表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウチとミーにゃんのお喋り話  作者: にゃん丸
148/1000

第百四十八話『拾う神もあるのにゃん』

 第百四十八話『拾う神もあるのにゃん』


「ウチはウチ。他ネコは他ネコにゃ。

 それを『この頃のネコは』にゃあんて、

 ひとまとめに括られては迷惑千万にゃん」

「アタシもすっごく同意なのわん。

 イオラの森のお姫さまなアタシまで含めて、

『近頃の妖精は』なぁんて批判、ぜぇったいに許せないのわん」

「……というおふたりの意見を参考に、こんな姿になってみたのだけれど。

 どぉ? 似合うかしら?」

「こんにゃ姿って……、にゃんで『ごみ箱』にゃの?」

「その意図するところが、さっぱりのぱり、なのわん」

「だと思ったわ。なら、ご要望にお答えして、説明してあげようかしら」

「いんにゃ。別にそこまでしにゃくてもいいにゃんよ」

「アタシも。この話はここまで、としておこうわん」

「それでにゃあ、ミーにゃん。

 前に話したミリアにゃんの帝国にゃのにゃけれども」

「あっ、あれね。実はアタシも気になっていたの。

 教えて教えて。どんな展開が待ち受けていたのわん?」

「にゃんと驚いたことににゃ」

「ふむふむ」

 ぬぅっ。

「説明してあげようかしらっ!」

「ふにゃっ! 前の顔が鬼子母神にゃん!」

「うわん! でもって後ろの顔が蛇女なのわん!」

「ミーにゃん、ここは一つ」

「うん。それしかないのわん」


『よろしくお願いしますのにゃん』

 ぺこりっ。


「はい。大変良いご返事です」

 にこっ。

「…………フィーネ先生にゃんの」

「パクリなのわん」



「まぁそんなに聴きたいの?

 だったらこっちも張り切らなくっちゃ」

「――無意味に、うきうき、しているのわん――

 あのね、イオラ」

「しっ。ミーにゃん。触らぬ神に祟りにゃし、にゃん」



「ミーナちゃん、ミアンちゃん。

 ごみ箱にモノを投げ入れる、っていうのにはね。

『これはごみにゃん。

 にゃもんで、ごみとして捨てるのにゃん。ぽいっ』

 なぁんて『百尺下の水の心』にも匹敵する深い意味が隠されているの。

 さてと。ここまでで、なにかご質問は?」

「にゃんでウチの口調にゃん?」

「そのほうが、判りやすいかなぁ、とか思って」

「これのどこに判りにくいとこがあるのか、

 そっちのほうが知りたいのわん」

「まぁ速攻でツッコミ?

 んもう、ミーナちゃんったらぁ。あなたもだいぶ成長したわね。

 創造主として、超嬉しいわぁ」

「ミーにゃん。『超嬉しい』まで飛び出してしまったのにゃん」

「ハイテンションもここまでくるとブキミ。

『ここは逆らわずに黙って拝聴するほうが懸命なのわん』

 アタシの頭のどこかでそうささやくの」

「奇特にゃん。ウチもにゃよ」



「一方、ごみ箱からすれば自分の手に入ったわけだから、

『拾った』といういい方をしても、あながち間違いじゃないと思うの」


「ミーにゃん。にゃんかこの先の展開がみえてきたのにゃん」

「しっ。さっきもいったじゃない。

 ここはおとなしくしているにかぎるのわん」

「うんにゃ。ネコは『おこた』で丸くにゃるもんにゃしにゃあ」


「でもってワタシは天空の村の守護神。

 まさに『捨てる神あらば拾う神あり』じゃないかしら?」

「イオラにゃん。とぉってもいいにくいのにゃけれども、

 その説には重大にゃる瑕疵かしがあるのにゃん」

「まっなんてことを。

 一体どこにあるっていうの?」

「捨てるのはにゃにも『神』ばかりじゃにゃい。

 霊体にもいるにゃろうし、人間ににゃって。

 ――まぁ人間にゃら誰でも、かもにゃん――

 ことに依ると、けものににゃっているかもしれにゃい」

「ふふっ。ミアンちゃんったら、ナイスなところに目をつけたじゃない。

 そう。そこよ! そこなのよ!」

「どこにゃん?」

 きょろきょろ。きょろきょろ。

「――あっ! 油断している隙に出し抜かれてしまったのわん! ――

 ミアンったら、ダメじゃない! それはアタシの振る舞いなのわん!」



《とまぁミーにゃんが焦ったところで、つづくのにゃん》



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