2、オタクな彼女が言うことには
2、オタクな彼女が言うことには
「いやな、やっぱ大事なのは萌えなのよ。主人公は気づいてないけど、主人公への愛故の行動とか。読者のための萌えポイントなのよ!!!!!」
「まあ分かるけどな、側から見たらあんた変態やからおだまりなさい。」
「私最近、老いを感じてるの。あと心の渇きも.....」
「いやなにがあってん、あといつもやけど唐突やなおい」
「だからさ、OLにとっての乙女ゲーム、中年おっさんにとってのタバコとビール。我々にとっての萌え。これらは全てかけがえのない尊きものなり!!!」
「私あんたのこと好きやで?こんだけ長い間連れ添ってきたしな。.......でもちょっと立ち止まって己の姿を見直してみ?かなり痛い奴やぞ。」
「そう、我々にとっての萌え。すなわちツンデレ、ヤンデレ、オネエ、爽やか系、様々なイケメン達の隠れデレ。今日はこの作品をお勧めするぜ!
デレがたまらん!!!!」
「いや人の話聞けや。ほんでいつのまにそんな裾野広げてん。笑
まあ分かるけどな。悲しいことに分かるけどな!
頼むからその好奇心とおバカなところで痛い目に合わんといてや、頼むからっ。」
「まあまあ落ち着きたまえよ。こうして大親友の君と毎日語り合える、それが僕にとっての幸せなのさ。」
「誰のせいやおもてんねん。」
「まあマジな話、なんとかなるってさ(グッ)」
「まあええや....。あ、そーいえば最近あの作品一部の間で熱いよな。」
「え?なんの話?」
「いやだからあれよ、都市伝説になってる携帯小説。読んだ人は神隠しに逢うってやつ。」
「え、なにその萌え設定。それはもしかしたらあれでは?!異世界へとトリップする夢と希望が詰まったあれでは!?」
「いやんな訳あるか。落ち着け。でも知らんかってんな。今割とテレビで話題になってるぞ。
なんでもどこぞの有名社長子息も消えたらしいで」
「ふーーーーーん」
「まあただの、愉快犯やと思うけどな。」
「ほおおおおおん。ちな、題名は??」
「『新世界より』って言うんやって。
.....................あんたのことやから何言っても無駄やと思うけど、夢は見るな、現実を見ろ!」
「分かってるさ、マイハニー。」
この時大親友は悟った。あ、こいつやりよるわ、と。でも大丈夫か。どうせただの都市伝説。しかもしがないただの一小市民。どこぞの国のプリンセスでもなければ、大企業の社長子息でもない。
ただかなり痛いオタク1匹。愉快犯の目にも留まらんやろ。