表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/29

23 ダ〇アーリスペクト


「ハゲ坊主ゥ貴様ァァァ!!」


今まで溜まった鬱憤を込めた拳をハゲ坊主目掛けて打ち込む。


····異世界転生させてくれた事は感謝しよう!だがッッ!この仕打ちはなんだ!?


ダンジョンマスターは良いよ、うん、いいんだよ別に!

でも外に出れねーんだよ!


他のダンジョンマスターが意思ある生き物なのかは知らないが、人間だった俺からすると外に出れないのはかなりストレスだ。


早く外に出て異世界テンプレを体験したいのに·····俺TUEEEEも·····。



ハゲ坊主が俺のジャブをぬるりと躱す。

それだけでなく、追撃で出した高速右ストレートすらも·····。


ダッキング·····だと!?

この坊主·····できるッッ!



ジャブ、ストレート、ボディー、フック·····


俺が前世の暇時間で鍛え上げたコンビネーションの尽くが、奇天烈な動きで躱されていく。


こうなったら·····あの技を使うしかない!



コンビネーションを止めて一歩離れてから、ハゲ坊主目掛けて大跳躍する。

魔人となった今では、1メートル以上の高さでも楽々と飛び上がる事が出来る!


「必殺!」

「む!?」


ハゲの顎を狙ってドロップキックをかます。

だが当然、そんな大振りな攻撃が当たるはずなくキックはハゲ坊主の両手に防がれる─────


ハッ、馬鹿め·····


「かかったなアホがッッ!!」

「ヌゥ!」


ドロップキックをガートした両手を、キックした両足でこじ開ける。


ふふふ····今までこれを破った格闘家は一人もいないッ!

····喰らえハゲ坊主ッッ!!



「サンダーク〇ス〇プリットアタックゥッ!!」

「気化石化法!!」


ピシリッ


俺の体が嫌な音を立てた····


ば、バカ····な·····足が動かん·····!?

···くそッ何故だ!


「貧弱貧弱ゥゥッ!!」


一瞬で足を石像に変えた呪いが瞬く間に肩を侵食する·····


「きっ····きさま····」


「ちょいとでもこの俺にかなうとでも思ったか?このマヌケがぁ〜!」



やがて頭の半分が石となる·····


「う、うわぁぁあぁーーーっ!!」


ハゲ坊主を前に、俺は最後の咆哮を上げる


ぴしりという音と共に、俺の体は石化した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