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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

MOMO

作者: 糖来 入吐

なんとなく思いついた、

ある近未来


男と女とそしてその息子の少年がいた。


男は夜の街で女を侍らせて


女も男とは別に夜の街へと赴いていた。


少年はいつも1人だった。


仕事をしながら家でいつも1人だった。


そんなある時少年の家にある1通の手紙が届いた。


その手紙には地図ともう1つの紙に内容が書かれていた。


『鬼を退治しないか? 報酬金は出す、鬼を倒すことが出来る武器はこちらで用意しよう、ただし命の保証はしない、死んだとしても自己責任として扱われる、夕刻までに地図の示す場所に集まってくれ、もし途中で逃げようとした時はその場で処刑するので注意するように、ちなみに鬼を10時間以内に1匹も殺せない場合は処刑します、他に詳しいことは後程説明します』


少年はそれを見てこう思った。


(僕が死んでも誰も困りはしないだろう、だったらここで死ぬのもありかな……)


少年は時々自殺をしようとしたが自分では怖くなって出来なかった。


しかしこの手紙を見たとき少年は志願さえすれば自分の意思とは関係なく死ぬことが出来る。


もう死を恐れて思いとどまってしまうことはないと考えた。


少年は志願することを決意した。


そして、地図が示す場所へと集まった。


そこには明らかに柄の悪そうな子供や大人がいた。


「よう、兄ちゃん! おめえみてえなガキが鬼退治とは笑わせる! ここで俺が殺してやろうか?」


と絡んできた男がいた。


「どうぞご自由に……」


少年は抵抗する意思もなかった。


「じゃあ遠慮なく……」


男からドス黒い液体が流れてきた。


「ああ……ああ」


その場で男は倒れて動かなくなった。


「せっかく集まった者を殺し足りするものはいりません、これは規則とさせていただきます、……てかまさか説明を聞く前にこんなことする奴がいるとは思いませんでしたが」


と銃を持っていた男性が言った。


「少年、抵抗しなかったのは褒めますが、鬼の住んでいる島でもそんなことをしているようでしたら死にますよ……」


と男性は注意したが

少年は


「別にいいですよ……」


と言った。


「成程、自殺志願者でしたか、まあいいでしょう盾ぐらいにはなるでしょうから、それでは出発しますよ、着いたとき私はそのまま帰らせてもらいます、そして10時間後そこで生き残った者には鬼を殺した分の賞金を与えさせてもらいます」


「では説明します、まず鬼の退治数で報酬金を出します、そして10時間以内出来るだけたくさん退治してください、武器は我々が用意した武器でないと死なないので必ず使うように、鬼はかなり強いので気を付けてくださいね、手紙にも書いているように死んでも自己責任だ、時間内に戻れないものはそのまま鬼の住んでいる島に置いていく、理解するように以上だ!!」


