第七十二話『思いがけにゃい事態にゃん』
第七十二話『思いがけにゃい事態にゃん』
ぼっがああぁぁん!
「にゃんにゃあ今のはぁっ!」
「なんかがぶっ壊れたような感じだったのわん!」
「んもう。ネコを驚かしてはいけにゃのにゃよぉ。
ほら、みにゃさい」
たらぁりぃ。
「あんまりの急にゃ出来事と轟音とで、
ウチにゃんか久々に『おもらし』にゃんぞしてしまったのにゃん」
「アタシもアタシも」
たらぁりぃ。
「ミーにゃんミーにゃん。音の原因について、にゃのにゃけれども」
「ふむふむ」
「どうもにゃ。オーブンがくさい気がするのにゃん」
「オーブンだけにね。料理らしき匂いが漂ってきているのわん」
「なら、ミアン。早速オーブンのところへ行こうわん」
「おぉ、とその前ににゃ」
「うん?」
「証拠隠滅を謀るのにゃん。
何事もにゃかったかのように綺麗に拭き取るのにゃよ」
「うん。了解なのわん」
そそくさ。そそくさ。
ばりばりばりばりばりぃっ!
「ぐがああぁぁっ!」
「うおああぁぁっ!」
「にゃあ、ミクリにゃんにミムカにゃん。
あんたらもさっきの轟音は耳にしたにゃろ?
あれってどうもオーブンからみたいにゃのにゃ。
きっとにゃにかあったのにゃん。
にゃもんで、いつまでも遊んでいにゃいでウチらと一緒に行くのにゃん」
「ぐが……ミアン君。別に遊んでいるわけじゃないさ」
「うお……心外でありまぁす。
ミムカたちは今、霊網に囚われの身となって、
悪戦苦闘している最中なのでありまぁす」
「ぜぇんぜぇん気がついていにゃい感じにゃ。
あのにゃあ。
ネコダマ二つは確かにウチが造ったのにゃけれども、
霊網自体はミクリにゃんが造ったのにゃよ。
にゃら、あんたさえ消す気ににゃれば、
いつでも消せるんじゃにゃいの?」
「ぐが……そういえばそうだったね。だったら」
ぱっ。
「うふっ。念じただけで消えちゃった」
「やれやれ、でありまぁす」
「あとはネコダマの回収にゃけにゃん。
ほら、ふたりとも、こっちへ来るのにゃん」
「にぃやにゃん」「にぃやにゃん」
ぶんぶん。ぶんぶん。
「にゃんと。『イヤ』というのにゃん?」
「にゃおん」「にゃおん」
こくこく。こくこく。
「にゃあにゃ」「にゃあにゃ」
ごろごろごろ。ごろごろごろ。
「遊び足りにゃいから出かけてくる?
ちょ、ちょっと待つのにゃ。
……って、これっぽっちも待つ様子はにゃいにゃ。
お待ちにゃさいったら、お待ちにゃさいのにゃん。
……ああっ。どんどん行ってしまうのにゃ。
ミーにゃん、ミクリにゃん、ミムカにゃん。
あんたらも捕まえるのを手伝ってにゃん」
『ええっ!』
「ふぅ。やっと回収が終わったのにゃん」
「あのさぁ。一つ聴いてもいいかい?」
「にゃんにゃ? ミクリにゃん」
「回収ってさぁ。食べることだったの?」
「食べるっていうか……。
ネコダマはウチの霊力で造ったのにゃもん。
用済みとにゃれば、
さっさと取り込んで元の霊力に戻すのは当たり前にゃのにゃん」
「へぇ。使い捨てじゃないんだ。便利な代物だねぇ」
「ねぇ、ミアン。片づいたんでしょ?
だったらオーブンのところへ行こうわん」
「うんにゃ。
ミクリにゃんはどうするのにゃん?」
「もちろん、行くさ」
「ミムカも行くでありまぁす」
「こらこら。ミストんもミリアんも、さっさと起きるわん」
「…………」
「…………」
「なぁんかね。オーブンに異常が発生したみたいなのよ。
だから至急アタシたちと真相を明らかにしようわん」
「…………」
「…………」
「あれっ?
ねぇ、ミアン。ふたりともぜぇんぜぇん起きてくれないのわん」
「まぁまぁ。ウチに任せにゃさい。
にゃあ、ミストにゃん、ミリアにゃん。
ぼぉぉぜんと無気力化しているところ、
大変申しわけにゃいのにゃけれども。
にゃあんかオーブンのところでにゃ。
『面白そうにゃ事態』が勃発したみたいにゃのにゃん」
ぴくぴくっ。ぴくぴくっ。
「あっ。ふたりの耳が動いたのわん」
「でにゃ。とぉっても『面白そう』にゃのにゃん」
ぴくぴくぴくっ。ぴくぴくぴくっ。
「うわん。とぉっても反応しているのわん」
「にゃもんで今の今、
駆けつけにゃかったら、自分の目で見届けにゃかったら、
一生の不覚、後悔することににゃると思うのにゃん。
とまぁそんにゃこんにゃでお誘いにきたのにゃけれども。
関心がそれほどにゃいというのであれば、無理について」
「行くわ。絶対に」
ぱちっ。
「行かずにおられますか」
ぱちっ。
「あっ。ふたり同時に目覚めたのわん」
「なにぐずぐずしているの?
さぁわたし」
「と私についてきてください。いいですね」
ぱたぱたぱた。
たったったったっ!
《ついていくのはウチらにゃの? との疑問を抱えて、つづくのにゃん》




