7 俺は魔人
昨日の残りのパンと、«5P»で買ったコップ1杯の牛乳で朝飯を済ませて再び布団に横になる。
ポイント残高は[3400]だ。
そろそろ節約しないとイカンな····。
あー暇だ。
相変わらず代わり映えのない天井を見上げるが、当然面白い筈も無く、絶え間ない暇の襲来に俺のSAM値がガリガリ削れていく。
くそ、こうなったら先送りにしていたあの問題に直面するしかない·····。
「ステータスオープン!」
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名前 (なし)
魔人Lv1
ジョブ:ダンジョンマスター
HP:600
MP:200
攻撃力:150
防御力:150
素早さ:150
スキル(なし)
アクティブスキル(なし)
称号
・ダンジョン運営者Lv1
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ふむ、この世界の平均ステータスを知らないのでなんとも言えないが、ステータス自体は普通だと思う。
だが····。
魔人?いや魔人?
ブウさんですか?
おかしいな?人間を辞めたつもりはなかったんだけど·····。
まぁ何か体の調子は良いし、魔人ってあんま死ななそうなイメージあるから良いんじゃね?
まてよ····種族が変わったなら顔も変わったんじゃ?
近くにある水たまりに這い寄って、覗き込む。
そこには、眩い銀髪の超イケメンがいた。
「うえァぇ!?」
おっといかん····自分の顔がカッコよすぎて変な声が出てしまった。
水たまりよ水たまりよ、この世で1番イケメンなのはおーれ。
·····。
でもいくら見た目が良くても洞窟じゃなぁー····。
ダンジョンに不満は無いが、分からない事が結構多い。
今も俺の横で光っている発光体も、果たして本当にダンジョンコアなのかすら分かっていないのだ。
ダンジョンマスターというジョブの特徴も知りたいし、なんならレベル上げもしたい。
冒険者とかに殺されたくはないが、ずっとこの味気ない洞窟でくすぶってるつもりは無いのだ。
俺はやる時はやる男なのだ····。
俺はそんな事を考えながら、布団を被って眠りについた。
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