そして、淡々と説明を男性が終えるとそのまま船は出港した。


--------------------------------------------------------------------------------


そこから4時間が経過した。


「着きましたよ、ここが鬼の住んでいる島です、後は頑張ってくださいね、決して油断しないように……」


男性はそれだけを言ってそのまま志願者を降ろして帰ってしまった。

それを見て男たちは


「あの人はどうしてたたかわないんだろうか?」

「また話聞いてなかったのかお前は? あの人は技術部だからだよ」

「てか軍隊じゃだめなのか? 俺たちは別にいいけど」

「ニュースも見ていないのかよ、軍隊でもかなり苦戦してるから構わず俺らもこの戦いに志願者として賞金を懸けてるんだよ」


という会話をしていた。


「仲がいいんですね」


少年は一緒に来ていた他の志願者に話しかけた。


「ああん! 俺たちに話しかけると殺されるぞゴラ!」

「殺されるって何だよ……まあ俺たちは兄弟で志願したからな、まあ大丈夫だろ? それよりお前? 人殺したことあんのか?」

「え、無いですけど?」

「全く、素人かよ、他の志願者は?」


というので、少年はあたりを見た渡すと

屈強な者や与えられた武器を確認している者がいた。


「本当に戦闘のプロみたいな人がたくさんいますね」

「何で他人事君は? 君も鬼を殺しに来たんだろ?」

「いえ、僕は死にたいんです」


それを聞いて男は


「ああ、そうか、盾として頑張ってくれたまえ」


と呆れたように言った。


「さてと、ここでボサッと立ってないで賞金稼ぎに行くか、鬼とか殺したことないが大丈夫だろう」


と歓楽的に考えながら村へと進んだ。




そして村へと着いた。


「さてと、まだ誰もいない見たいが、どこからまわ……あれは女の子か?」

「そうみたいだね、兄さん、あいつを真っ先に殺そうぜ……フヒヒッヒ!」


少年はあたりを見渡すと皆殺気立っていた。


「意外とかわいいじゃねえか? 興奮するぜ!」

「味見してから殺そうぜ?」

「良いな、犯ろうぜ!」


そう言って他の者たちは鬼の少女に近づいた。

少女は男たちに囲まれた。


「なっ何ですか! おじさんたち何者ですか!!」


少女は震えながら怖がった。


「まあまあ、楽しんだ後すぐに楽にしてやるぜ! グヘヘヘヘヘ!」

「やっやめて……来ないで……」


少女は後ずさりした。

男たちはお構いないしに近づいていく


「さてと、ゆっくりと味わいますか~」


1人の男が少女を掴もうとすると


「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


女の子は手を振り払った。

グシャアア!!

男の手が吹き飛んだ。


「へ?」


男は一瞬何が起こったのか分からなかった。

他の皆も男の血しぶきがかかった。

男は自分の手を見ると無くなっていることに気が付いた。


「あ……あ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


男は悲鳴を上げながら手を抑えた。


「油断するな! 女の子でも鬼としての力はあるようだな!」


そう言って武器を構えると


「来ないでええええええええええええええええええええええええええええええ!!」


と言って少女は殴り掛かった。

グシャアアアアアアアアアアン!!

男は武器ごと腕が無くなった。


「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」


他の志願者は震えながら考えなしに襲い掛かった。


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! 来ないでええええええええええええエエエエエエエエエエエエエエ!!」


