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因果の剣  作者: 悠希 碧
ヴァンパイアと騎士団
3/16

Daily life of the Knight

なんかgdgd感が…。

今までどうかいていたのかわからなくなりまして…Σ( ̄ロ ̄lll)


こんなダメな作品ですがよろしくお願いいたしますm(__)m

 霧がたちこめる中、ジェネスとネメアは背中合わせに剣を構えた。

 緊迫した空気が張り詰める。静寂のなか、獰猛な声がかすかに聞こえる。


「この声は…。」

「リザードマンかなんかだろーな。」


 小さく語る二人をよそに、目標の魔物が襲い掛かってくる気配が感じられた。

 二人は跳ねるように離れ、さいしょの一太刀を躱した。霧のせいで最悪な視界の中、二人は鍛え抜かれた感覚だけで魔物と対峙する。

 感じる気配は1つだけではない。2つ、3つ、計5つの気配が辺りに感じられる。

 まだ被害が出たと言う報告はないが、このままでは民に被害がでるのは目に見えていた。


「ネメア、霧払いの魔術使えるか?」

「はい。」

「んじゃ頼む。」


 ジェネスは視界を確保するためにネメアに言う。それに対するその答えはイエスだ。

 ネメアはジェネスに即されるより早く、魔術式を構築していく。


「早めに頼むぜ。」


 そうジェネスは言うと隙のできるネメアを守るように魔物の前に出た。襲い掛かる魔物を右へ左へとあしらい時間を稼ぐ。

 この霧の中では相手が本当に魔物かも分からないせいで迂闊に斬ることは許されない。

 もし人を斬ってしまえば大惨事となる。


フォルーバ(霧払い)


