その1 地球からの転移者
よろしくお願いします。
これは惑星ダイアナの地上にある人間の領土の一つ、レックドック領にあるレックドック城のお話。
紀元後68年8月某日。この国は勇者レックの孫のレイズ王が治めていた。
しかし、この頃魔族の侵攻が激しくなり戦況も芳しくないので王様は大臣たちを呼び状況の打開策を練っていた。
そこに宮廷魔術師が異世界の転移者を召喚し、その者たちの助力をもって魔族を倒すっというものだった。
その意見に王様は賛同し、実行に向けて準備をするのであった。
レックドック城中庭にて儀式が行われた。その結果、異世界の人間の召喚に成功した。異世界の人間は特別な加護を受けていることが多く
その中には勇者と呼ばれた者がいたりした。今回も強い奴がいそうであった。
召喚されたものは15~16歳程が25名、40歳ほどのおっさんが1名の計26名か。
話をしてみるとどうやらニホンのトウキョウのダンシコウコウイチネンセイの担任教師と生徒らしい。
好待遇を約束し、この日は宴会とした。
翌日、王様とこの者たちは実力の計測、武器の選定を行った。
全員が異世界の人間の神の加護を受けていた。
中には加護がCランク、戦闘力Cランクの者がいた。
名はジン・オオタニ。
ほかにも10名、Dランカーがいて、残りはEランカーであった。
武器の選定後、レイズ王の息子で第一王子であるレクッド王子(18歳)の指揮下の元、試し切りを兵士の訓練室で行い、城内の図書館にて魔法の習得、こちらも試打は訓練室にて行われた。
そして1週間後、魔物を狩るため3人1組になっていた。
索敵、リーダー、サポート見たいな感じで、以下の通りのチーム編成であった。(実力、能力は第1>第2>・・・・>第9)
(生徒25名+教師+レクッド王子の27名で計9チーム)
第1チーム ユースケ・シミズ、ジン・オオタニ、レクッド王子
第2チーム イッペイ・ヤマダ、タダシ・ドラ、キョーゾー・ティーチャー
第3チーム サンド・カツラ、サンシロウ・セタ、ダイスケ・ミズタ
第4チーム ユキオ・アイ、ヒロシ・カワウチ、マコト・ホソカワ
第5チーム リュー・ササキ、サトシ・シマナカ、ヨウ・ヤマモト
第6チーム ヨースケ・オオエ、コウセイ・コニシ、ショウ・イリエ
第7チーム シンジロウ・イケダ、イチミ・ヨシオカ、カズオ・オグラ
第8チーム ザビエル・ナカハラ、ユータロー・シンヤ、アヤオ・コガ
第9チーム ユーキ・ニシダ、コースケ・ウメザワ、ジュン・トカイ
城周辺の魔物から順に城までの交易路周辺や城近郊の洞窟の探索、城近郊の塔の探索は問題がなく脱落者は0であった。
そして数ヶ月が過ぎ、紀元後69年1月、話し合いの結果、チーム別で遠征をすることにした。
第1、第2チームは合同でレックドック領の南西にある洞窟で、魔界に通じるともいわれる場所を探索。
第3、第4、第5チームは合同でレックドック領のはるか南の砂漠地方の探索。
第6チームはレックドック領北側の山脈の探索。
第7チームはレックドック領東側の海の先の港町マリーン周辺を探索。
第8チームはレックドック領南側の山脈を超えた先のミラー王国周辺の探索。
第9チームはレックドック領の南東で海を越えた先の町とアベル鉱山の探索。
それぞれに分かれ、探索が行われた。どの地方も魔族や魔物が跋扈しているエリアとして有名であった。
探索期間は3ヶ月、レックドック城に再開する約束でそれぞれが旅立った。
それから3ヶ月程が経った。まずは第6チームが戻り、続いて第3、第4、第5、第8チームが戻ってきてそして第1、第2チームが戻ってきた。
それぞれ軽傷、重傷者を出しながらも無事に探索を終了していた。主な成果は第1、第2チームは魔界へのゲートの破壊に成功であった。
約束の3ヶ月が過ぎたが戻ってこない第7と第9チーム。
第1、第2チームは全員要安静のため動けなかったので第3、第4チームは第7チームの方に。第5、第6チームは第9チームの回収、第8チームは城で待機とした。
さらに2週間後、第7チームは港町の南の洞くつで迷子になってるのを第4チームが発見、第3チームも合流し、共にレックドック城に帰還した。全員無事であった。
そして第9チームは鉱山の所からの消息が不明であったが、鉱山内でユーキ・ニシダとジュン・トカイの遺体が発見された。その遺体はバラバラ、ズタズタであったが遺留品と残留魔力などにより特定され、レックドック領に戻った。なお、コースケ・ウメザワは行方不明のままであった。
