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エピローグ
「あの日一度阿部まりあは死んだの。」
「そして生まれ変わったのが君?」
「そうよ!」
今は腰まで届きそうな茶色いロングヘアー。
小さくて真っ赤なサファイアのピアスに
空色のワンピース。
膨らんだ胸。
スカートの裾からは白い足がにゅっと伸びている。
そして、
左手小指にはピンクの小石が付いた指輪…。
「で?」
「かわいい星の子どもたち探しもいいけれど
私だって構ってほしいわ。
最近口を開けば星の子どものことばかり。
この前はオリオンとベンチでランチしてたじゃない。」
「悪いけどそろそろ午後の授業があるから」
そういいながら羽鳥翼は振り向きもせずすたすたと歩きだした。
「ちょ…ちょっとぉ~!!」
「神のご加護がありますように、アーメン」
翼流のジョークだろうか?
手をひらひらとさせたまま
真っ直ぐと廊下の奥へと消えて行った。
一人その場に取り残される私。
んもー!!!
END
乙女座編終わり
2014/05/13