第52話 異能組織④
更新遅れてすいませんでしたァァァァァ!!!!!
それからというもの異能組織への対処は夜月経由で陰陽師たちを頼ることで結論した。
到真たちの事情を明かす気はないが、何せ相手は国家レベルで行動する可能性があるのだ。一般人に目につくことは避ける傾向があるとはいえ、強行しないとう保証はない。
幸いにも既に公安の異能力専門部署が動いてることを夜月経由で知ったため、到真たちはあくまでその都度迎撃するということにした。
それから2日ほどたったが特に何もなかった
なので到真はというと...........
「来・た・ぜ!アニメ、漫画、日本の文化の最先端秋葉原に.........!」
秋葉原駅の入口で密かに叫んでた。
「ここ最近色々あったからなぁ.............」
既に異世界を経験した到真からすればあまりファンタジー系は実感ないが、そのアイデアなどは色々と面白いのでいつか来ようと思っていたのだ。
ならばやることは一つだ。
「さあ、オタク観光じゃい............!」
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「ふむふむ。やっぱ他の場所の店よりも種類が豊富だなぁ...........」
アキバの漫画屋の前で到真は一人しみじみとしていた。
確かにアニメなどが好きだがどちらかというと、漫画といったものが好きでグッズといったものには興味が薄い。
それに異世界で魔導書などを読んでいた経験もあって本がどちらかというと好きだったのだ。流石に魔導書の様な感じでは無かったが。
「あ、これ新刊だ」
お気に入りの作品の新刊が目に映ったので早速手に取ろうとした時だった。
同じタイミングで別人の手もその本を取ろうとしていた。
「あ、ごめんなさい」
「いえいえ.............、こちらこs」
相手は少女だったので到真は謝り、少女の方も続けたが到真の顔を見たとたんに言葉が止まった。
「あの.............もしかして天理到真先輩ですか.............?」
「いかにも自分はそうですが..............先輩?」
少女の言っている意味が分からな到真だが、後輩で関わったと言えば勇人か灯以外にいないはず。
「あの.........私、月宮露草です」
「月宮...............もしかして」
「ハイ、灯姉ちゃんの妹です」
何と少女の方は灯の妹だったのだ。
灯がどこか委員長タイプなのに対して、妹の方は眼鏡をかけていて、鳴と同じ髪色の金色でショートボブの一部前髪が左目を隠していて、いわゆる”メカクレ”だ。
その少女のあどけなさと外見から、髪色さえ変えれば、どこか盾を構える後輩なキャラを思い浮かんでしまっていた。
「なるほど妹さんか。道理で知っているわけだ」
「すいません。本来なら真っ先に言うべきでしたよね................」
「いいよ。それにしてもこのラノベ好きなのか?」
「はい。ファンタジー系が好きでして............特にこのキャラが」
「どれどれ」
そうして露草が指したのは奇遇なことに到真も個人的に注目していたキャラと同じだった。
最もそのキャラクターは、小さい頃から地獄をみてなお大切な人の為に戦っていたが最愛失ってしまい修羅に落ちたのをどこか到真も面影を重ねていたからだ。
「でもどうしてこのキャラが好きなんだ?」
「どこか似ているんです。あの人に」
「..........................................どんな人だったんだ?」
どこか懐かしむ露草に到真は訪ねてしまった。
本来到真は個人の過去を追及するような真似は個人的には控えている。
しかしどうしても彼女の話は聞きたい。どういうわけかそう感じてしまっていた。
露草の方もどこか到真を信頼できる人間として見ているのか、自分語りのように話した。
「3年前でした。私はお姉ちゃんとお兄さんのような同い年の人と一緒に外へ出ようとしました。けど、途中ではぐれてしまって私は怖かったです」
「いや外に出ることでここまで.....................お前どこかのお嬢様?」
「いえいえ!そういうのでは...........」
到真の言及に必死で頭を振って否定するが、ただの少女が外に出ることでここまでの事態にならないに決まっている。
「まあいい......................続けて」
「戻される寸前、そして殺される寸前でした。とある男の人が助けてくれたんです」
「............ご都合主義のパターンみたいだ........................」
「.................その人はどこか怖かったです。腕にも鱗のようなものがあって、どこか人外めいていました..........どうしたんですか?」
途中でどこか不意に到真は露草の顔を覗き込んでいた。どこか遠くの記憶を探る感じだった。
「...........ああ、悪い。話の腰を折ってしまったな」
ありえん、到真はどこか疑念を振りほどこうとする感じで頭を振って話を戻した。
「その人は追ってきた人たちを次々と殺したんです。その時の私にはあまりにも怖くてどこか糾弾するような感じで理由を聞いてしまいました。その人は『これが自分の仕事だ』。そう言い切りましたが、人を殺めていく度にどこか辛そうで、自分を押し殺している様に見えました。今ならわかりました。きっと本当は優しい人で、これ以上優しい人が理不尽に傷つかないために必死でやっていると。なのに私はあの人を心のどこかで化け物として見れなかった....................。それが今でも心に残るんです.................あ!すいません!長話になってしまって」
「.........................................いや、いいよ。気にしてないから。」
「?」
過去を省みるような到真の言動に何か含みがあった気がしたが、とりあえず二人の話は色々弾んだ。
どんな漫画が好きか、どんな感じがいいか
そうして膨らんだ話題も終わりがやってきた。
「露草~。待たせた............って到真先輩じゃん」
「あ、お姉ちゃん」
「妹が世話になったようで」
「いえいえこちらこそ.........ゲ、勇人君までいるのか」
「ゲってなんだよ、ゲって」
社交辞令的な挨拶を到真と灯はした後にもう一人人影が現れた
その人物は一昨日に喧嘩を吹っかけてきた篠田勇人だった為につい心の声が漏れてしまった。
「先に言っとくが指一本触れてないからな」
「あんたは俺を何か爆弾のように思ってないか?」
「少なくとも到真先輩の反応は当然の結果だと思うけど」
「...............................」
早々喧嘩を仕掛けられてもたまらんと、予防線を張った到真に勇人は何かジト目になるが、灯のジト目正論ツッコミで沈黙させられた。
それからして露草は二人と一緒に帰った。どうやらあの二人と一緒に暮らしているらしい。
「まさかあの時の子供がそうだったとはな......................」
人生の縁は奇妙なものだ。
そんなこと光景を見送った到真は記憶の奥底にしまい込んでいた出来事を振り返り、そう感じていたのだった。




