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届け物
彼女は魅力的な人だったと思う
あまりよくは知らないけれど、人に好かれる輪の中心にいるような人物だった
例えるなら花だ
周りには蝶や芋虫だってなんだって集まる
それがいい事なのかは知らないけど
どうして....?
君は君に興味のない俺を好きになったんだろう
俺には存在価値がない、生きているからのうのうと生きているだけでまた罪を重ねてゆく学習能力のない屑だ
もし君が生きていたなら理由を聞いてみたかったな
もう叶わない事だけど
ご馳走様でした。
カレーを食べながら淡々と考えていた
胃の中で彼女を考える
これが今の俺にできる君への精一杯の誠意の形。