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45 晩酌と膝枕

シリアス準備なのかな?



「なるほど・・・それで今日晩酌に付き合うって言い出したのか」


夕飯のあと、千鶴ちゃんを寝かしつけてから俺は先生の晩酌に付き合って今日の報告をしていた。当然千鶴ちゃんが膝枕で寝た経緯も話すが意外にも先生は落ち着いて言った。


「ま、ちーちゃんがお前になついたのはいいことだ」

「あの・・・怒らないんですか?」

「怒ってほしいのか?」

「いえ、多少嫉妬があれば嬉しいなくらいの気持ちです」

「正直な奴だな」


俺の言葉に苦笑してから先生はビールを一気に飲んでから言った。


「正直、嫉妬はある。今日一日でお前とちーちゃんが楽しく過ごしていたことは嬉しいが、私は我が儘な女だからな。お前の膝枕を奪われたことは思うところはある。だが・・・ちょっとこっち来い」


そう言われて近づくと先生は俺を抱き寄せてから膝の上に放り投げた。いわゆる膝枕なのだろうか?こんな強引だとムードはないが頭を包むような柔らかな感触はすごく気持ちので思わず目を細めると先生は笑いながら言った。


「聞かなくてもいいくらいに緩んだ顔してるが・・・気持ちいいか?」

「ええ、これが神の枕なんですね」

「大袈裟な奴だな」

「それくらい気持ちいいんです」


そう言うとからから笑ってから先生は言った。


「こうしてお前にはじめて膝枕する権利は獲得できた。体が小さいちーちゃんじゃできないはじめてだから今日はこれで満足してやる」

「あの・・・遥香さん。やっぱりこの枕危険です」

「ん?なんでだ?」

「前屈みにならないでください」


そうすると余計に大きなものが顔に近づく。胸が大きいと膝枕の特典にこんなものがあるとは知らず俺は今さら軽い後悔をするが、先生はそれをわかったのか意地悪に笑って言った。


「照れてるのか?今さら胸があたるくらいで大袈裟だな」

「自分まだイニシャルがDの初心者なので」


ついでにその後にTがつく。


「はいはい。にしてもお前の初さはヤバいな。それで初体験大丈夫か?」

「心の準備に一年近くあるので大丈夫ですよ」

「そっか、にしてもなんかお前、今朝から変じゃないか?」


その言葉にギクリとしそうになるが抑えて言った。


「そんなことないと思いますよ?」

「いや、なんというか悩んでるような顔をしているからな」


流石教師。わかるもなのだろうか?


「ま、なんだ。お前には色々負担かけてるからな。なんでも言ってくれ」

「遥香さん・・・」


言っていいものかしばらく悩んでから俺はポツリと言った。


「遥香さん。もし仮に俺が嘘をついていたら・・・どうしますか?」

「嘘?」

「ええ、凄く酷い嘘をついてたら俺を許せますか?」


先生はその言葉にしばらく無言になってから急に立ち上がって言った。


「健斗。ちょっと来い」

「遥香さん?」


俺は疑問に思いながらその言葉に従うと先生は寝室の隣の前に絶対に入るなと言っていた部屋の前で俺に言った。


「これから、私はお前に私の醜い部分を見せる。もし嫌になったらもう来なくても構わない」



次回、真相か明らかに・・・なる予定



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