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秘密の課外授業⑥

週一の秘密の課外授業。

もうどうすることも出来ない状況。

仮に何かあったとしてもこれでは止めようが無い訳で。

言い訳を重ねたところで事実は何も変わらない。

悪夢の夜はまだ続く。彼女たちが満足いくまでそれは続くのだ。

俺は耐えられるのか? 拒絶し続けられるのか?

恐らく奴らも鬼じゃない。最悪の事態は避けられるだろう。

それも希望的観測に過ぎないが。

とは言えこのまま為されるままは嫌だ。

どこかで何とかしなくては。しかし体の自由が奪われていてはどうにも。

多少回復してはいるがここは大人しく反撃の機会を窺うしかない。


「先生はいつも想像してたんでしょう? こんな風にさらけ出すのを。

心待ちにしてたんだ。最低だね」

後ろを振り向いたままの少女の無防備な背中。

今なら制圧出来るか?

「それは…… 」

「先生も男だから仕方ないよ」

二女が分かった風な口を利く。待ってくれ俺はそんなことを望んでない。

「俺は…… 」

ダメだ逆らうことが出来ない。

「さあどうぞ」

フィニッシュに向かう。


今更こんな風に冷静なのも変だが相手の分析に掛かる。

美人三姉妹の長女は白の上下で統一。派手でなくどちらかと言うと地味なぐらい。

清潔感がある下着で染みや汚れは見当たらない。


「いい加減にしないか! 」

つい堪えきれずに怒りに任せる。

だが気にする素振りもなくこちらに振り向くと柔らかそうな胸が露わになった。

きれいだ。うん張りがあってとても魅力的。

セクシーとも言えるかな。恐らくシーカップだろうか。

このまま成長して行けば来年にはディーカップに……


そこでもう理性がどこかへ。残念だがゲームオーバーらしい。

俺の力ではもうどうすることも出来ない。

どうしたらいいのだろう? 誰か助けてくれ! 

こんな状況から救い出してくれ。誰か…… 


「先生感想をどうぞ」

もうダメだ。逃れられない。ここまでよくやった。自分を褒めてやりたいくらい。

「ふう…… 本当にきれいだよ。ため息が出るぐらいな」

ついに彼女の美しさに本音が出る。ああもうどうすることも出来ない。

残念だがされるがまま。これは仕方ないこと。


「ありがとう。嬉しい…… でもごめんね」

まだ罪悪感が残ってるらしい。

それはそうだろうな。こんなことを平気で出来る人間など少数。

稀なのだから。俺は信じる。最後まで彼女を信じる。

いくら無駄だと分かっていても最後まで信じ抜きたい。


「なあもういいだろ? 冗談はこれくらいでさ。先生を解放してくれないか? 

もう充分だ! お前たちの気持ちは理解した。だからこれくらいで勘弁してくれ」

泣き落としを試みる。

こんな状況でもまだ子供扱い。だってそうだろまだまだガキだ。

いくら大人っぽく見えてもまだ高校生。頭だってそこまで回らない。


「はあ…… 何も分かってないんですね? これからが本番なのに! 」

ふざけて楽しんでるとばかり思っていたが俺が焦らすものだから怒ってしまった。

これは危険な兆候。


はあはあ

はあはあ

息がどんどん荒くなっていく。もう耐えられない。

しかしここでダウンすればどんな目に遭わされるか。

「ほら先生。もういいんですよ。楽しみましょう」

すぐに怒りは収まり優しく語りかけるように一歩一歩近づいてくる。

床に倒れて後ずさりをするが歩みを止める気配はない。

これ以上近づくな! いい加減にしろ!

だが言葉にならない戯言は彼女たちの笑い声で掻き消されてしまう。


情けないが今日何度目かの絶体絶命のピンチ。

なぜ俺が女子高生に迫られなければならないんだ?

普通逆だろ? しかも我が部の生徒。あり得ない。

俺が一体何をした? 目的は何だ?

もう意味が分からない。狂っているとしか思えない。


「おい! これ以上は近づくな! 」

もう後がない。壁に追い詰められる。

くそ! こんな時に…… 薬を盛られて動きがままならない。


「せーんーせーい」

もう勝利を確信した少女が甘い声で迫る。

「止めろ! 止めろ! 止めろ! 」

「ふふふ…… 恐怖で震えちゃってかわいい」

狂ってやがる。こいつら尋常じゃない。もう上を隠す気さえない。

どうしてこんなことを?

もはや考えることさえ出来なくなっている。


俺を誘惑する少女は最後の砦に手を掛け躊躇なく脱ぎ始める。

俺はこんなこと望んでない……

でも心のどこかで望んでいたのかもしれない。

それを見事に見透かされた。

邪な心を完全に見抜かれてしまっていた。

もはやどうすることも出来ない。

受け入れるしかない。


                続く

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