真琴の決断
死神の名前や助けるためのルールそして死神の隠している秘密…いろいろなことがわかる二部となっています。語彙力は見事にありません。
「あ、あの死神さん?」
「はい?」
「大変恐縮なのですが…死神さんにお名前はあるのでしょうか?」
「一応ありますけど…」
死神は困った様子で俺の質問に応えてくれた。
「あるなら教えてください死神さんってなんか堅苦しいので」
「そうですね…なら…ゆ…」
「ゆ?」
「あっ、ゆ…ゆかり!……あと、敬語じゃなくていいよ」
「そうか、わかった。じゃぁ、これからどうするんだゆかり?」
「今から過去に行って優花さんを生き返らせに行きます」
ゆかりはそう言うと何もなかったはずの右手に大きくてまがまがしいくいかにもというぐらいの鎌を召喚させた。そしてその大きな鎌を俺に手渡してきた。
「なんだよ」
「あなたは優花さんが死んだ場所、時刻、日にちを知っています?」
優花が死んだ時刻と日にちは優花の親から葬式の日に教えてもらっていた、だが場所は大体の場所しか教えてもらっていない。まぁ、言えないほどつらかったんだろうな。
「まぁ、最低限の事は知っている」
「知っているならいいわ。じゃぁ、そのことを頭に思い浮かべながらさっき私が渡した鎌を地面に突き刺して」
「なぜ地面なんだ?よくあるアニメだったら何もなかったところから穴が出てくるとかそういうもんじゃないのか?」
「アニメと現実はちがうわよ」
さっぱりとした答えだったな。まぁ、死神がここにいるというのも変なんだがな。そんなことはどうでもいいな。
俺はゆかりに言われるがままに鎌を地面に突き刺した。すると突然大きな穴が出現した。
「ここに入れば優花さんが死んだ日に行けるわ」
「一応聞いておくがもし優花の救出に失敗したらどうなるんだ?」
「優花さんは死ぬわね」
「それって…もう二度と助けられないってことか?チャンスは一度しかないのか?」
「そうですよ?」
俺はその真実を聞いたとたんに怖くなってしまった。それと同時に俺は優花を助けられるのか自分に自信が持てなくなってしまった。
「やっぱり優花を忘れて自殺した方がいいのかな…」
そんな下向きなことを言っていたら俺の顔に激しい痛みと『バチン』という音が響いた。俺はゆかりにビンタをされていた。
「なんだよ…」
俺は冷たくゆかりに応えていた。
「あ、あんたは優花さんが大切だったんじゃなかったの?助けたかったんじゃないの!?」
「あ~そうだよ。俺は優花が大好きで大切だよ…」
ゆかりはなぜか顔が赤くなっていた。たぶん俺を説得して興奮したんだろう。ゆかりの説得する姿や赤くなった姿がどこか優花に似ていた。
「ゆかり…お前って…ゆうっ」
ゆかりは俺の言葉を無理やり断ち切ってきた。
「で、行くの?行かないの?」
「俺の話を断ち切るなよ…まぁ、もういいか」
俺はまっすぐゆかりを見た。そんな姿を見てゆかりは
「覚悟は決まったみたいね。それじゃいくわよ」
「ああ…」
こうして優花を助けるために真琴は穴に飛び込んだ。一度失敗いたらやり直せない一発勝負そんなプレッシャーに真琴は打ち勝てるのか…そしてゆかりが隠している秘密とは…
「真琴君にはばれないようにしなきゃ…」
投稿が遅れて申し訳ございません。一応自分受験生なんで(それほど勉強はしてませんがww)。
もうすこし投稿ペースが上がるよう努力しますのでこれからも応援お願いします。