表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

192/813

180 スイカと旅行

お出掛けの話

「お出掛けですか?」

「ああ。瑠美と瑞穂と一緒にな」


お祖父ちゃんの家から帰ってきて、お土産のスイカを切ってから出すと、そんなことを言ってくる先生に俺は微笑んで言った。


「いいと思います。お留守番は任せてください」

「何を言ってるんだ。お前とちーちゃんも一緒だよ」


その言葉に少しだけ驚きつつ俺は聞いた。


「あの、友人と妹との旅行なのでは?」

「あいつらに是が非でもお前とちーちゃんを連れてこいと言われてな」

「まあ、俺は構いませんが・・・どこに行くんですか?」

「海だよ。今年から瑠美の息子が近くの農家に行ったらしいんだが、夏場は海の家をやってるらしくてな。それで誘われた」


凄い経歴に驚きつつも俺は少しだけ不安になりながら聞いた。


「千鶴ちゃんはまだ小さいですし、海は危ないんじゃないですか?」

「私を誰だと思ってる?これでも水泳でメダルを貰ったことがあるくらいだ。それにお前も泳げるだろ?」

「ええ。まあ」


確かに泳げるが、それと人命救助は違うし、どうするかと迷ってから俺は頷いて言った。


「わかりました。ただ、あまり海には入らずに千鶴ちゃんは砂浜メインで、遥香さんもナンパされないようになるべく俺の側にいてください」

「お?私の心配してるのか?」

「当たり前です。遥香さん美人だから海では絶対にナンパされます。だから絶対に俺の側から離れないでください」


チャラい男に、いや、他の誰かに先生を取られるのは我慢できないのでそう言うと先生は嬉しそうに微笑んでから言った。


「わかったよ。ただしその言葉を後悔するなよ?」

「当たり前です。それはそうと千鶴ちゃんの水着、保育園のやつしかないですね。買いにいかないと」

「私もここ数年買ってないから買いにいかないとな。どんな水着がいい?」

「それを俺に聞くんですか?」


その言葉に先生は色っぽく微笑んでから言った。


「今ならお前の好みの水着になるぞ?」

「その言葉は魅力的ですが・・・あまり刺激が強いと千鶴ちゃんの前で暴走しそうなので遠慮しておきます」


危うく千鶴ちゃんの前で先生を襲いかねないのでなんとか辞退すると先生はくすりと笑って聞いてきた。


「じゃあ、ちーちゃんの水着選びは任せた」

「俺ですか?」

「私が選んでる間にちーちゃんのを選んでやれ。お前なら出来るだろ?」

「はぁ・・・わかりました」


そうしてこの後三人で買い物に出掛けたのだが、千鶴ちゃんの水着を選ぶのはわりと楽しかったです。可愛い千鶴ちゃんの水着なので色々と買いたくなるのを押さえて少なめにした。よく頑張った俺!うん、よくやったよ!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