 ネメアが高々と腕を掲げ、呟いた。刹那、あっという間に視界が開け、辺りが日に晒された。


「どうやらほんとにリザードマンだったな。」


 ジェネスは獰猛な笑みを浮かべて剣を構えた。ネメアは剣を握り直し、構えた。

 先陣を切ったのはジェネス。

 即座にぬかるむ地を蹴り、滑空するように走り出した。速い。ネメアはリザードマンのことを一瞬忘れ、そんなことを思った。

 ジェネスの速さに付いていくことの出来ないリザードマンはなすすべもなく斬り伏せられた。

 ネメアも負けじとリザードマンと斬り結び、その攻撃を避けては攻撃を当てていく。

 ジェネスはさっさと三体のリザードマンを斬り伏せ、楽しそうにネメアの戦闘を眺めていた。

 とうのジェネスは、ネメアが一体のリザードマンを倒す間に三体のリザードマンを倒してしまったのだ。



 時は変わって二時間ほどたった今、彼らは騎士領へと戻っていた。


「見てるんだったら手伝ってくれてもよかったと思うんですけどね。」

「そう拗ねんなって、俺が一人で倒しちまったらお前の経験になんねぇだろ。」

「そうですけど…。」


 依頼を遂行した二人は騎士団の領で談笑に勤しんでいる。

 ネメアは不機嫌そうに唇を尖らせている。しかし童顔なネメアがやるとなぜか子供が拗ねているようにも見えてしまい、尊厳というものがなかった。


「まぁ、怪我もねぇんだ、強くなった証拠だろ。」

「虐殺の勢いで斬りまくってた人に言われてもねぇ。」


 皮肉げにネメアがいった。

 ジェネスは笑ってそれを受け流した。いつもの光景だと回りの騎士たちは笑いあっていた。


「暇そうな奴等だな。貴様らは。やはり俺がやるより貴様らが捜査した方がよかったんじゃないか?」


 ジェネスとネメア、そしてその他の騎士たちが笑いあっていると、嫌味そうな眼鏡をかけた白服が声をかけてきた。

 その男は、ジェネスと同じ騎士団の規定コートを羽織っているが、ジェネスとは違い色合いが白い。

 その男が眼鏡をクイッと指であげる仕草がなんともウザったさを醸し出していた。


「あ?ぁあ、ヴァレンチノか。で?何の用だ。」


 この知的メガネが苦手な、いや、嫌いなジェネスは、さっさと会話を終わらせたい一心に問い掛けた。

 銀の騎士、ジェネスと同じ四聖騎士の一人であり、銀のエクソシストであるマージン・ローン・ヴァレンチノは、その問いを鼻にかけて笑った。


「何の用、ではあるまい。貴様の能無しに嫌気が指したんでな、ヴァンパイア事件は俺に一任させてもらった。」

「あぁそう。どーも。んじゃとっとと帰れよ、めんどくさい」

「なっ、貴様っ!!めんどくさいとはなんだ!礼くらい言えないのか!」


 ジェネスのそんなサバサバした反応が存外的外れだったらしく、怒鳴り出したマージンにめんどくさそうに顔を歪め、さっさと帰れと追い払うように手をふった。


「ふっ、まぁ良い、貴様ら低脳に期待を寄せた俺がバカだった…。でわ失礼する。」

「いいから帰れ嫌味メガネ。」


 最後に一睨みして気がすんだのか、マージンはさっさとその場を後にした。

 げんなりとする騎士員たちはそれぞれ自室や依頼へと戻っていく。

 二人取り残されたジェネスとネメアは部下を見送ってそれぞれの自室へと消えていった。


 ジェネスの自室は、皆の建物から少し離れたところにある。

 小さな邸宅程度の広さと庭がある一軒家を四聖騎士はみな与えられているのだ。

 ジェネスも例外ではなく、小さな池のついた邸宅が彼の自室となっている。

 一人ですむには大分広すぎる邸宅には数人の給仕のすがたがあった。

 これほどの優遇はすべて王の計らいであり、若干はた迷惑でもある。そんな意見もぞんざいには言えず、この広い庭付きの邸宅に甘んじている。


「お帰りなさいませ。」


 黒と白を基調としたエプロンドレスを身につけたら給仕の女性が帰ってきたジェネスを迎えた。

 恭しく頭を垂れる女性にしり込みしながらも、彼は必要なことだけ給仕に告げると書斎に籠ってしまった。

 ジェネスの書斎には、たくさんの本がある。書斎と言うからには当たり前なのだろうが、彼の場合、棚に入りきらなくなった本があるそこかしこに積み上げられていた。


「はぁ…寝るか。」


 黒く高そうな皮張りの椅子に腰かけるジェネスは、疲れを吐き出すようにため息をついた。

 いつのまにか、重い瞼がとじジェネスは、眠りについていた。


 どれだけ寝ていたのだろうか。ジェネスは、ノックの音で目を覚ました。

 微睡む意識のなか、ジェネスは、扉の外に立つノックの主に声をかける。


「どうした?」

「イヴァンニ様、お食事の用意が整いました。」

「あぁ、そんな時間か…。わかった、すぐにいく。」


 またため息をこぼすジェネスは、腰掛けたイスから立ち上がって、眠気を払うように頭をふった。

 暗い書斎をあとにしたジェネスは、夕飯の整えられた食卓に向かった。 





♂♀




 陽の沈み始めた森の中、マクベスはクイーンの城に足を踏み入れた。

 いつの時代の兵士かも分からぬ白骨と化した兵士がマクベスに頭を下げた。

 生体の存在しない骸騎士は頭を下げるだけでうんともすんとも言わない。

 寂れた城の中には、青白い灯火が道を照らしている。

 マクベスはクイーンの部屋の大きな扉の前で呼び掛けた。


「戻りました。マクベスです。」


 呼び掛けたが返事がない。マクベスは躊躇いなく扉を開けた。

 開けた部屋の中には、長いテーブルと、立派な椅子と、天蓋つきの大きなベッドが置いてある。

 クイーンの姿が見当たらない。そう思ったマクベスはベッドに近付いた。

 案の定、そこには醜悪なほどに美しい美女が気持ち良さそうに寝息をたてている。


「イヴ、帰りましたよ。」


 マクベスが優しい声音で寝ている美女に声をかけた。クイーンと言われる三人の真祖の一人であるイヴは、そんな肩書きなどないただの少女のように呻いた。


「ぅん…あら…セフィ…おかえりなさい。」


 微睡む意識を振り払うこともせず、イヴは、マクベスの首に腕を回す。

 マクベスは焦る素振りさえ見せず、イヴの絹のような白い髪を撫でた。


「セフィ、血を頂戴。」


 イヴが甘えるようにマクベスの首筋に顔を埋めた。

 マクベスはくすぐったそうに体を跳ねさせイヴの背中に腕を回した。


「仰せのままに。」

「ありがとう。」


 恭しく返事をするマクベスをよそに、イヴは、彼の首筋に鋭い牙を突き立てた。溢れでる血液を啜っていく。

 紅い血液が、イヴの口の端しから一筋こぼれた。


「ん…。ふぅ、美味しい血ね。」

「貴女の血液が半分流れていますから。」

「そうね、でもセフィの血も美味よ?」


 ありがとうございます。とマクベスは言い、やっと覚醒したイヴから離れた。

 イヴはもの足りなさそうに顔を歪めるが、これ以上すると話が進まないのだ。


「ヴラド候には伝えて参りました。」

「そう、ありがとう、今日はもう休みなさい。また戦ったみたいだし疲れているでしょう?」


 血液から記憶を読み取ったのだろう、イヴが労るように言ってくれた。

 こういった気遣いがヴァンパイアの民から慕われる所以なのだろう。

 マクベスはその見慣れた美しいイヴに頭を下げ、部屋をあとにした。

 マクベスはイヴの従属だ。

 イヴの為に戦い、イヴの為に死ななければならない。150年前に交わした血の契約が、彼女を愛することに彼を縛っているのだ。

 無論、そんな契約など無しにマクベスはイヴを愛していた。


「ふぅ…。寝よう。睡眠をとらなければな。」


 マクベスは城内の自室に戻り、質素なベッドへと横になった。

 横になってすぐに睡魔が彼を襲った。

 その睡眠に逆らうことなく、マクベスは眠りに落ちた。

gdgdになってしまったことをお許しください。

次の更新まで日があくと思いますがよろしくお願いいたしますm(__)m

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