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216 一人の時間

久しぶりの1人

「うーん、どうしようかなぁ」


一通りやるべきことを終えてから俺は若干困っていた。折角だし二人のいない間に掃除でもと思ったが、普段からわりとやってるせいかすぐに終わってしまい、夕飯の仕込みもほんとんど終わってしまったのだ。


だったら、勉強でもすればいいのだろうが・・・予習と復習は一通り終わっている上に、よく考えるとそれら以外にやることがほとんどないのに気づいてしまったのだ。


仕方ないのでギターを取り出して少しだけ練習するが・・・どうにも集中出来ない。


「そういえば、最近は一人の時間減ってたしなぁ・・・」


二人がいないと何をすればいいのかわからなくなるなんて、定年退職後のサラリーマンじゃあるまいに。いや、マジで実際最近は二人に依存してたからなぁ・・・昔は家の家事と海斗の面倒、勉強に体力アップのトレーニングと毎日ある程度やることが決まっていた時でも一人の時間は大丈夫だったが、いざ、こうして久しぶりに一人になると途端にやることがなくなる。


「アニメでも観るか・・・でもなぁ、なんかそういう気分じゃないしなぁ」


本当にどうしようと思っていると、ふとスマホが反応してることに気づいてメッセージを見る。先生からなら嬉しいなぁと思っていると、吉崎からメッセージが来ていた。


『ヤベェ!駅前で金髪の美人がいた!』


知らんがな。そう思って既読スルーすると、またしても今度は斉藤からメッセージが届く。


『けんちゃん、頼まれてたもの近いうちにゲットできそうでござる』

「頼まれてたもの・・・あぁ、そういうことか」


俺はそれにお礼の返信をする。すると、入れ替わりで今度は雅人からメッセージが届いた。


『今暇か?』

「そうだけど・・・何?」


そう返すと雅人からリンクが送られてきたので、警戒しながら開くとソシャゲのサイトに繋がるものだったようだ。オンラインで出来るやつなので、恐らくやろうと誘われているのだろう。アイツはたまに自分がハマってものを唐突に誘うので仕方ない。


まあ、そう言いつつも俺はそのリンクからアプリをダウンロードしてチュートリアルをやってから雅人とオンラインで遊んでいたのだが・・・そうしていると時間も丁度良くなったので、なんだかアイツには色々と感謝しつつ俺は帰ってきた二人を出迎えるのだった。


うん、やっぱり一人の時間は寂しいから、何か出来ることを探そうと思いつつ、そう簡単には見つからないだろうと思ってしまうのは仕方ないだろう。

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