そう言いながら少女は的確に他の者を殺していった。


「糞! お前! 盾になれ!!」


殺気の兄弟の弟が少年を押した。


「おっと……」


少年はそのまま、少女へと倒れ込んだ。

しかし少女はそのまま殴った。

しかし少年は無事だった。


「!! あなたは……」

「今だ!!」


と言って銃を少女に向けた。

しかし銃の弾は少女に向かっていったが、

少年は少女を押した。

そのため少女には当たらなかった。


「てめえ! どういうつもりだ!」

「だって、彼女が死んだら僕は死ねないじゃないですか?」

「そんなの俺が殺して……あああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


そしてその弟は少女に腹を貫かれた。


「ああ……あ」


そのまま動かなくなった。

結局少年1人だけになった。


「君も私を殺しますか?」


さっきまで悲鳴を上げていた少女は落ち着いたように言った。


「いえ、僕は死にたいだけためにここに来ました、それ以外興味ありません」

「どうして、死にたいんですか?」

「分からないけど、自分を殺せないから誰かに任せようと思っただけです」


そう言って少年はポカンと少女を見て言った。


「私にはあなたは殺せません、なぜならあなたには邪悪な心がないから」


と言われてしまい少年は


「邪悪な心って、どうやればできますか?」


と聞いた。

少女は困ったように


「あなたには邪悪な心は出来ないと思いますよ」


と少女に言われてしまった。


「何で邪悪な心なんですか?」


少年は聞いた。


「あなたも聞いたことがあると思いますが、鬼は地獄で罪人に罰を与えているのは知っていますね?」

「ええ、まあ、有名ですし」

「そのため、我々鬼は邪悪な者に痛みを与えるため生まれてきたのです、だから善人は傷つけることが出来ないのですよ」


と少女に説明をされた。

それを聞いて


「どうしようかな、これから」


と少年は困ったように言った。


「うちに来ませんか?」

「良いんですか? 僕は君たちを殺しにきた志願者ですよ」

「でも殺す気ないんですよね?」

「はい、死にに来たので」

「では、大丈夫でしょ」


と言って少女は家へと案内した。


「そういえばお名前を聞いていませんでしたね、私はルイムです、あなたのお名前を聞いてもいいでしょうか?」


とルイムは聞いた。


「僕……僕の名前は太郎と言います」


少年はボーッとしながら言った。


「ここが私の家です、どうぞお入りください」

「はい、お邪魔します」


少年は少女と一緒に家へと入って行った。


「ルイム!! どうしたんだ! その血!!」

「大丈夫! まさか! また人間がやって来たの!!」


ルイムの親と思われる2人が慌ててやって来た。


「大丈夫です、襲われましたが私1人で倒せました」

「!! そっそうか、しかし小さい子がこんなことに巻き込みたくないなあ」

「そうね……? その少年は?」


2人は太郎に気が付いた。


「はっ初めまして、人間です」

「「!!」」


2人はルイムを後ろにやり警戒した。


「お父さん、お母さん、大丈夫です、彼も志願者としてきましたがそもそも自殺目的で来てしまったみたいで、それが出来ないから困ったようです」

「へ、死にたい? どうしてですか? せっかく生きれるのに?」


父親は太郎に聞いた。


「わからない、でも生きている意味も分からない、だから死んだら分かるかと思って、それにずっと1人ですから僕が死んでも誰も困らないかと」


少年はボーっとしながら言った。


「……大丈夫?」

「はい、大丈夫です」


母親が聞いたので少年は機械のように淡々と答えていく。


「家に上がってきなさい」


父親は少年を家に上げた。


「君は家族はどうしたの?」

「いつも帰ってきません、いつもどこかで遊んでるみたいです」


そして自分の家の事情を言った。

すると2人は


「居場所がないのかい?」

「まあ、そうですね、でもまあ大丈夫かもしれない分からないけど、死にたいけど」

「いつ帰れるの?」

「10時間後ぐらいに迎えが来るそうです、多分その時殺してもらえると思います」

「!! どうして!」

「そりゃ鬼を1人も退治しないから?」


少年は首をかしげながら言った。

ルイムの父親と母親は顔を合わせて頷いて


「なあ、君はここに住んでみないか?」


と聞かれた。


「え? どういうことでしょうか?」


少年は何を言っているのか分からなかった。


「居場所が無いのならここに住んでみない、ここなら居場所が出来るかもしれないよ? 私たちもこのままあなたを放っておくことが出来ないし」


と母親は言った。


「? どうしてですか? 僕はあなたたち鬼を殺しにきた志願者ですよ?」

「でも殺さないんでしょう?」

「まあ、そうですけど」


少年は戸惑いながら言った。


「それに、さっき私を助けてくれたじゃないですか、だったらお礼をさせてください」

「! そうだったのか……なら、恩返ししないとな」

「そうね!」


3人は少年を見た。


「……分かりました、お世話になります」

「良かった」

「これからよろしくね!」

「いろいろ覚えてもらわないとね!」


そして少年は鬼と一緒に暮らすことになった。


--------------------------------------------------------------------------------------------


「どうやら今回も1人も生還できませんでしたね、まあもしかしたら時間内に戻って来れなかったのかもしれませんしね、まあ、その場合は置いていくって言ってましたしもういいでしょう! 帰りましょう!」


「次は15年後だな」

「次こそは鬼の財宝を手に入れるぞ、あれはこの国の発展のために必要だからな!」


そして男たちは船に戻ってそのまま帰って行った。


------------------------------------------------------------------------------------


