13 魔王と愉快な仲間たち(暫定)
数日後────
残りポイント数[16000P]
キリの良くなったポイントを眺めながら召喚するモンスターを考える。
前回はスライムを召喚したので、次は強いボスモンスターにしようと思う。
ちなみに、スライムは触るとひんやりしていた。
暑いときは丁度いい枕になりそうだが、生憎と洞窟内は涼しいので今後の活躍は見込めない。
しかもちょっとベタっとするので愛玩用にするにも少し弱い。
見た目は可愛いには可愛いのだが、そこまで動き回る訳でもないので、現実はただ地面にデカいスライムを置いているだけの状態になっている。
洞窟の幻想的な景色の中をスライムがぴょこぴょこ飛び跳ねている。
うん、平和だ。
何考えているのか分からないスライムを見てダンジョン内の平和を確信した俺は、広げられたウィンドウに向き直った。
今後のスライムの扱いは一旦保留として、今考えるべきは、召喚するボスモンスターだ。
‹ボスモンスター›
[1階層につき一体まで召喚可能]
・キングスライム«700P»
・ゴブリンキング«1500P»
・コボルトキング«1800P»
・オークキング«2500P»
・キングオーガ«5000P»
etcetc····
何度見ても素晴らしいラインナップだ。
スクロールしてざっと見たが、どれもThe、ボスモンスターって感じのやつばかりだ。
・キメラ«15000P»や、・ベヒーモス«35000P»
なんてのもある。
さて、何を召喚しようか·····。
お、これなんかいいんじゃないか?
・ゴーレム(ノーマル)«10000P»
値段もお手頃だし、いかにも仕事してくれそうな感じも気に入った。
「ライフを10000払い、ゴーレムを召喚!」
【ボス・ゴーレム«10000P»を召喚します】
‹スキル〈防護結界Lv1〉を獲得しました›
残りポイント数[6000P]
コアから生成された眩い光が膨らんでいき、ゴーレムのずんぐりした体型を形作る。
光が収まるとそこには、いかにもな感じのゴーレムがいた。
硬めの岩石を切り出したかの様な全身····。
背中には、弱点と思われる紫色の鉱石の結晶が付いている。
顔には4つの宝石が嵌め込まれていて、恐らくそれが目と耳の役割を果たしているであろう事が推測できる。
おぉ、すげぇ、ゴーレムだ!
手に入ったスキルも名前からして絶対強いし、これはいい買い物をしたんじゃないか?
そうか、強力なスキルを目当てにモンスターを召喚するのも有りなのか。