1食目 唐揚げと目玉のカプレーゼ
衣を付け終わり、油の温度も丁度いい具合に上がってきた
菜箸を油に入れると菜箸の周りがぶくぶくと泡立つ、揚げ物は180度でカラッとこれに限る
以前は全然料理をしなかった為火をつけすぐにカツをぶち込んだら全然揚がらずゆるゆるのぐちゃぐちゃになった記憶があるんだが、あれから比べれば俺も成長したものだ
手抜きばかりだけれど食えるものは作れるのだから
さてでは揚げるとしようかね
油がまだかまだかとジュクジュクと騒ぎ始めている
肉の衣が剥がれないよう慎重に入れ円になるように並べた
こうゆうところで几帳面なAが出るんだよな他は全部Oだけど...
唐揚げをひっくり返し様子を見ていると
「って!」バチバチと油が跳ねてきた
つぅ〜!これだから揚げ物は好きじゃない
鍋の蓋でガードしながら揚げ具合を確認する
生は怖いし安全第一、二度揚げで唐揚げをより美味しくしたいので一旦肉を引き上げると軽く油を落とし再び油の中へ投入
数秒ころころと転がしていると、きつね色が少し茶色っぽくなってきた
こんなもんかな?良い揚がり具合だと思う
皿にキッチンペーパーを敷くとその上に唐揚げを盛った
テーブルに冷やしておいたカプレーゼと肉巻きと唐揚げを次々に並べてゆくとある事に気がついた
「全部茶色だ...」
緑っ気のない食卓すぎる
一応野菜はあるが焦がしたし
いくら採りたてと言っても新鮮さがない
せめて唐揚げの下にレタスかキャベツを敷くべきだった