第百八十八話『あれこれ話パート29にゃん』
第百八十八話『あれこれ話パート29にゃん』
《ほにゃら、ぼちぼち始めるのにゃん》
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「はぁ。
アタシにとって本当の『幸せ』って……」
「はいっ! ミーにゃん!」
すうっ。
「こんにちわ、ミーナさん。私が『幸せ』です」
「うわん! ミリアんがお届けされてしまったのわん」
≪末永くお幸せに、にゃん≫
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「ミーにゃん、どうしたのにゃ? そんにゃムズい顔して」
「最近、安穏としすぎてやしない?
なぁんかこう、ぶわああぁぁっ! と全身が熱くなるような刺激が」
ぶわああぁぁっ!
「にゃ、にゃんと!
ミーにゃん、上空を見るのにゃん。
ほら、火炎竜と、
イオラにゃんの大霊蛇『炎』タイプが激闘を……ふにゃっ!
にゃ、にゃんと! またしても、にゃんと!
ミーにゃんが丸焦げにゃん!」
ぷすぷすぷす。
「……全身が熱くなったのわん。確かに」
「ええとぉ、にゃあ、ミーにゃん。
『大変にゃ目に遭ったにゃあ。ご愁傷さまにゃん』と、
拝んで慰めたらいいの?
それとも、
『良かったにゃあ、望みがかにゃって』と、
肩を叩いて喜んにゃらいいの?
どっちがご所望にゃん?」
「こうなったら、もうどうとでもするがいいわん」
≪捨て鉢にゃの? 大らかにゃの? どっちにゃん?≫
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「ミーにゃん、どうしたのにゃ? そんにゃしかめっ面して」
「もう熱くて熱くて。
なぁんかこう、かきぃぃん! と全身が凍りつくような刺激が」
かきぃぃん!
「にゃ、にゃんと!
ミーにゃん、上空を見るのにゃん。
水飛竜の従妹に当たる氷飛竜と、
イオラにゃんの大霊蛇『氷』タイプが激闘を……ふにゃっ!
にゃ、にゃんと! またしても、にゃんと!
ミーにゃんが、かちんこちん、に凍結にゃん!」
ぱりぃぃん!
「……全身が凍りついたのわん。確かに」
「ええとぉ、にゃあ、ミーにゃん。
『大変にゃ目に遭ったにゃあ。ご愁傷さまにゃん』と、
拝んで慰めたらいいの?
それとも、
『良かったにゃあ、望みがかにゃって』と、
肩を叩いて喜んにゃらいいの?
どっちがご所望にゃん?」
「お願い、ミアン。
どっちでもいいから、
このパターンはもうこれっきりにして欲しいのわん」
≪無理。雷撃竜も竜巻竜もイオラにゃんもスタンバっているのにゃ≫
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「にゃあ。『真実を映し出す鏡』のカガミにゃん。
この世で一番美しいのはウチにゃろ?」
「もちろん」
「やっぱにゃ」
「カガミです」
「にゃ、にゃんと!」
≪カガミにゃんたら、ついに自己主張を始めてしまったのにゃん≫
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「にゃあ、予言の珠『レン』にゃん。
予言の当たる確率ってどれくらいにゃん?」
「そうですねぇ。まぁ天気予報の半分ぐらいは」
「当たるのにゃん?」
「いえ。目指しています。はい」
≪やっぱ『雲』の中に『雨』が隠れているのにゃん?≫