第七十九話『あれこれ話パート7にゃん』
第七十九話『あれこれ話パート7にゃん』
《あれこれ話のパート7にゃ。もうあきた、はご勘弁にゃ》
「ミアンちゃん。困ったわ」
「……イオラにゃんったら、眉間に皺を寄せているのにゃん。
一体どうしたのにゃん? にゃにがあったというのにゃん?」
「変幻自在を繰り返していたら、
どれが本当のワタシか判らなくなってしまったの。
ねぇ、ミアンちゃんは覚えている?」
「うんにゃ。良ぉく知っているのにゃん」
「本当に?
どうしても想い出せなくって、正直あきらめかけていたの。
嬉しいわぁ。さっすがはミアンちゃんね。
それでそれで? どれが本物なの?」
ぱっ。
「これかしら?
ぱっ。
「それとも、これかしら?」
ぱっ。
「やっぱり、これじゃないかしら?」
「イオラにゃん自身はどれがいいのにゃん?」
「ワタシ? そうねぇ、ワタシだったら」
ぱっ。
「これね。今のところ、これしかないって感じよ」
「にゃったら、それが本物にゃん」
「やっぱり。これだと思ったのよ。
ありがとう、ミアンちゃん。おかげで助かったわ」
「どういたしましてにゃん。
困った時はお互いさまにゃよ」
《変幻自在にゃら自分が納得出来るものでにゃいとにゃ》
「ウチには明日が見えにゃい」
「私なんか今日も見えませんよ」
「ええとぉ。ワタシは昨日、なにを食べたのかしら?」
《ちと喋っている意味が違うようにゃ気がするのにゃけれども》
「ぷんぷん!」
「ミーにゃん、どうしたのにゃ?
にゃにをそんにゃに怒っているのにゃん?」
「一つ前の話。ミアンとイオラの間よ。
なんでアタシじゃなくってミリアんが出てくるのわん!」
《そういうこともあるのにゃん》
「ネコにはネコのいい分があるのにゃん!」
「妖精には妖精のいい分があるわん!」
「精霊には精霊のいい分があるわ!」
べちゃくちゃ。べちゃくちゃ。
「ああでもにゃい。こうでもにゃいのにゃん」
「ああでもないわん。こうでもないわん」
「ああでもないわね。こうでもないわね」
べちゃくちゃ。べちゃくちゃ。
「……にゃあ。にゃんで誰もとめようとしにゃいのにゃん?」
「……本当本当。寝不足でたまらないのわん」
「……喋り出してから一体どれだけの時間、
いえ、月日が流れたのかしら?」
べちゃくちゃ。べちゃくちゃ。
《どうやら、この面子自体に問題がありそうにゃん》
「いいか。これだけはいっておくぞ。
山のてっぺんにひとりで居るのは、『お務めだから』にすぎない。
決して孤独を愛しているわけではないのだ」
「ふう。やれやれ。どうして男の子って、みんなそういうのかしら」
《一体誰と誰の会話にゃん?》
「どうでありますかぁ?
『水も滴るいい女の子』だとは思いませんですかぁ?」
「ミムカ君。ここは温泉なんだけどねぇ」
《お湯も滴るいい女の子にゃん》
「のんのん。『湯煙の美少女』といってくださいませませぇ」
「ねぇ君ぃ。今誰と話をしているの?」
《ミムカにゃん。ルールを無視してミクリにゃんを困らせてはいけにゃい》
「ミストさん、誤解です。
覗き見なんかじゃありませんよ。ただの観覧です」
「往生際が悪いわよ、ミリア。
だったら、どうして草葉の陰で、こっそりと、なんてやるのかしら?」
「決まっているじゃありませんか。趣味なんです」
《『趣味なんです』は、いい訳の免罪符にゃん》
「ウチは親友にゃのにゃん」
「アタシも親友なのわん」
「ウチは美少女にゃん」
「アタシも美少女わん」
「ウチはアホにゃん」
「アタシもアホ……おぉっ、と。危ない危ない。
ふぅ。ぎりぎりセーフなのわん」
《ぎりぎりアウトにゃん》