しばらくの休息の後の7月、活動は再開された。
今度はレックドック領の東の海の小島、地上にある魔王の城を攻略しに行った。
第1、第2チームは空路で、それ以外は島の洞くつから城に通じる峠を進行して城に突入という計画でいった。
第3チーム達が小島の港に着き翌日に第1、第2チームが合流。第3チームが突入してから2日後、第1チームと第2チームは空路で直接城に突撃した。
魔王城への侵攻開始から約1ヶ月、ようやく魔王と思わしき魔族の討伐に成功、魔王城は破壊、落城した。
全チームとも負傷者多数であったが死者は0であった。
魔王討伐成功し、レックドック城に帰還。城下町はお祭り騒ぎで会った。
そして三日三晩、お祭りは続いたのだった。
チームとしての活動は年内は休止とした。遠方への外出以外は自由とした。
城の訓練室で鍛錬、図書館で魔法の勉強、レックドック近郊で魔物狩り、そして息抜きとして彼女を作りいちゃいちゃしたり、カジノで散財したり、飲んだくれたり・・・していた。
そしてあっという間に紀元後70年1月になり、活動を再開することになった。
離脱者はいなかったがだらけてる奴は数名いたのでリハビリとして前年に行った魔王城のあった小島に行き、魔物狩りを開始した。
それから2週間後、一度レックドック城に戻り、長期遠征の準備をした。
2月、長期遠征が始まった。今回は全チームとレクッド王子妃と側用人兼護衛での行軍となった。この長期遠征の目的はレクッド王子が正式に王太子として任命されたので周辺の同盟国への挨拶回りである。
まず、レックドック領の東の大国、サンダーボルト領のサンダーボルト城に向かった。
この領土は人間が治める領土になるが人間以外の種族も国民として存在する。
そしてなんといってもこの国は軍事力だけなら人類最強ともいわれるすさまじい戦力を保有する。
そんな国の軍団長、つまり国内最強、人類最強角の一人であるといわれるブライアン・アレックスに案内され、国王に謁見。
流れるままに訓練室にて国王夫妻のもとブライアン・アレックスとジン・オオタニの一騎討ちが行われた。
結果は引き分けとなった。ブライアンは機会があれば再戦希望、ジンはもういいかなぁって感じであった。
サンダーボルト領内の山や洞窟での魔物討伐で共闘、しばらくしてサンダーボルト領を後にした。
そして今度は北西のレイクコッド町へ。
国、というよりは自治領みたいな感じで規模は小さく、どの大国にも属していない人間が治める町。
この町の特徴は王様はいないが町長はいる、外からの人間には総じて冷たい、工芸品で有名、町民全員戦闘員でいわゆる戦闘民族である。
過去に大魔王軍の主力部隊が攻めてきたがすべて返り討ちにしたといわれている。
町長への挨拶をし、物資の補給をして別の地域へ。この町は自力で魔物討伐できるので余計なお世話にならないようにした。
今度は西の水の都セルミへ。これも人間の町である。
島にある町で、海軍が強く、交易が盛んな町である。
この町の近くに海賊の村があるといわれ、セルミやレックドックを含む他国の指名手配犯が潜伏している噂があるため、セルミの町長の許可の元、セルミの海軍と共闘で
襲撃することになった。襲撃は成功、指名手配犯の抹殺に成功した。
そして気付けば6月、夏季に入ったので今度はセルミの南のグレイシア連邦へ。
寒さのため夏季にしか入れない国、グレイス連邦。この国は年中寒く、夏季でも永久凍土のある国。年中スキーができる国。
とにかく寒い、そして寒さに強い魔物が多数で、強さも地上の魔物でも屈指の実力ぞろいでもある。
夏季で粉雪が降る程の寒さと魔物に苦戦しながら入国、連邦の最高指導者に謁見でき、洞窟の探索の許可が出たので連邦の将校の案内の元探索することになった。
出国は8月末までに済ませないといけないので7月末まで探索、8月は出国の用意と休息(街中で遊ぶを含む)。
探索は死者を出すことなく全員無事に完了した。
そして帰国の準備へ。
さて、ここで皆さんに問題。
レクッド王子は立場があるので除外とし、転移者たちは15~16歳程でこの世界では既に成人扱い。教師も40歳程。
全員男性で女性はいない。教師以外は全員未婚。元の世界に戻る方法は不明かつ既に年月は過ぎているので戻れない可能性もあるし戻っても
すんなり元の日常に戻れるか不明。そして全員それなりの実力者で常に命を賭して冒険に出てる。
