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僕の頭を膝に乗せて、肩を掴んでいるからさっきから膝枕されっぱなしで落ち着かないんだよね。


「〜あぁ!ごめんなさい!」

「う、うん、こちらこそありがとう」


なんか凄い照れる、じゃっくも照れてるから余計に。


「あの、看病してくれてありがとう。さっき毒消し使っちゃったよね?後で弁償するよ」


僕を助けようとして使った物だし。

だけど、じゃっくは驚いて、


「分かったの!?」

「いや、麻痺は体が動かないだけで、意識はあるから」

「じゃ、じゃあ、毒消し飲ませようとしたのも分かったの!?」

「………うん」

「〜っ!!嫌あああぁぁぁ!!」

「ちょ、じゃっく!?」


じゃっくが町に向かって走り出す。

僕は彼女の後ろに付いて走る。


「何で逃げるの!?」

「コッチ来ないで!バカァ!!」


ダメだ話を聞いてない、一旦止めないとダメだ。

少しスピードを上げて先回りして通せんぼする。


「落ち着いてよ!」

「!?近づかないで!!」ぼごぉ!!

「げほっ!?」


鳩尾に入ったせいでしばらく悶える。

スピードは問題無いけど、話し聞いてくれないからもう町まで一緒に走るかな?


ひゅひゅひゅん!

ザクザクザク。


じゃっくに近づいたモンスターを弓で射っていく。矢も何とか町まで持ちそうだ。


5分後、永遠に続くかと思われた鬼ごっこも、ようやく町の入口を越えて、ゲートでサンドリアを選択出来るようになった事で終えられる。


「待ってよ!もう着いたから」

「!?」


腕を掴んで町中を走ろうとするじゃっくを止める。

と、何故かじゃっくの目が潤んで、大声で泣き出す。


「バガっ!!わだじが思いつく前に治りなじゃいよ!」

「そんな事言ったって耐性のレベルまだ低いから仕方が無いじゃないか」

「しかも、気がづいてだっておじえるしぃ〜!!」

「えっと、その、それは……」

「飲ませるまでしてだら、どうするつもりだったんだょぉ!!」

「………」


どうしよう。最早周りの人の目が僕を殺すほど鋭い。

僕は女子を泣かせてしまった。これは償うべき罪だよね?


「ごめん、じゃっく。今から償うから」

「?」


訳が分からないと言ったふうに、しゃくりあげながら、じゃっくが僕を見る。


僕は非戦闘区域(ダメージが入らない)の町から出る。じゃっくと野次馬の視線が僕を刺す。


「君の言う事を1つ何でも聞く。でも、それだけでは僕は償いが足りないと思う。だからっ!!」


アイテムボックスから素早く包丁 (町で買った普通のもの)を腹に刺した。


「!?ミー何で!?何でそんな事するの!!」


僕をじゃっくがジャングルの中みたいにまた抱える

。


「君を、泣かせて、しまった、僕を、僕は許せない、から」

「バカ!!ミーのバカ!!ふざけないでよ!」

「ごめん、そろそろ、死ぬ、から」


その言葉通りに、僕はじゃっくの手の中で死んだ。


目を覚ますと、自分のホームにいた。

ゲームとはいえ、お腹刺した感覚は凄い痛くて気持ち悪かった。もうしたくない。


ポーン。と、音がしてウインドウが開く。

どうやらフレンドメールみたい。じゃっくからだ。


ミーへ

さっきは凄い驚いたわよ!私1人にしてどっか行くなんて非常識よ!

……いきなり自殺なんて、もう二度とやらないで。私が恥ずかしいけど口移ししてまで、アナタを助けようとしたのに、アナタが死んだら意味無いじゃない。

もう気にしてないから、今度また一緒に狩りにでも行きましょう。

楽しみにしてるから♪

PS

お願いは取っておくから、忘れないでね♪

Byじゃっく・おー・らんたん


………悪いことしたのかな?

女の子泣かすのは悪人と告白断る以外は、死んでわびるぐらいだっておじいちゃんは言ってたけどなぁ。

でも、確かに守ろうとしたのに自殺されたら嫌だね。結局またじゃっく泣かせてしまったしね。


女の子の泣き顔って、何であんなにも嫌な気分になるんだろう?

じゃっくの涙を貯めた顔を思い出しただけで胸が苦しい。

ふと、何故かシーフィアさんの泣き顔が頭に浮かぶ。目から涙が静かに流れてる顔が見えるようだ。

………胸が真っ二つにされた気分だ。さっさと忘れてしまおう。


~~~じゃっくサイド~~~


結局私の腕の中で、光の粒子になってミーは消えてしまった。

どうしよう、私恥ずかしかったけど、ミーが死ぬくらいなら初めてのキスでも(例えゲームだとしても)していいと思ったのに。


私のせいだ、私さえ泣かなければミーは、死なずに済んだのに。


「うぅ、みいぃ。何で?なんで死んじゃうのぉ!!うわぁぁぁんん!!」


人目もはばからずに泣いていると、


「あの、大丈夫ですか?」


なんと言うか、普通な人が話しかけてきた。


「ひっく、ミーが、死んじゃったの。私が泣いたからぁ、自殺しちゃったの!」

「!?ミーさんなにやってるんですか!!大丈夫ですよ、これはゲームです。ミーさんはもうリスポーンしてるはずです、フレンドメールを送ったらどうでしょう?」


そうだった、ミーが死んだせいでパニックだったけど、ゲームだから生き返るよね。

さっきまで大泣きしてたからちょっと恥ずかしい。


フレンドメールを書いて送った。メールの返信は、


ごめんなさい、目の前で自殺されたら気分悪いよね。確かに友達に死なれたら嫌だね。これからは反省して、お願いを聞くことにするから勘弁してね。

PS

おじいちゃんに女の子は悪い奴と告白断る以外は死んでわびるぐらいって聞いたけど、おかしいかな?


……なんか斜め上なメールだった。おじいちゃん、そんな事されたら困るよ。


「ミーさんは大丈夫そうですか?」

「へ?」


目の前にはさっきの人がいた。


「す、すいません!メール見てて、心配してもらったのに、無視してるみたいで」

「大丈夫ですよ、自殺されたら普通動揺しますから。ミーさんは僕のフレンドでもあるので、ちょっと心配でしたし」


え!?そうだったんだ。それにしてもこの人いい人ね。


「そうですか、助けてくれてありがとうございます。あの、私って今はPKですけど、一般プレイヤーに戻れたらミーと一緒に遊んでくれませんか?」


そう言うと、少し戸惑いなから微笑む彼。


「!いいですけど、なんだったら今からでもフレンドになりましょう!あ、僕モブといいます」

「いいんですか!?私じゃっく・おー・らんたんっていいます。じゃっくって呼んでください」


モブさんとフレンド登録して別れる。

いまのさっきでミーに会うのは辛いから、今日はログアウトしよう。


明日御使に会うのは怖くて楽しみだ。

私はギアを外して、明日学校で最初になんて言おうか考えながら眠りについた。

リスポーン/死亡した後、セーブ地点に戻ること。死に戻り、復活、デスルー○ラ等と呼ばれる。


「あ、包丁とかポーションとかお金とか落としてるや。あんなに人いたからもう無いよね、諦めるか」


次回は多分料理に入ってくはず。

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