そして太郎は鬼と共に暮らした。

太郎は自分の家とは違い、楽しく暮らすことが出来た。

ルイムの両親は自分を自分の子供のように育ててくれた。

ルイムも太郎と仲良くしてくれた。


他の村の者も太郎を笑顔で迎え入れてくれた。

皆優しく太郎に優しくしてくれた。

太郎は鬼と過ごしていくうちに自分の異変に気付いた。


「あれ? 僕なんか体が変だよ?」


するとルイムは


「もしかしたらこの島の影響かもしれなかったのかもしれないですね」

「この島の影響?」


するとルイムは


「この島は不思議な魔力が流れていてそれが人間の体に影響していて、多分あなたの体も鬼になりかけているのかもしれません?」

「そうなんですか? 別にいいですけど、ここの生活楽しいですしもう、ここから出たくないし」


太郎は笑顔で言った。

太郎は笑顔が増えて行った。

ここで愛を貰って暮らしていくうちに太郎自身も変わり始めていた。


-----------------------------------------------------------------------------


そして15年後

太郎は結婚して子供が出来た。

結婚相手の女性はルイムだった。

太郎とルイムは幸せの日々を過ごしていた。


「あなた、どうしたんですか? なんだかうれしそうですよ? ウフフ」

「いやあ、なんだかすごく幸せだなあって思ってさ、ねえメイム」


太郎はメイムと呼ばれた角をはやした赤ん坊を抱いていた。

太郎は大切そうにメイムを抱きしめた。


「お父さんもお母さんもまた孫の顔を見に来るって言ってましたよ」

「そうか、また恩返ししないとな、あの人たちとルイムののおかげで僕は変わることが出来たよ」


と太郎は微笑みながらルイムを見た。

ルイムは照れながら


「バカ……」


と一言言った。


---------------------------------------------------------------------------


「着きましたよ、ここが鬼の住んでいる島です、後は頑張ってくださいね、決して油断しないように……今回は前回より強力な武器を持たせましたので、無駄に終わらないように、健闘を祈りますよ」


そう言って男は船で帰ってしまった。


「ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアア!! 楽しみだぜ! 鬼どもを殺戮するのがよ!!」

「しかも殺して賞金もらえるとかマジでパネエっすよ!!」

「おい勝負しようぜ!!」

「いいねえ!! いっぱい殺すぜええ!!」


そして男たちは走り出した。

最新の武器を持って




「所長、大丈夫でしょうか、前の鬼と退治では武器を使う前に全員殺されたようですが……」

「何、安心しろ、今度は大丈夫だ、きっと皆殺しだ」


男は笑いながら答えた。


---------------------------------------------------------------------------------------


「じゃあ、買い物に行ってきますね」

「ああ、行ってらっしゃい」


太郎はルイムを見送った後家の掃除をした。


「よし、これで良し」


そして、太郎はそのまま留守番をした。

すると


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


「!! 何だ!!」


太郎は家を出ると森が燃え盛っていた。


「……何だこれは……」


太郎は森を見に行った。

そこには見覚えがある者たちがいた。


「これは、鬼退治の志願者たち……」


太郎自身も志願したため、すぐに分かった。


「絶対に止める!」


昔の太郎なら止めなかったが今の太郎には守る者が出来ていた。

そのため、戦う覚悟が出来ていた。


「やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!」


太郎は志願者たちに立ち向かった。


「? おい! 鬼が来たぜ!! さあ! 殺そう!!」


男たちは武器を太郎に向けた。

だが太郎は15年で鬼になったうえ、体を鍛えていた。

何故なら自分が来たみたいに志願者が鬼退治に来るのではと思ったからだ


「おおおおおおおおおおおおおおお!!」


そして、太郎は的確に志願者たちを殺していった。


「何だこいつ!! 殺せ!!」


武器を構えたが


「させるか!!」


グシャ!!

太郎はすぐにその男を蹴り殺した。


「怯むな!!」


そして志願者たちと太郎と戦い続けた。


「糞! 数が多い! 俺が志願した時よりも!」


太郎は疲労しながらも踏ん張った。

しかし


「あなた! これは!」

「!!」


そこにはメイムを抱えたルイムがいた。

どうやら買い物から帰ってきたようだ


「逃げろ!! ルイム!!」


すると

バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

グシャ!!


