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届け物

「なんだこれ...宅配便か?」


バイト帰り家に帰るとドアの前に綺麗にラッピングされた箱が置いてあった。


何やら異様な雰囲気を放っている

こりゃ、相当でかいな人間でも入っていそうだ


人の家を勝手に死体破棄現場にしてくれるなよ?


なんて冗談は置いといて...



いつから置いてあったんだろう

帰ってくる時誰も人は見なかったし、宅配便の車も見ていない


大分時間は経っているのだろうか?


配達員さんも持って帰ってくれよなぁ〜


狭い通路を半分以上占領してるし、住民の人も避けて通るのが大変だったろうな


苦情来ないといいけど...こんな不審物


しゃがみ込み大ぶりなピンクのリボンに手を伸ばすと下には手紙が挟まっていた


真っ白な封筒に、先崎 依様へと俺の名前書いてあった



差出人の名前がない、宛先もだ

直接置いて行ったのか?こんな大きなものを?


なんか気味悪いなぁ、友人の悪戯?そんな悪ふざけするような奴いないし、


何かをプレゼントされる覚えもないんだけどな


誕生日もまだ先な訳だし


まぁとりあえずこんな所に置いてあっても邪魔だし家に入れるか


「よっと」持ち上げようと箱に触れる


すると


「っ冷た!」


箱はひんやりと冷たかった

保冷剤でも入ってるのだろうか


と言うことは中身は生もの?

実家から送られてきたわけじゃないよなあ連絡も来てないし


つうか重いんですけど!そこまで重くはないだろうと思って舐めてたが軽く50キロ近くはある


こりゃあ持ったまま鍵を開けられないなと思った俺はドアを足で止めると箱を引きずるように家に入れた。


ズルズルズル


バタンッ


箱を中に入れ終わるとドアを閉めた


あぁ、重かった


こんな物のせいで疲れて帰ってきたのにまたドッと疲れてしまったじゃないか


今日は課題せずに早く寝よう


箱を持ち上げ部屋に持っていくと手紙をリボンから引き抜き封を切った


一瞬ふわりと鼻を掠める甘い匂いがした


どこかで嗅いだことのある匂いだが、よく思い出せない


まぁいいか、手紙を開くと


なんだこれ...

背筋がゾッとした、


手紙にはこう書かれていたからだ、



依くんへ


私はあなたの事が好きです。愛しています

死ぬ程気が狂うくらい好きなの


好きや愛してるじゃ全然表現できないなぁ

一緒になりたい、体と一体化して細胞としてでも肉としてでもなんでもいいの一生を共にしたい!こっちの表現の方が合っているかもしれません


だからあなたに私の事を理解してほしくていきなり送りつけてしまったんだけど、きっと驚いたよね?驚かせたら本当にごめんなさい


そうそう!もう体の処理は済ませてありますので安心してたべてね


依くんなら私の事の気持ちを理解してくれると信じてるよ


ちなみに死装束の代わりに瀬名くんが好きな白のワンピースにしてみました似合ってるかな?


初めはラブレターかと思ったが

処理だの食べるだのラブレターには不向きな言葉が使われてた


ようは私を食べてって事を言いたいのだろうか?


随分サイコな愛を受け取ってしまったものだ


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