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ShadowKnights  作者: 浦間 零四
影騎士と呼ばれる者達
1/3

プロローグ

一次創作小説です。文や語彙など、不適切な使い方の部分があるかもしれませんが、温かい目で見て下さいませ。


ー暗い、湿った森の中。

腐葉土の匂いが、息切れと共に暗闇に立ち籠める。

赤錆びた色の尾が奥へ、奥へと伸びていく。

森が開け、雨上がりの曇り空の下へと、尾は続いていた。

尾の主は、肩で呼吸を繰り返し、赤い水溜りを作りながら、逃げ場のなくなった背面を肩越しに見ていた。

ふと、視線を正面へ。そこには3体の影。鋭利な磨かれた刃と、黒光りする銃身、怪しく漂う得体の知れないもの。

ゆっくりと、確実に、近づいてゆく。

摺足すりあしで一歩後ろへ。パラパラと小石が闇へ消えてゆく。

生唾を飲み、1つ半瞬く間に、一体の影が目前に、刃を振りかざし迫っていた。

咄嗟に手をその影へ向け突き出す。

刹那、雷が影を目掛け放たれる。避けども避けども追うように放たれ続ける。が、避け、放たれる間に作り上げられた土壁に当たり、止まった。

ぎりり、と歯を食いしばり、その土壁が視界を遮っている間に、森の中へ姿をくらまそうと踏み出した。

一歩、二歩三歩四五六…十歩と踏みしめる前に、力が抜けたかのように膝を付き、その場へ倒れ込む。湿った土へと瞬く間に広がる赤錆びた水溜り。そこから湧き上がる無数の漆黒の蔓。次第にそれは倒れた男を呑み込むように包み、濡れた地面が乾くように、男の姿ごと消えていった。

3体の影もまた、音も無く、気配もなく、消えていたのだった。

読んで下さり有り難うございます。

まだ至らぬ所が多いですが、応援していたただけると嬉しいです。

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