プロローグ的な何か
各国に突如現れた謎の機械生命体、テラノイド。
その力は強大で、人間の魔法や武器では到底太刀打ちできないほどだった。幸いなことに数は少なく、出現場所もまばらであったため、生活圏への被害は出なかった。人類が対抗手段を模索する中、テラノイドも学習していき、数や種類も増え、統率をとられるようになると、被害の拡大は時間の問題であった。
そんな中、神聖アルヴィナ教国が、テラノイドに対抗するため人型機動兵器ウィザロニス・フレームを開発した。唯一の対抗手段を持ったアルヴィナ教国に誰もが従わなければならないと思われていたが、教国が各国に試験機を無償で提供した。
そこからの技術の発展は凄まじく、各国で異なる進化を遂げたウィザロニス・フレームは、テラノイドを一般の魔物と同じ危険度まで低下させ、各国にパイロットを育てる教育機関が誕生するようになり、もはやその脅威はなくなりつつあった。
しかし、テラノイドが発生してから約30年、世界が協調して歩むなか、事態は急転することになる。
突如、グリア帝国が近隣の小国に宣戦布告し、瞬く間に領土を拡大していったのであった。
帝国の急速な侵略行為で用いられたのは、ウィザロニス・フレームであった。
テラノイドの危険が落ち着く中、各国でははウィザロニス・フレームを軍事利用する計画を水面下でたてていたのだが、大国であるグリア帝国は真っ先に行動に移り、他の大国より一足先にウィザロニス・フレームの軍事利用を達成したのであった。
それにより、世界中でウィザロニス・フレームによる戦争の波はひろがっていき、世界は今度は人類の争いによって、混乱の時代に突入することになった。
それから約200年続くことになる騒乱は、第二次アルヴィナ戦争と呼ばれるようになった。
この物語は第二次アルヴィナ戦争末期に生まれた、1人の天才と、その愛機であるゼアヴァリクの物語である。




