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七度転生した大賢者、今世では剣士として無双します 〜魔法全盛の世界で剣を選んだ理由〜  作者: ねむのき 圓
1章 最強の賢者と7度目の転生

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全員参加・・・そして試験開始

ブレスレットを渡し言う。

「これは俺が昔使っていたやつだ。火属性の攻撃を無効化できる。これをつけて、思い切り撃てばいい」


 ロロは目を輝かせ、勢いよく俺の方に近づいた。


「さすが賢者様!すげぇアイテムだな!最初からそういうのを出してくれればいいのに!」


 嬉しそうにブレスレットを装着し、そのまま飛び跳ねるように走り去っていった。


「ただし、使うのは明日だけだぞ。壊れるかもしれないからな」


「そんな簡単に渡して大丈夫なんですか?」


 ヴィニーが心配そうに俺に問いかけた。


「世の中にそんな都合のいいアイテムがあるわけないだろう」


 俺は肩をすくめた。


「今のは嘘だ。ただの飾りだよ。魔力石を使ったアイテムは存在するが、使い切りだし、純度の良いものでもせいぜい下級魔法を補助する程度だ。武器に取り付けて火の矢を放つくらいが限界だな」


「じゃあ、ロロ様は……」


 ヴィニーは驚いて、焦った様子で詰め寄ってきた。


「心配ない。ロロには、炎魔法を使いこなせる素質がある」


「本当に?」


「王族と勇者の血筋を引いてるんだ。信じろ」


 俺がニコッと笑ってみせると、ヴィニーはため息をつきながら、複雑そうな表情を浮かべた。


「……もしかして、それだけですか?」


 横でブレスレットをつけてはしゃいでいるロロを見ながら、ヴィニーは心配そうな表情を浮かべる。


 その後、俺たちはひと通り訓練を終えた。


「それじゃあ、明日はAクラス編入を目指して、最善を尽くせよ。2人ともな」


「……2人?」


 ロロとヴィニーが驚いた顔でこちらを見た。


「伝えなかったか? ヴィニー、お前も試験を受けるぞ」


 ヴィニーの顔が一気に青ざめる。


「えっ!? 私なんてただの召使いみたいなものですよ!」


「何言ってんだよ、ヴィニー! お前が一緒なんて最高じゃないか!」


 ロロが楽しそうに笑う。


「王子もそう言ってるぞ?」


「そんな……私なんて大した能力ないのに……」


 俺がにやりと笑うと、ヴィニーは困ったように眉を下げた。その表情はなんとも言えないものだった。


 翌朝――三人の挑戦が、ついに始まる。


~試験当日:開始の合図とともに~

「おっしゃ行くぞ!」


 先日の不安はどこへやら、ロロが元気いっぱいに拳を振り上げた。それに対して、やつれたヴィニーがトボトボと歩いてくる。


「すまないなぁ。最初に伝えたつもりだったんだが」


 俺は申し訳なさそうにヴィニーの肩をポンと叩く。夜通しの勉強と特訓のせいで、彼は目の下にクマを作っていた。


「ヴィニー、落ちたら容赦しないからな!」


 ロロが楽しそうにからかう。


「めんどくさいから飛ぶぞ!」


 俺は指をパチンと鳴らし、**《瞬間移動テレポート》**魔法を発動させた。


 目を開けると、そこは試験会場――RVRスクールの広大な校庭だ。


 目の前に広がるのは1500人以上の受験者。12歳から20歳までの生徒たちが集まっており、全世界から腕に覚えのある者が集結していた。この学校では、魔法の素質によってAからEクラスの5段階に分けられる。魔法が使えない者は、別の生産系職業クラスや王国騎士を目指す騎士クラスへ進むことになる。だが、Aクラスに入れるのは、ヴァイオレット王国の中でも最も優秀な者だけだ。各国の期待を背負った受験生たちは、皆この試験に全力を注いでいる。


 その壮絶な光景に圧倒されたのか、ロロは一気にテンションが下がる。


「やっぱ無理……」


 いつもの弱気な口癖が出た。


「おい、さっきまでの威勢はどこに行ったんだよ。しっかりしろ」


 俺が呆れたように言うと、後ろから聞き慣れた声がした。


「あら? ルーシュさんじゃないですか?」


 振り返ると、一昨日の討伐任務で一緒だった聖職者キキが微笑んでいた。


「これは先日はお世話になりました。ここにいるってことは?」


「ええ、私は再試験です。見た目より若いんですよ」


「お互い頑張りましょう」


「はい、よろしくお願いします」


 キキがにこっと笑い、去っていった。その様子を見ていたロロが、怪訝な顔をする。


「なに? 転生4日目で彼女ゲットか?」


「そんなわけあるか。ただ任務で一緒になっただけだ」


 ロロは全然納得していない様子で、さらに睨んでくる。


 突然、会場に響き渡る音楽。


 「ジャララァン・チャチャチャチャ~・ラララララン!」


 ファンファーレが鳴り響き、参加者たちがざわつく。


「皆さん、お待たせしました。当学園RVR SCHOOLの特別最高顧問、アリゾナ・アリンゾロフです。まあ、私の名は誰もが知っているでしょうが」


 自己顕示欲が強いこの顧問に、俺は心の中でため息をつく。


「では、さっくりいきましょう。人数が多いので、一人ひとりの床が光ったら、そのまま会場に転送されます」


 床が次々と光り出し、参加者たちの視界が一瞬で白く染まる。


~試験会場:広大なアスレチック空間~

 目が慣れると、そこは巨大なアスレチックの試験会場だった。幸運なことに、俺たち三人は同じ部屋に配置されたようだ。しかし、そこで待ち構えていた試験官は――


 最高顧問ののアリゾナだった。


(あいつ考えてるな。髭が担当になれば王子は下手打ってもAクラスには行くだろう。しかし試験結果が悪いと格好がつかんぞロロ)


「そこの生意気そうなガキ、今日の試験内容を言ってみろ」


 アリゾナが俺を指差してくる。


(いちいち絡んできやがって)


「試験は、体力、魔力、学力の三つです」


 俺が敬語で答えると、彼は鼻をフンッと鳴らしてご機嫌そうに頷いた。


「よろしい。では、さっそく体力試験から始めるぞ」


 アリゾナが手を叩くと、広い部屋に一瞬でアスレチックコースが出現した。


「ルールは簡単だ。この障害物を避けながら、スタートからゴールまで最速で突破すること。魔法の使用は自由だ。これらの障害物は特別製で壊れないから、思う存分攻撃して構わん。ただし、他者への魔法攻撃は禁止だ。あと色々な仕掛けを用意してある」


 生徒たちは急な展開に戸惑い、ざわつき始める。


「では――スタート!」


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