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熱戦

開始!

先生とハグ&キスを懸けての熱い戦いが今始まった……

と言うのは冗談で本当は某テーマパーク一日券のペアチケット。

危ない危ない。もう少しで袋叩きに遭うところだった。

彼女たちは熱しやすく冷めやすい。

コントロールを失うとこっちに危害が及ぶ。

それにここにはミホ先生がいるからな。下手なことは言えない。

もう少し弾けられると選手も観客も行司の俺も盛り上がるのだが。

そう言う意味では前回よりも盛り上がりに欠けると言わざるを得ない。


もう一つ。お待ちかねの罰ゲームの詳細。

さっき決めたのでいい加減だがバランスは取れていると思う。

最下位の者には顧問のお世話係一週間の刑。

当然ブーイングが飛ぶがさすがにこれは譲れない。

これだけ盛大な大会には罰ゲームは付き物。

少々生ぬるく感じるだろうがやり過ぎて参加者が減っては困るからな。


このビキニ相撲はスケルトンから受け継いだもの。

当時の罰ゲームはもっと過酷だったらしい。

果たして何をさせられていたのやら。興味はあるが怖い部分もある。

あのスケルトンだからな。やっぱり普通じゃないよな。


決勝では何と初の試みがある……


第一試合。前頭対前頭。

両者とも慣れていないのか動きが悪い。

一分を越える相撲で見応えはあったがなかなか組もうともせずに指導が入る。

消極的な場合はバンバン指導が入る。だからのんびり様子見ながらは通用しない。

押し出しで東前頭の勝利で決着。


トラブル発生。

対戦相手が泣き出してしまった。

すかさず俺が抱きしめてやる。

うんよくやったぞ。さあ思う存分泣きなさい。

感動的な場面だが甘くない。

我に返った少女にピンタを喰らう。

あれ…… おかしいな。どこを間違えたのだろう?

まあいいか。次だ次。


第二試合。前頭対前頭。

一瞬で決してしまった。変化による送り出し。

勝者はよりバストの大きい方。すぐの決着にブーイングの嵐。

逃げるように勝者はその場を去っていく。


第三試合。小結対決。

ボーダーのビキニ対決になった。

俺のお気に入りの美人三姉妹の三女が制する。

少々強引だったが押し切れずに決まり手は押し倒し。

ぜひ俺も決めてみたいし決められたい憧れの決まり手。


第四試合。関脇対決。

ここからは女のプライドを賭けた激しい戦いが予想される。

ついに部長登場とあって興奮冷め止まない。

黒とグレーの地味ビキ対決となった。

接戦で決め手に欠けるとあっと言う間に時間切れ。制限時間の三分を超えた為。

判定の結果部長の優勢勝ちとなった。

勝者の部長の息切れが酷く本当に大丈夫なのかと心配になるレベル。


第五試合。大関対決。

大胆なティーバックと緑のビキニが白のビキニのミホ先生を力で圧倒する。

ミホ先生の腰を掴むと円の外へ。つり出し。

経験と若さとの差が出た一番で迫力があり見応え充分。

やはり若さがものを言ったのだろう。

ただミホ先生も初心者ながらよく頑張った方だと思う。

これで飛び入り参加したミホ先生は敗北。罰ゲームに一歩近づく。

俺としても一週間は耐えられそうにないかな。


第六試合。横綱対決。

もはや紐パンかTバックか区別のつかない下とどこかで拾ったであろう葉ビキニ。

対するは大きな胸と言うハンディを抱えたTバックに黒の大人ビキニの長女。

意地の戦い。

二分を越える大一番で押し合いに寄り合いを繰り返した。

結果ミコが王者の貫禄を見せつけ寄り切る。


第七試合は休憩を挟んで第一、第二の勝者。

第八試合は第一、第二の敗者。

これ以降は強者と弱者を決める戦いへ。

順に試合が行われて行った。

そしてついに最下位決定戦が行われる。

順当に第八試合の敗者が最下位となる。さっき泣いてしまった子。

どうやら集中力が切れたらしい。

顧問のお世話係を一週間命じられることに。


昼過ぎ。

準決勝の二試合を消化しついに決勝戦へ。

準決勝第二試合では波乱の展開となった。

取り組み中とは言え相手のビキニを破く反則があり即退場処分となった。

甘いようで厳しいビキニ相撲大会。

勝者の三女は恥ずかしいそうに前を隠す。

残念だが行司をしていた俺からはよく見えなかった。

明らかに反則であったため長女を反則負けとする。

「悪い悪い。やり過ぎちゃった」

わざとではないと言うことで罰則などない。

二人は握手をして仲直り。

わだかまりを残さずに済んだ。


こうして決勝戦へ。


                 続く

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