112 夕食後の報告会
本日の出来事
「全く、横暴だよな教師は。未遂なのに貴重な修学旅行の時間を失うはめになるとは」
「自業自得でしょ」
夕食が終わってから、何故か俺の部屋に押し掛けてきた吉崎はそんな文句を言う。俺としてはこの馬鹿に付き合った先生に同情するが。そんなことは言わずに聞いた。
「そんなことより何故俺の部屋に来たの?」
「彼女が昨日の覗き未遂の件で怒っててさぁ・・・暇なんだよね」
「普通そこはフォローするべきところでしょ」
「ま、最悪別れればいいから別にいいし」
なんとも軽いがこれが今の若者の恋愛観なのだろうか。昔よりも自由な恋愛ができる代わりにこういう軽いノリが当たり前になっているのだろうか。まあ、吉崎だけかもしれないけど、雅人もかなりの確率で別れるからなぁ。長続きしてるのは斉藤くらいだろうか。
「それで、雅人と斉藤まで連れてきて何をするの?」
何故か眠そうな雅人とスマホを弄ってる斉藤を引きずってきたのでそう聞くと、吉崎は笑って言った。
「今日の成果を聞きたくてな」
「成果?」
「女の子とのデートに決まってるだろ?健斗はともかく二人は女の子とデートだったんだろ?」
「いや、雅人はともかく斉藤は彼女と学校違うからないでしょ」
そう言うと斉藤は頷いて言った。
「拙者は東京のアニ○イトに行ってきたでござる」
「オタクかよ!そんで雅人は?」
「ん・・・彼女と適当にデート」
「おお、ホテルコースですな」
「いやいや昼間だし。ってか制服来てるから無理でしょ」
そんなやり取りをしていると不意に吉崎の目に疑心が宿ったようで聞いてきた。
「なあ、それなら健斗は今日どこにいたんだ?」
「どこって・・・」
「拙者と一緒にアニ○イトでござるよ」
「げ、健斗もオタクかよ」
嫌そうな顔をする吉崎。俺はわざわざフォローしてくれた斉藤に視線でお礼を言うと斉藤はわかっているように頷いて言った。
「やっぱりああいう店は一人より二人の方がテンションあがるでござるな。向こうに戻ってから今度また行こうでござる」
「うん。時間とれればね」
「そんでそんで、雅人はどうだったん?」
「んー・・・別に。向こうでのデートと何も変わらないさ」
眠そうに欠伸をする雅人。どうでもいい話題というのもあるのだろうけど単純に眠いのだろう。それからしばらく部屋に居続けた吉崎達だったが、教師からの注意で一応部屋に戻ったのだった。流石に吉崎も今日は特攻するつもりはないようなので一安心。何より部屋にシャワーがあるのでわざわざ共用の風呂に行く必要もなかったりするだろう。まあ、先生が無事ならいいだろうしね。




