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誤字脱字等、温かく見守りつつ教えて下さい。
ゲームの進歩は凄まじい。
そしてその最先端を行く新しい分野が発表された。
VRMMO。
作成者は日本人。最高のコンピュータを作りたかった彼が作ったスーパーコンピュータ(名前アカシックレコード)は恐ろしい程の情報を持ち、全ての事象を計算すると言われる程のものだった。
作成者は完成直前に過労で死亡。他の技術を弟子に伝えて、今のMMOVRが出来たらしい。
そんな事はどうでも良いんだ。重要な事じゃない。
問題は目の前で友達が一緒にやろうぜ。と、ウザい位誘ってる事だ。
「絶対面白いからやろうぜ!歴史に残る作品だって!」
「初めてのVRMMOだからそりゃ歴史に残るでしょ」
赤木緋色は僕の友達。その名の通り赤っぽい茶髪、優しく容姿もそこそこ、ケンカも強く女の子を助けて怪我するのも何回もあった。
そして僕はその親友Aの天野御使、緋色と並ぶとガリガリと呼ばれる位は細い。
「あの写真あげるからさ」
「っ!?分かったやるよ!やるから本当に渡してよ!絶対だよ!」
「分かってるって、機械はあんだろ?明日からスタートだから今日で情報集めとけよ!」
さて、情報集めとけよと言われたけど、僕は前情報無しが面白いと思うんだ。
という訳でダウンロードしただけで終わった。明日(土曜日)の正午からスタートだ。
「今日の飯何?」
「結衣、言葉使いは直してって言ったでしょ」
「うっせーな!外ではやってるよ!」
妹の結衣はなんで僕に乱暴なんだろう?反抗期かな?
「お父さんもお母さんも帰ってくるから今日はすき焼きだよ」
「やったー!ニクニクー!」
父はゲーム会社勤めで、僕にこんな中二臭い名前を付けた人だ。お母さんは出版社の人で結衣の名前を付けた人だ。長男を任せたらあんな名前で、次は私が付けるとケンカしたらしい。グッジョブ。
さて、ご飯食べたしゆっくり寝よう。明日の正午は楽しめるといいな。
「いやー楽しみだな!お前何にするんだ?」
「いや、なんで僕はここにいるの?」
ここは隣の家の緋色の部屋だ。何故か拐われてしまった。僕はお姫様じゃないぞ。
「近いとその距離から始められるんだよ。四千万人は居るんだから迷わないようにだ」
「βからやっている人とやればいいんじゃない?」
緋色はこのゲームのβテスターだったのだ。
「一緒にやりたいから写真まで出して誘ったんだろうが!」
「分かったよ。とりあえずキャラメイキングからだね」
フルフェイスヘルメットみたいな機械に頭をいれる。このゲームは1つ五万円というVRMMOがこんなに安くていいのかという値段だ。父は家族分買って母に怒られてた。
そのまま目を閉じてダウンロードしていたnew paradise worldを起動する。
new paradise worldへようこそ。剣と魔法の世界が貴方を待ってます。
最初に種族を選択してください。と声がして、半透明なウインドウが現れた。
種族は人間、エルフ、ドワーフ、獣人、魔族、この5種のようだ。種族によってスキルポイントの上限が変わるらしい。
人間は100P、ドワーフとエルフは75P、魔族は50P、獣人はランダム?らしい。なんでだろう?
エルフかドワーフがいいな。物作りとか好きだし。キャラにあった事をしたいよね。
よし!エルフで弓使いになろう!
遠距離から気付かれずに狙撃はロマンだよね。
次はステータスを割り振って下さい。
STR10(攻撃力・筋力)
DEF10(防御力)
DEX30(器用さ)
VIT15(体力)
INT30(魔法攻撃力・魔法防御力)
AGL20(素早さ)
これがエルフの基本ステータスらしい。
これに種族値30を割り振る。1番多く振れるのは人間で60らしい。とりあえずレベルアップでPが振れるのでAGLに全て振っておく。あれ?DEXも6上がった?まぁいいか。
次はスキルを割り振って下さい。
スキル一覧が表示される。けど、多すぎて何選んだらいいかわかんない。もっとカテゴリ別に分かれてたらいいんだけどな、と思った途端、スキル一覧がカテゴリ別に並び変わった。
種族を選んだ時にスキルPが変わるらしい。人間が100Pでドワーフ、エルフが75P、魔族が50P獣人はランダム?らしい。らしいが多いのは天の声さんが教えてくれたから。ヘルプの役割もあるらしい。
最後に職業を選択してください。
これも思うだけでカテゴリ別に並んだ。VRって凄い便利です。さて、職業は3つ選べるらしい。
やっぱり生産や戦闘職が多いな。エルフにしたし弓使いをメインにしよう。
おお、料理人がある。料理は好きだし、このゲームはお腹が空くとペナルティがあるらしいから、これにしよう。味覚が再現されてるらしいから美味しい方がいいよね。
あとは、雑貨屋?色々な物を作れるか。こういうちまちました作業が好きなんだよね。上手に作れたら嬉しいし。これにしよう。
これでメイキングは終わりです。ロード中なのでしばらくお待ちください。
そうか、もうお別れか。天の声さんにはとても世話になったし、お礼を言おう。
「色々教えてくれてありがとうございました。又いつか会いましょう」
「私は質問に答えるのが仕事ですので。珍しいですね、お礼を言われるのは」
「天の声さんせっかく可愛い声してるんだからもっと愛想良く言った方が可愛いよ?」
「ふぇ!?ななな、何言って、もう!からかわないでくだしあ!」
あれ?もしかしてこれコンピュータじゃなくて中に人入ってるのかな?うわ、恥ずかしい!
「ごほんっ!ではをお楽しみください!では!」
やや声が高くなった天の声さんに見送られ、僕はの世界に降り立った。
赤木緋色
赤っぽい茶髪
やや高め、細マッチョ
女の子をよく助ける、目に入ったら放って置けないタイプ
鈍感
天野御使い
金髪
クオーター、隔世遺伝で金髪に
髪でイジメられてる時に緋色と出会う
緋色を狙う人によく巻き込まれる