第七十七話『あれこれ話パート5にゃん』
第七十七話『あれこれ話パート5にゃん』
《あれこれ話のパート5にゃ。しつこいにゃあ、とか思わにゃいでにゃ》
「ミーにゃん! 危にゃいっ!」
「えっ?」
くるっ。
「なに」
がつぅぅん!
「んぐっ!」
ひゅうぅっ…………ぼとん!
ばたっ。
「折角ウチが声をかけたのににゃあ。
落下してきた隕石にぶつかるにゃんて。
しかも、のめり込んにゃまま一緒に墜ちるにゃんて。
ふぅ。やれやれにゃん」
すたすたすた。
「墜ちた衝撃で隕石からは離れられたにゃ。
どれ」
ちょんちょん。ちょんちょん。
「うわん!」
「おっ。生きているのにゃん。
にゃあ、ミーにゃん。
飛んでいる最中によそ見にゃんてしてはいけにゃのにゃよぉっ」
「むかあぁぁっ!
なにお説教こいているのわん?。
アタシがこんな目に遭ったのは一体誰のせいと思っているのわん?」
「にゃからミーにゃんの不注意」
「じゃないわん!
ミアンにいきなり声をかけられたからなのわん!」
《罪をにゃすりつけられてもにゃあ。ふぅ。困ったもんにゃ》
「ミーにゃんミーにゃん」
「なにわん?」
「ここにゃけの話にゃのにゃけれども」
「おっ。ミアンったら、内緒話?
アタシ、そういうのって大好きなの。喜んで聴かせてもらうわん」
わくわく。
「ご期待に添えるかどうかは別としてにゃ。
ウチってここ最近、
ええと……ええと……『良心の呵責』にゃったっけ?
んにゃもんに苛まれることがあるのにゃよ」
「へぇ。どんな悪さをしたのわん?」
「ふぅぅむ。やっぱこれも『悪さ』にゃのかにゃあ。
水たまりに足を突っ込む際、どうにもタイミングが悪くてにゃ。
先に歩いていたネコの足とか脇腹に、
『泥はね』をつけてしまうことが結構あるのにゃん。
でにゃ。そのたんびに、
『ごめんにゃごめんにゃ』と謝って、許してはもらうのにゃけれども、
にゃあんか心苦しくってにゃ」
「それってしょうがないんじゃない?
水たまりの出来た道を歩いていれば、誰かしらそうなるのわん。
ましてやミアンは普通のネコよりも、もわんもわん、な身体。
どうしたって踏み込む力が強くなるから、
泥はねだって起きやすくなるのわん」
「でもにゃ。知らず知らずのうちに相手に迷惑をかけているのにゃん。
やっぱ心が痛むのにゃよ。
にゃあ。ミーにゃんにはそんにゃ経験はにゃいのにゃん?」
「ぜぇんぜぇんないわん。
だってアタシ、空が飛べるもん。水たまりなんて歩くはずがないわん」
「いや、泥はねにかぎらずにゃ。
『相手に悪いことをしたにゃあ』
にゃあんて後悔したことはにゃいのにゃん?」
「ないわん」
「にゃいって……、『知らず知らずのうちに』でも?
悪いことにゃんてこれっぽっちもしていにゃいと?」
「違うわん。
思い当たることなんて星の数ほどあるわん。
でもね。それらみんなをいちいち後悔していたら、たまらないのわん。
身も心も、もたないわん」
「にゃあるほどにゃあ。
ミーにゃんにゃらではの、説得力のある物言いにゃん」
「でしょ?
だからね。そこから先は『思考停止』となるよう修練したのわん」
『ああもうなぁんにも考えられないわあぁん。
なぁんにも考えられないから、考えるのはやめるわあぁん』
「とまぁこんな風になっちゃうの。
どおぉ? すっごいでしょ? 尊敬したわん?」
「前言撤回。説得力の欠片もにゃい物言いにゃん」
《とりあえずは、ごめんにゃさい、から始めようにゃん》




