8 ダンジョンレベル
転生してから2週間程が経った·····
残りポイント数[5000P]
「よしっ」
ポイントの残高を確認して、ウィンドウをタップする。
この2週間は結構、いや、かなり暇だった。
なんせ、なーんにもする事がないのだ。
現時刻は夜 7:00 。
さぁ、始めようか!
「ほれポチッとな·····」
俺は気合を入れて、ウィンドウの項目····‹ダンジョン階層追加›を押した。
ゴゴゴゴゴ
「おおぉっ!?」
物凄い音と揺れが、洞窟を揺さぶる。
揺れは体感にして30秒程続き、やがてピタリと止まった。
布団に座って一息ついていると、ウィンドウの画面に文字が表示された。
‹ダンジョンレベルが上がりました›
«Lv1→Lv2»
【⠀《ダンジョンマップ》 の使用が解禁されました 】
【⠀〝ボスの間〟 を構築しています 】
〖ボーナスポイント«10000P»を受け取りました〗
〖ダンジョン成長に伴って ‹サポート› 機能を導入しました〗
おぉ!
ウィンドウだけでなく、ステータスにも変化があった。
‹称号〈ダンジョン運営者〉 のレベルが上がりました›
称号Lv1→称号Lv2
‹パッシブスキル 〈魔窟の王Lv1〉 を習得しました›
な、何かめちゃくちゃ大事になった様な·····。
ええと、まずは·····。
ウィンドウを開いて確認する
さっき表示された通り、ボーナスポイントの分の10000Pが振り込まれていた。
えへへ、すいませんねぇ、こんなに頂いちゃって。
·····。
さて、次はマップだ。
ウィンドウの《ダンジョンマップ》を押すと、画面全体に地図が表示された。
なるほど、名前の通りこのダンジョンの地図らしい。
恐らく敵や味方等も表示してくれるのだろう。
マップは各階層ごとに1枚表示されていて、岩などの細かい突起も3D状に再現されている中々に高性能な地図である。
地図の真ん中には黒い点が描かれている。
少し移動してみると、地図の点もそれに合わせて動いた。
多分俺を表しているのだろう。
マップの右上には、《2階層》と表示されている。
という事はここは2階層なのだろうか?
マップをもう一度見ると、右下の方に四角く色が薄い部分がある。
洞窟の後方を見ると、地図に示された所に下り階段が続いていた。
「行ってみるか····」
下の階が〝ボスの間〟とやらなのだろう。
ならばこのダンジョンの主たる我こそが居座るに相応しい····ふっふっふっ·····。
ん?何だお前?
ふと気配を感じて振り向くと、あの発光体が歩き出した俺にピタリと続いて浮遊していた
「·····まぁいいか。」