心。
「美味いな。手作りか?」
「ええ、この前習ったので試しに作っておいたんですが・・・お口にあったなら良かったです」
「相変わらずの多彩さだが・・・私が言うのが分かっていたのか?」
「まあ、なんとなくは。でも、単純に遥香に美味しいと思って貰えたらと思っただけですよ」
「・・・絶妙なタイミングでくるな」
頬を染めて照れる遥香。こういう姿を見るとスイッチが入るから自重したいが・・・なんか嫁が可愛すぎるな。
「むぅ・・・なかなかマウントがとれない・・・」
「そんなことないですよ」
「そうか?」
「そうですよ」
俺と遥香の関係は着実に変わってきた。俺は遥香がいたから、頑張ってこれた。これからもそうだ。遥香という愛する嫁と、千鶴という可愛い娘。関係がどう名前を変えようと、きっと俺は2人のことが大切なのは変わらないだろう。
「遥香」
「ん・・・うひゃ!」
いきなりお姫様抱っこ(もちろん優しく)したことで驚く遥香だが、俺はそのまま自室の方のベッドに遥香を寝かせると微笑んで言った。
「今夜も優しくしますね」
「うぅ・・・その顔で見るなぁ・・・」
「嫌いじゃないだろ?」
ちょっと強気にしてみればコクリと頷く。本当可愛い嫁だ。無理はさせずに今夜も愛するとしますか。