1人男が与えられた武器を使ってルイムとメイムを打ち抜いた。


「あ……あ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


太郎は悲鳴を上げながらルイムとメイムの元へ駆け寄った。


「嫌だ……嫌だ……死なないで……」


太郎は涙を流しながら言った。

すると、ルイムは苦しそうに


「ご……めんな……さい」

「……」


そのままルイムは動かなくなった。


「貴様あああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


叫びながら太郎は男の方へと目を向けたがもうそこには男はいなかった。


「どこだ!! どこへ行った!!」


太郎は探し続けたが見つからなかった。

そして村へと向かうと

村は焼けていた。


「どうして、こんなことに……」


優しくしてくれた村の人たちは全員殺されていた。


「皆強いはずなのに……」


そこには男がいた。


「いやあ、個の武器スゲエな!! こんなに大量虐殺できる武器も使わせてくれるなんて!! いやあ!! 儲けた設けた」


ゴツイ武器を持って男は笑いながら死体を踏んだ。


「貴様あアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


太郎はその男に特攻した。


「へ……」


男は油断していたのかそのまま体が消えた。

そして血を吹きだしながら死んだ。


「はあ、はあ、はあ」


太郎は生きている者を探した。


「誰か……いないか……?」


しかし声もしない、

太郎は膝をついた。

すると自分の頬に血が流れていることに気づいた。


「ああ、あの時か……」


ルイムが殺された時頬を掠めて傷がついたようだ。

そして思い出したのか


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


再び悲鳴を上げて泣いた。

すると


「だ……れか……いるか……」


声がした。

太郎は急いでそこへ駆け寄った。


「良かった……太郎、お前……は生きていたか……」


そこにはルイムの父親がいた。


「大丈夫ですか!!」


泣きながら太郎は言った。


「ルイムは……、メイムは……」

「ごめんなさい……守れませんでした」

「そうか、どうして……こんなことに……」


ルイムの父親も涙を流した。

しかし父親は


「来てくれ、最後に頼まないといけないことが……」


と必死に立ち上がった。


「!! 無理をしては!!」

「良いから来てくれ!!」


と言われてゆっくりと案内された。


「ここだ……」

「ここは?」


すると父親は


「ここは……鬼たちが守っていた宝のあるところだ……これが人間の手に渡ると、とんでもないことになる……昔誰かが奪って言った、そのため人間界は……おぞましい程の発展を遂げてしあった……」

「……」


聞いた瞬間太郎は戸惑った。


「まあ、そうだろうな、だが実際そうなんだ、これは聖遺物だ、これは人間にはわたってはいけない……昔手に渡ってしまったのがダメだったんだろうな……」

「お父さん」


そして、話は続いた。


「すまない、昔奪われたからこうなったのかもな……」

「お父さん……」


そして、父親は


「お願いだ……昔に戻って……人間界が発展する前に……財宝を取り戻してくれ……この聖遺物は過去に……戻ることが出来る……1回しか使えなかったから……戻れないが……これなら……奪われた後にしか戻れないが……これを使って……運命を……変えて……くれ……」


そして父親は泣きながら


「もっと……早く……こうするべきだった……」


そのまま動かなくなった。


「分かりました、お父さん」


そう言って太郎は


「行ってくるよ、ルイム、メイム」


そして太郎は過去へ戻った。


-----------------------------------------------------------------------------------------


「フハハハハハハハ! 聞かれないと思ったか!! 甘いぞ鬼ども!! 対策ぐらいはいくらでも立てられるぞ!!」

「さてと、我々もこの島に行きますか」

「ああ、財宝の回収と後は……」


そして男たちは財宝を回収して


「あったぜ!」

「何ですかこの血?」


すると男は


「15年前どうやら死んでいなくて鬼となって生きていたようだな」

「? どういうことですか? 所長?」


男は所長に質問した。


「あの時志願した少年の血だ、鬼になったから使えるぞこれは!」

「良いですね! それ!!」


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そして所長たちは


「フハハハハハ! ついに出来たぞ! 鬼の力を有した人間の太郎のクローンを!! 桃田家の財力と技術力を決して出来た! これで俺たちの発展は守られた!!」


そして太郎のクローンは赤ん坊であったため桃田家が作った育成用の籠を作ったその形は桃であった。

そしてそのまま過去に戻した。

そして桃は川に流れた。


そして少年は大きくなり鬼退治に向かった。


一日で思いついて書いたから設定とか不安だが

久しぶりの短編小説です!!


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