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ウチとミーにゃんのお喋り話  作者: にゃん丸
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第三十話『疑心暗鬼にゃん』

 第三十話『疑心暗鬼にゃん』


「びゅうぅぅん!」

「おっ。ミーにゃんが飛行の擬音を立てにゃがら飛んでいく。

 一体全体どこに行こうというのにゃ?

 どれどれ。ここは一つ探ってみるとしようにゃん」



「きゃははっ。ばたばたばた! ばたばたばた!」

「おや? 名もにゃい森の沼で水泳の擬音を立てにゃがら泳いでいるのにゃん。

 どうせ泳ぐにゃら、自分の棲み家の真ん前にある湖『彩香』で泳げばいいのにぃ。

 しかもあれは最近覚えたバタフライにゃ。これはますますもって怪しいのにゃん」



「むしゃむしゃむしゃ。むしゃむしゃむしゃ」

「お次は果物園にて果物を手当たり次第むさぼり始めたのにゃん。

 にゃったらウチも誘ってくれれば良かったのにぃ。

 うぅむ。これはきっと壮大にゃる悪だくらみの前触れに違いにゃのにゃん。

 むしゃむしゃむしゃ」



 すうぅっ。すうぅっ。

「暖かにゃ洞穴の中でおネムと洒落込んでしまったのにゃん。

 相も変わらずのあどけにゃい寝顔にゃん。

 のんびりとして幸せそうで……ふわああぁぁんにゃ。

 にゃあんか見ているウチまでおネムしたくぅ……」

 すうぅっ。すうぅっ。



「はっ!

 いけにゃい! 本気でおネムしてしまったのにゃん!

 ええと、ミーにゃんは、と。

 ……ふにゃ! 居にゃい! どぉこにも居にゃいのにゃん!

 これはミーにゃんのワナにゃ。そうにゃ。そうに違いにゃい。

 ウチがあとをつけているのを知ってて、わざとおネムのフリをしたのにゃん。

 もはやにゃんらかの悪事をやろうとしているのは自明の理。

 ウチはミーにゃんの親友にゃ。

 親友として一刻も早く見つけ出して、目を覚まさせにゃければ。

 ええと、この時分にミーにゃんが行くとしたら……。

 そうにゃん! あそこにゃ。あそこしかにゃいのにゃん!」

 たったったったっ!



「見つかったことは見つかったのにゃけれども……。

 ふぅぅむ。アレはどういうつもりにゃのにゃん?」

「ねぇねぇ」

「うっさいにゃあ。用事があるのにゃら、あとにしてにゃ。

 ウチは今忙しいのにゃよぉ」

「いや、なにをやっているのかなぁ、と思ってさ」

「化けネコにゃもん。

 草葉の影でにゃにをしようと文句いわれる筋合いはにゃいのにゃん」

「あははは。一度はお亡くなりの目に遭っているミアン君の言葉だけに重みがあるね」

「あのにゃ。今もいったにゃろ?

 どこの誰か知らにゃいのにゃけれども、ちとうるさすぎ」

 くるっ。

「にゃあんにゃ、ミクリにゃんじゃにゃいの。

 こんなところでどうしたのにゃん? 

 ……っていうか、なに地面に『の』の字を書いているのにゃん?」

「ぐすん。『どこの誰か知らない』っていわれた。ぐすん。

 友達となってから、長い長ぁい年月がすぎているっていうのに。ぐすん」

「このどさくさ紛れに、にゃに落ち込んでいるのにゃん?

 ウチは今、とぉっても忙しいのにゃよ。

 にゃもんでお願いにゃから、

 今はこのまま、そぉぉっ、として欲しいのにゃん。

 いいにゃん? 頼むにゃよ」

 くるっ。

「まぁ君がそういうのであれば……って、もう聴いちゃいないかぁ」

「ねぇ。どうしたの?」

「あっ、ミスト君。

 いやね。ミアン君がなにやら忙しくてかまってくれないんだ」

「へぇ。あんな草葉の影で一体なにをやっているのかしら?」

「おい。ふたりともどうしたんだ?」

「あっ、ミロネ君」

「実は……と、もったいぶるほどのことでもないのだけどね。

 ほら、見て。ミアンの様子がおかしいの」

「ミアン殿? そういえば、今日はまだ顔を見ていないな」

「あそこよ、あそこ」

「あそこ?

 なるほど。確かにミアン殿だ。

 ただ判らないのは、

 あんな草葉の影でなにをやっている?」

「みぃなさぁん。こんなところに固まってどうしたのでありますかぁ?」

「なにやら密談をされているようですが……、

 私ひとりを置き去りにするなんて、ひどいじゃないですかぁ。

 お願いですから、ご一緒させてくださいよぉ」

「ミムカんとミリアんのいう通りわん。

 なにかやるならみんなで一緒に楽しもうわん」

「ミムカ殿にミリア殿。ついにはミーナ殿まで来たか。

 いや、オレたちにも、とんと」

「さっぱりなの。ふぅ」

「まぁ君たちも見てくれよ。ことの起こりはアレなんだ」

「アレって……。

 あれはアタシのアホネコなのわん。

 一体あんな草葉の影でなにをやっているのわん?」

「本当ですねぇ。なんか怪しい気配がぷんぷんします。

 なにか良からぬことを画策しているのかもしれませんよぉ」

「あははは。まさか。ミリアじゃありまいし、なのでありまぁす。

 ねぇ、ミーナ」

「いや、判らないわん。

 ミアンの身体から、なにやら怪しげなオーラが漂っているのは確か。

 これを見逃すわけにはいかないのわん」

「暴走、でありますかぁ?」

「となると、目を離すわけにはいかないな」

「そうだね。なにかあってからじゃ遅すぎる。

 ミーナ君のいう通り、ボクらも様子を伺おうとしようか」



「おっかしいにゃあ。

 ミーにゃんばかりか他のみんにゃまで居にゃくにゃってしまった。

 ひょっとしたら、もう始まっているのかも。

 イオラの森、いんにゃ、天空の村崩壊への序曲が。

 大変にゃあ。

 にゃんとしてもミーにゃんの悪事を未然に防がにゃければ。

 でもってミーにゃんを是非とも更正させにゃくては」


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