176 ちーちゃんの誕生日
ハッピーバースデーちーちゃん(*´ω`*)
「千鶴ちゃん。誕生日おめでとう」
翌日、朝はなんとか過ごしてから、昼に俺は先生と一緒に千鶴ちゃんのお祝いをする。8月15日。本日は千鶴ちゃんの誕生日なのだ。俺と先生のお祝いに、千鶴ちゃんは驚いたような表情をしてから少しだけ涙を浮かべてしまった。
そんな千鶴ちゃんの様子に不安そうな表情を浮かべる先生に微笑んでから、俺は千鶴ちゃんを抱き上げると優しく聞いた。
「ごめんね。何か悲しかった?」
「ううん、ちがうの。ちーね、おうちでおいわいしたことないからうれしくて・・・」
「そっか。これからは毎年するからね」
よしよしと千鶴ちゃんをあやしなから、俺は先生にアイコンタクトをすると、先生は頷いてからプレゼントを持ってきて、千鶴ちゃんに言った。
「ちーちゃん。ママからはこれだ」
「ぐすん・・・なあに?」
涙を拭いてから千鶴ちゃんは包みをあけて、ぱぁと笑顔を浮かべる。
「ぷにきゅあのすてっきだー!」
女の子向けアニメのプニキュアの変身ステッキを嬉しそうに見つめてから、千鶴ちゃんは先生に嬉しそうに笑って言った。
「まま、だいすき!」
「ああ、私もだぞ」
次はお前の番だと言わんばかりの視線に俺は頷いてから、千鶴ちゃんを下ろしてプレゼントを取ってくる。
「俺からも。はいどうぞ」
「わぁ・・・ありがとう!」
丁寧にラッピングしたプレゼントを開ける千鶴ちゃん。昨夜なんとか時間を見つけて買ってきたラッピングのための道具でやってみたが、悪くない出来だ。昨日買いに行ったのは、プレゼントのためのラッピングの道具類だけで、プレゼント本体は既に出来ていたのだ。
「おにいちゃん、これ・・・・」
千鶴ちゃんはプレゼントを開けてから、中に入っていた俺の手作りのエプロンを見て嬉しそうな表情を浮かべるので、俺は照れくさくなりつつも答えた。
「千鶴ちゃん、ご飯の準備を凄く楽しそうに見てるからね。刃物は危ないけど、これからもお手伝いしてくれるなら必要かと思ってね」
「にゃんこさんかわいい・・・ありがとう、おにいちゃん!」
そう言いながら笑顔で抱きついてきたので、それを抱き締めつつ、少しだけ嫉妬している先生に苦笑しながら言った。
「じゃあ、お昼食べようか。今日は千鶴ちゃんの好きなもの沢山作ったからね」
「うん!」
「遥香さんも、お昼にしましょう」
「・・・ああ。わかったよ」
そうして俺達は千鶴ちゃんのお祝いのために作ったお昼を食べてから、この日は千鶴ちゃんのしたいことに付き合った。嬉しそうな表情を浮かべていた千鶴ちゃんと、それを見て幸せそうな先生を見て、俺は少なくとも今日の千鶴ちゃんの誕生日が素敵な日になったことに嬉しくなるのだった。
ちなみに、何故昼間やったのかと言えば、あまり遅くだと子供の千鶴ちゃんには辛いだろうからだ。夜更かしは美容の大敵だし、身長伸ばすためには、早く寝た方がいいだろうと思ったからだ。