今では魔王討伐の実績と名声があり、モテる。
レックドックの助力、探索で得た財宝を換金したり魔物討伐の報酬でお金もある。
さらにこの町は美女が多く、寒冷地のため外は寒いし娯楽も少ない。
そして出国までまだ時間はある。
こんな状況では女に手を出さない方がむしろアリエナイ事であろう。
もれなく全員どこぞの宿屋で昨夜はオタノシミでしたねってな感じであった。(転移当初はそんな事はなかったのだが・・・。)
なお、レクッド王子は既に同盟国各地に現地妻を作っている(本妻はレックドック城にいる。)。
ここではグレイス連邦の大統領の末っ子がレクッド王子の現地妻である。
そして出国し次の国へ。
次はグレイシア連邦の東ストップホルン王国へ。
ここはレクッド王子の友でストップホルン第一王子がいて、その王子の妹が現地妻である。
海流の影響か比較的温暖な地方である。
ここでも王様への謁見と探索と出国の準備がセット。
そして10月中頃、出国した。
11月、今度はミラー王国に入国。ここにもレクッド王子の現地妻が・・・。
12月になり出国し、レックドックに帰還した。
紀元後71年1月、全チームは少し再編成された。まず俺たちは王太子の直属兵団所属となった。
そしてチーム分け。
本隊 レクッド王子と近衛隊
第1チーム ユースケ・シミズ、ジン・オオタニ、セイラ王女
第2チーム イッペイ・ヤマダ、タダシ・ドラ、キョーゾー・ティーチャー
第3チーム サンド・カツラ、サンシロウ・セタ、ダイスケ・ミズタ
第4チーム ユキオ・アイ、ヒロシ・カワウチ、マコト・ホソカワ
第5チーム リュー・ササキ、サトシ・シマナカ、ヨウ・ヤマモト
第6チーム ヨースケ・オオエ、コウセイ・コニシ、ショウ・イリエ
第7チーム シンジロウ・イケダ、イチミ・ヨシオカ、カズオ・オグラ
第8チーム ザビエル・ナカハラ、ユータロー・シンヤ、アヤオ・コガ
セイラ王女はレクッド王子の妹で第三王女。男勝りな性格と魔法が得意でレックドックの軍部の司令官の一人として活動していた。
兄であるレクッド王子が王太子になったのでこの1月で新たに王太子の直属兵団に所属することになった。
去年は遠征続きだったので暫くの間はレックドック領周辺で軍事演習、城下町で待機な日々が続いた。
そして5月のある日、全チームにレクッド王子の招集がかかった。どうやらまた各地で魔物の活動が活発になったので討伐へ遠征するとの事だった。
本隊と第1、第2、第3チームはレックドック南東の端にある旧魔王城でもある地底魔城へ。
現地でサンダーボルトのブライアン・アレックス軍団長率いる部隊と合流し合同で討伐するとの事。
第4、第5チームはストップホルン王国への援軍。この周辺の魔物の活動が活発になっているとの事で援軍要請がきていた。
第6、第7、第8チームはアベル鉱山へ。この頃この付近に魔界へのゲートが噂されているのとレックドックを含むいくつかの国から派遣されている鉱夫が魔物との戦闘で負傷する案件が増えているので魔物討伐へ向かい、魔界へのゲートがあればそれも破壊する。
それぞれ準備をして出発したのは5月の終り頃であった。
まずはレクッド王子達。こちらは陸路で3日で現地に到着。
既にブライアン・アレックス軍団長達は現場近くで簡易拠点を作っていて、そこで合流した。
翌日、簡易拠点を撤去し、全軍で突撃した。
先鋒の第2チーム、ブライアン軍団は地下に降りるような感じで入城。本隊と第1チームは少し遅れて続いた。
第3チームはしんがり、ゆっくり進軍し続いていった。
入城してから3日、魔王の間までもう少しの所で一度全員集まった。
第3チーム+重傷者は離脱、レックドック城へ帰還することになった。
レクッド王子と第1チームは先に出発し、魔王の間に向かった。
第2チームは別行動でさらなる地下の方にある地下牢へ進んだ。
ブライアン・アレックス軍団は周囲の部屋に行き魔物の討伐や背後からくる魔物の討伐を行った。
一方、第4と第5チームは第6、第7、第8チームと共にストップホルンへ。途中で分かれ別行動。
ストップホルン周辺は洞窟や森林帯など元から魔物が多いエリアである。元から被害も多かったがこの頃はさらにひどくなったらしい。
王様への挨拶を済ませ片っ端から探索を行い魔物を討伐していくのであった。
本作(休止中、25/08/23投稿再開予定)
魔族に転生、運も実力の内!?
もよろしくお願いします。