第12話 邂逅⑥
前回のまとめ
作者>>十一話にしてようやく一章のメインヒロイン登場(;^ω^)
到真>>それよりも助けてくださいm(__)m
屋上で男女が二人っきり。
一見するとロマンティックなシチュエーションだが、到真からすれば群がる先輩から助けてくれた存在だが、さらに悪目立ちさせてしまった存在のため何とも複雑な気持ちだった。
呼び出した少女の方は周りに人がいないことを確認すると到真の方に目線を合わせて早速話題を繰り出した。
「私の名前は雷崎鳴。あなたと同じ1-Eの生徒よ。よろしくね」
「ア、ッハイ。よろしくお願いします。」
(この雷崎ってやつ顔立ちといいこの感じといい異世界のエルフににてね?)
少女、雷崎鳴と名乗る少女の容姿は異世界で様々な美しい女性を見てきた到真の目にも美しい部類に入る。
だが、その姿は到真が見てきたエルフにかなり似ている。
この世界の種族について詳しく知らない到真だが先の黒猫の呪いの件とどこか共通点を感じざる負えなかった。
「?、私の顔に何かついてる」
「いや、見たことのない顔なものでつい」
「そう、ならいいわ。貴方に質問があるんだけどいいかしら?」
「何なりと」
つい少女のことを観察してしまった到真だが下手に不信感を持たせたらたまらんと少女の質問に答えるとしたのだった。
「ついさっきのスポーツテストについてなんだけど、あなたズルした?」
「いや全然」
むしろ手を抜いていました。なんて心の中で付け加えつつ答えたのに対して鳴の方はどこか探るような視線を向けつつあったが、しばらくすると「まあ、いいわ」と答えつつ、次の質問へと移った。
「ここ最近で金色と銀色の獣を見なかった?」
「金色と銀色?」
「そう、一匹の獣なんだけど金色と銀色のメッシュが入っているの」
「いや見てないな」
確かに黒猫は拾ったが金色ではないうえに銀のメッシュもなくしかも”妖怪”であったため彼女の質問には良い返答は与えられなかった。
鳴の方はこれまた最初と同じくジッと到真を見るとどこか納得と落胆の感じになり屋上のドアへと移動していた。
「わざわざ突き合わせてごめんない。それと獣の件は何かあったら報告頂戴。お礼もしっかりするけどあまり他人にいわないでね」
そう告げると少女は教室へと戻ったが、到真はどこか異世界に似た感覚を思い出していた。
もっと詳しく会話したかったが昼休みが終わりに近づいているのもあってその件は後回しとした。
ちなみに放課後もちゃっかり先輩たちと逃走中となっていたのはまた別のお話。
作者>>短くてすいません。(-_-;)
到真>>それよりも助けてくれぇぇぇぇ!==|д゜)




