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ウチとミーにゃんのお喋り話  作者: にゃん丸
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第百七十四話『ミーにゃんの自己紹介にゃん』

 第百七十四話『ミーにゃんの自己紹介にゃん』


 びしっ!

「ここであったが百年目なのわぁん!」

「にゃん?」


「――ミーナさんったら、

 黒ネコさんにネコ差し指を突きつけたりして――

 ミアンさん。

 ミーナさんは黒ネコさんと逢ったことがおありなんですか?」

「直ぐに判るにゃよ。まぁ黙って聴きにゃさい」

「えっ…………はい」


「ということで自己紹介に入らせてもらうのわん!」

「にゃん?」


「あれあれあれっ?

 ミアンさん、さっきの『百年目』は?」

「ミーにゃんお得意の『たにゃの思いつき』にゃん」


『アタシはミーナ。イオラの木に咲く花の妖精なのわん。

 天空の村の守護神とうたわれる、

 イオラの木に宿る精霊「イオラ」こそがアタシの創造主。

 そのせいもあって、

 イオラの森のお姫さま、とも呼ばれているのわん。

 サークル「ミーにゃん同盟」を指揮して、

 仲間から慕われているリーダーであるのわん。

 ちょぉっと並べただけでも、こんなに肩書があるのわん。

 どぉ? たいしたもんでしょ?

 とまぁこれだけ喋れば十分なんだけどぉ、

 この際だから一応、もちっと喋っておくのわん。

 顔は……見れば判るでしょ?

 容姿は……これも見れば判るでしょ?

 性格は……もう判ったでしょ?

 はい。おしまい』



「もう、おしまい、なんて」

「ミストにゃん。

 あんた何年ミーにゃんとつき合っているのにゃん?」



『としたいところだったけどぉ。

 ひょっとすると、

 なぁんか誤解を招いているような気がしないでもないから、

 やっぱ説明するのわん。なもんで、心して聴くがいいわん。

 ――ううんとぉ。それじゃあ、顔からいってみようかなぁ――

「ほっぺが膨らんでいるあどけない顔」

「目は、白地に光沢映える緑の瞳」

 目のほうはいいとして、あどけない、っていうのはねぇ。

 自分ではあんまり自覚がないのわん。

 でも周りに居る誰もがそういうの。

 なもんで、「真実を映し出す鏡」を覗いたらね。

「ああ、そうかもなぁ」なぁんて思えたもんで、

 そういうことにしておくのわん。

 ――顔のついでに髪もいっておくかぁ――

「耳の上ぐらいまでの短めな水色の髪」

 もちろん、左右の髪のことよ。

 アタシね。長い髪が苦手なのわん。

 だって風に吹かれると、顔のあっちこっちに触れちゃうもん。

 ――さてと。お次は容姿。これは大ざっぱにいくとするわん――

「赤みがかった白い身体」

「黄色みがかった白い翅」

 ミストんが紫を基調とするならアタシは白を、ってとこかな。

 …………そっかぁ。

「赤みがかった」中でも、ほっぺは、もぉっ、と赤いのわん。

 でもって、ふっくらとしているもんね。

 あどけない、っていわれても仕方がないのわん。

 ―――なぁんて落ち込んでみても始まらないから、話を進めるかぁ――

「人間がいうところのタンクトップ風な胸回りとパンツ風な腰回りはぁ、

 どちらも緑色の霊服」

 だからどうだということもないから、ここは、コメントなし、で。

 ―――とまぁいろいろとあげてみたけどぉ――

 そうだなぁ。アタシとしては…………「ちょっとチャームな女の子」

 うん。これだけでいいわん。

 ――それからぁ……一応、性格についても喋っちゃおうかなぁ――

「考えるより、まずは行動を」

 これってミーにゃん同盟のポリシーなんだけど、

 まさしくアタシの性格そのものなのわん。

 どうせ、「後悔先に立たず」なんだから、やっちゃえばいいの。

 失敗を恐れてはなにも出来ないのわん。

 なぁんていい方をすると、

 好戦的と思われがちだけど、実はそうじゃない。

 相手の押しが弱ければ、もちろん、こっちは強く出るけど、

 逆に相手の押しが強ければ、こっちは一歩も二歩も引いちゃうのわん。

 ひたすら頑なに、ではなく、柔軟性に富んだ、

 そういう頭の柔らかさをも持ち合わせた、世渡り上手の万能美少女。

 それがアタシ、ミーナなのわん』



《自己紹介はこれにておしまい、にゃのにゃけれども、つづくのにゃん》


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